ふふっ。
こんだけ殺ったのには別の意味もあるのよ。
わかるでしょ。
私の寿命に裁判が追いつけない、てことよ。
まだ、隠し玉だってあるんだからね。
ふふっ。
こんだけ殺ったのには別の意味もあるのよ。
わかるでしょ。
私の寿命に裁判が追いつけない、てことよ。
まだ、隠し玉だってあるんだからね。
メイのラストマッチにもかかわらず、ぜんぜん盛り上がっていない。
相手がこのところ負けが先行しているベルトだからというのが理由のひとつ。
このまま、楽々とメイに勝ち逃げを許していいのか。
このまま、無傷の伝説を達成させていいのか。
いやだ。
メイの引退ロードはこうあるべきだ。
メイウェザー、ベルトに不覚の判定負け。
↓
パッキャオ、ベルトに挑む。
↓
パッキャオ、ベルトをあっさりKO。
↓
メイウェザー引退取り消し。
↓
メイウェザー、パッキャオとの再戦を了承。
↓
パッキャオ、メイウェザーを壮絶KO。そのままメイを引退に追い込む。
隣りの空き地が騒がしかった。
荒れ果てた土地にテントがいくつも建てられてた。
背の高い一人用のテントだ。
インディアンテントのような形をしている。
全部で10個はある。
テントの中には人がいる。
立って三脚の付いたカメラを覗いている。
テントの外にも人がいる。
10人近くいる。
みな、三脚を立ててカメラを覗いている。
カメラの方向は上空を向いている。
空に何かがいるのだ。
彼らに聞くまでもなかった。
肉眼でも確認できた。
空には奇妙な物体が浮かんでいた。
地上から見るより、うちのベランダから見る方がよい。
まじかに見ることができる。
私は家の中に入った。
階段を上る。
何十階も上る。
高いピルだった。
屋上に出る。
風が強い。
日差しも強い。
相当な高さに違いない。
雲が近い。
体をくの字に曲げて恐る恐る屋上を歩く。
周囲を見渡す。
いた。
大きい。
物体はすぐそばにいた。
これは地球上の産物ではない。
あきらかに・・・
(昨夜の夢の話より)
我が家のLDKにて。
私とオカンと娘で夕飯を食べているときだった。
外から地区放送が流れてきた。
役場職員らしき男の声。
いまひとつ滑舌が悪い。
「〇〇〇で、××××が目撃されました。噛みつく恐れがあります。見かけたら近づかないようにしてください」
防音二重サッシのせいで聞きづらい。
肝心の××××が何なのかわからない。
猿か?
それとも野犬か?
オカンも娘も聞きとれなかったようだ。
オカン「カピパラ?」
娘「カピパラは噛まん。ワニって聞こえたような気がする」
私「ワニはおらんやろ」
二度目の放送が流れる。
箸を止めて、今度は真剣に耳を傾ける。
「〇〇〇で、××××が目撃されました。噛みつく恐れがあります。見かけたら近づかないようにしてください」
私には一回目と同じにか聞こえなかった。
娘「ワニガメやね」
ほう。
どこぞの田んぼにワニガメがいたんだ。
恐竜型スッポン。
これならありえる。
家に帰る。
ちょっと家を出ている間にオーディオルームの骨組みが出来上がっていた。
なにも聞いてない。
まだ、たのんでもいない。
いや、まだ、建てることすら決断しきれないでいる。
なのに、基礎ができて、柱が建って、屋根が葺かれつつある。
施工者は馴染みの〇〇工房。
担当者はEさん。
親しい仲なんだが、なにもたのんでいない。
これはどういうことかとEさんに問う。
Eさん「時間が空いたから建てましたよ」
私「ええぇー、図面も渡してないし、希望の形とも違う」
Eさん「暇なときに作ったから安くしときますよ」
私「バカでかいし、こんな細長い部屋じゃ音悪いにきまっている」
Eさん「格安ですからいいじゃないですか」
格安か・・・
しょうがないな・・・
と、丸め込まれそうになる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いやいや、こんな話はない。
もちろん、夢だった。