もっともっとNippon

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尖閣諸島問題 -幼児的外交からの脱却を

2010-09-20 23:55:38 | 日記
尖閣諸島で中国漁船が海上保安庁の巡視船と衝突した問題で、中国が、政府レベルでの多様な強硬策をくりだしている。



明らかに違法な行為に対して、日本政府が、曖昧な妥結策を持ち出して、超法規的な解決策を模索することも許されないが、何よりも大切なのは、繰り返される中国からの不当な圧力が、二度と起こらないように、しっかりとした外交対応をする、という事だ。

日本の外交は、常に幼児的だ、と指摘された。幼児は、相手が自分に直接している事を、その場だけで判断して、良い人か、悪い人かを判断するという。事が終われば、その場で忘れてしまう。 
相手の過去の振る舞いをみて総合的に判断する。その相手が、他の人にしていることを把握して、相手の本質を判断する、という事ができないのだそうだ。

中国は、今、海軍の増強を進めていて、航空母艦まで持とうとしている。 南沙諸島でも、領土紛争をASEAN諸国と繰り広げている。 今年のASEANサミットの主要課題の1つだ。
 

中国が百年遅れの、領土拡大を目指している覇権主義的国家である事は間違いない。
(米国も覇権的ではあるが、直接の領土拡大を目指さないところが、近代の覇権国家的であり、直接の領土拡大を目指す19世紀的中国とは明らかに異なる。)

最近の急速な経済発展と、国際的なプレゼンスの拡大を背景とした中国は、このままいけば、おそらく10年以内に、どこかの国と軍事衝突を起こすであろう。 それが日本なのか、他のアジアの国なのかは分からないが、そうなった時に、日本はどうするべきかを考えておく必要がある。

幼児は、事が起こってから判断する。 しかし、大人は、事が起こる前に、それを起こらないように知恵を使うことができる。 他の国々と連携して、大人の力によって、中国の覇権主義を修正させる努力が必要だ。