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総理大臣が1年で替わるのは異常ではない

2010-09-09 23:55:43 | 日記
民主党の代表選挙が中盤を迎えて、小沢氏と管現総理大臣の争いになっています。現時点で、どちらも過半数を占めることができず、かなりの接戦になっています。

ところで、管総理を支持する理由の中に、「1年で総理大臣をかえるのは良くない」というものがあります。

どうして日本の総理大臣は、こうも変わってしまうのでしょうか?

そもそも、日本の総理大臣の指名は、憲法67条で
「内閣総理大臣は、国会議員の中から国会の議決で、これを指名する。衆議院と参議院とが異なつた指名の議決をした場合に、、、、、衆議院の議決を国会の議決とする」と書かれていることから、国会議員が指名することになっています。

ところが、そもそも、この国会議員が正しく民意を反映していなのではないか、という正当性が問われています。いわゆる一票の格差問題です。

2009年の衆議院選挙で2.03倍、2010年参議院議員で5.07倍の格差があります。
ある人は、一人しか国会議員を選出できないのに、ある人は衆議院議員を二人、参議院議員は5人も選出できる、ということです。

これに対して、今年に入って、大阪、広島、福岡、名古屋の各高裁が違憲としており、東京、高松高裁で違憲状態と判断しています。

このように歪つな国会議員によって選ばれた首相が民意を正しく反映できる筈もなく、常に支持率の低迷にあえぎ、政局に巻き込まれやすい、脆い総理大臣になってしまうのです。


8日、一票の格差は、最高裁 大法廷で審理されることになったようです。 通常、一票の格差は、議員選出の時にだけ問題になりますが、当然ですが、選出後の国会議員が大きく国政に影響してくることを考えれば、国会議員の選出は、平等でなければなりません。

因みに総務省の調査による、一票の価値の大きい選挙区、小さい選挙区は以下の通りです。
(詳細:http://www.soumu.go.jp/main_content/000045936.pdf)


1。衆議院議員あたりの選挙登録人の多い選挙区
1位 千葉県第4 区  489,246
2位 神奈川県第10 区 486,376
3位 東京都第6 区 483,338
4位 北海道第1 区 476,742
5位 東京都第3 区 476,576
6位 兵庫県第6 区 472,883
7位 東京都第1 区 466,631
8位 東京都第19 区 464,661
9位 東京都第8 区 463,722
10位 東京都第23 区 462,629


2衆議院議員あたりの選挙登録人の少ない選挙区

高知県第3 区 212,254
長崎県第3 区 213,306
福井県第3 区 214,524
高知県第1 区 214,612
徳島県第1 区 214,835
高知県第2 区 218,315
徳島県第3 区 219,330
福井県第2 区 219,954
山梨県第1 区 220,132
福井県第1 区 221,505