時、うつろいやすく

日常のたわいもない話…
だったのが、最近は写真一色になりつつある。

『腕 -駿河城御前試合-』

2013-10-11 00:39:18 | 漫画

 

全巻(1~4巻)

独 創 性  ★★★

ストーリー  ★★★★

画   力   ★★★★

文 章 力   ★★★★

人物描写   ★★★★

[総評]

原作は南條範夫の小説『駿河城御前試合』。

『シグルイ』はこの『駿河城御前試合』の一部を原案にして大きく膨らませた作品。

『シグルイ』を見た直後に『腕 -駿河城御前試合-』を見るとひどく質素に見える。

『シグルイ』のきらびやかさはどこにもない。

画風は『シグルイ』より重厚で絵画的だが、キャラクターも筋書も派手さがまるでない。

はじめは藁をかむような味気なさを感じる。

ところがである。

この手法は『カムイ外伝』や『子連れ狼』などから受け継がれた日本劇画伝統の技。

ツボにはまれば強い。

噛めばかむほどに味が出でてくる。

いぶし銀のような時代劇劇画なのである。

 

 

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