QAZのつれづれ日記

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音楽CDとデータCD

2011年11月08日 | パソコン
友人のパソコンに入っている音楽をCDに焼いてもらったけれど、自分の持っているCDプレイヤーでうまく再生できないということが往々にしてあります。この原因の多くはCDに焼くとき音楽CDとしてでなくデータCDとして焼いてしまったことにあるようです。私もこれで失敗したことがあります。

CDやDVD、BD等ディスクメディアは種類が多く、ファイル形式、コーデック、使うソフト(オーサリングソフト、ライティングソフト、リッピングソフト)もさまざまで非常に複雑、難解です。考えるだけで頭がどうにかなりそうで、ほんと何とかならないかと思います。

CDは650MBまたは700MB、DVDは4.7GB、BDは25GBの容量があります。容量の違いからドキュメントや音楽はCD、写真やビデオはDVDやBDとの対応を思いますが、CDやDVD、BDを外付けHDDと同じくデータの格納ツールと考えて、例えばDVDにドキュメントや音楽を収納してもパソコンで見る限りは何ら問題ないことです。

問題はこれらディスクを市販のプレイヤーで視聴する場合、音楽やビデオを単にデータとしてディスクに格納したのではほとんどの場合再生できないことです。ごく一部にデータCDの音楽を再生できるプレイヤー、例えばmp3音楽ファイルを収容したCD(いわゆるmp3 CD)を再生できるCDプレイヤーなどあるにはありますが一般的ではありません。パソコンで音楽を再生する分にはデータCDで何ら問題ありません。

音楽CDはオーディオCDの規格であるCD-DA、すなわち標本化周波数44.1kHz、符号化ビット数16、ステレオ2CHのリニアPCMという符号化方式でデジタル化されています。ビットレートは44.1k×16×2=1,411.2kbpsとなり、これに誤り訂正符号等の冗長ビットを付加して650MBのCDでは74分、700MBのCDでは80分の音楽が格納できます。PCMはアナログ波形を同じ時間かけてそのままデジタル化したものですから所要情報量は楽曲の長さに比例し、CDに格納できる曲数はアナログレコード感覚と同じで演奏時間の合計で決まります。

音楽CDのデータはパソコンで見ると拡張子cdaのオーディオファイルとして表示されますがこのファイルの中味は音源そのものではありませんので、このファイルをパソコンに保存しても音楽を保存したことにはなりませんので注意が必要です。自分で焼いたCDをパソコンに入れてファイルの拡張子がcdaと表示されれば、音楽CDとして正しく焼けていることになります。wavやmp3などと表示されればデータCDとして焼いてしまったことになります。

音楽CDのデータをリッピング(ripping、データを「吸い出す」の意)してパソコンにwavファイルとして取り込んでおけば次回音楽CDを作成するとき音質劣化なくそのまま使えますが保存に容量を食います。mp3ファイルに圧縮保存しておくと所要容量は1/10以下で済みますが、次回音楽CDを作成するとき再度CD-DA規格にファイル変換が必要となりますし、非可逆圧縮であるmp3をCD-DA規格に戻しても音質はもう元には戻らずmp3レベルのままです。

mp3より非圧縮の生データであるwavの方が容量を食う分音質は良いですが、よほど高性能の再生装置で聴かない限り音質の差を聞き分けることは難しいですから、実用的にはmp3保存で十分だと思います(もちろんあくまで音質にこだわる方はこの限りではありません)。

やれ音楽CDか、データCDかと悩まずに済むように、mp3 CDをも普通に再生できる市販CDプレイヤーが一般的になってくれることが強く望まれます。CD-DA規格ではCD1枚に10数曲しか収容できませんが、データCDとしてビッレート128kbpsのmp3で焼けば100曲以上も収容できてしまいます。



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