発 想 力 ★★★
独 創 性 ★★★☆
ストーリー ★★→★★★★☆
画 力 ★★☆→★★★☆
文 章 力 ★★★→★★★★★
人 物 描 写 ★★★★☆
[総評]
3巻まで読んでまとめ買いしたことを後悔する。
これのどこが名作?
ガサツで下品で稚拙で・・
小学生の「アバズレ」の連呼にゲンナリしてしまう。
森のピアノそれ自体も受け入れがたい。
大木の下とはいえ、森に放置されたピアノが何年も腐らずに在るわけがない。
音が出る出ないの問題ではない。
雨、風、紫外線、湿度、カビ、虫、菌糸、雑草・・・
森の中のピアノは瞬く間に朽ち果ててしまう。
子供だましもいいところだ。
これが巷で称賛されている『ピアノの森』なのか。
無性に腹だたしくなってくる。
それでも買った以上は読み続けなければいけない。
4巻を読み終わり、5巻目でどうにか読み続けいく意欲が湧いてくる。
10巻目が過ぎたあたりで素直に面白さ実感できるようになる。
そして14巻目、ショパンコンクールが始まると火が付いたようにのめり込んでいく。
そこから先は『ピアノの森』の独壇場だ。
25巻目のショパンコンクールフィナーレまで憑かれたように一気に読みふける。
これほど絵から音を奏でる漫画は見たことがない。
これほど主人公を美化した漫画も珍しい。
普通なら嫌みが出てくるはずなのにそれがない。
どこまでも清々しい。
なるほど、これが名高き『ピアノの森』の面白さなのか。
認めよう、これは秀作だ。
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