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プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

茅野智行

2014-11-17 21:53:25 | 日記
1964年

西鉄にはことしふたりの期待されるルーキーが入団した。そのうちのひとりは清投手。研修明けには早速首位の座を賭けた阪急戦に初先発その後も東映、南海戦に登板するなど中西監督も、後半戦には大いに起用するハラのようだ。もうひとりは芝浦工大から西鉄入りした茅野内野手である。大学時代首位打者になったことがあり、すぐにも戦力になるだろうと期待されていたが、バッティングの非力がわざわいして、いまだにチャンスらしいチャンスをつかんでいない。滝内コーチの背番号8を譲り受け、本人も大いに張り切っていたが、やはり大学とプロではバッティングにも差があり、首位打者になったときのフォームでは通用しなかったようだ。重松コーチの話によると、「からだの割にバットを大振りしていたのでフォームがくずれバラバラになっていた。あれではポイントがつかめるはずがない」という。そこで重松コーチは大振りを是正するため、左腕をしぼって腰からシャープに振り出すよう指導した。それが五月初旬、高知で行われたトーナメント大会の頃からで、ようやくモノになりかけた。「あの大会の準決勝でヒットを打ってから、どうやらコツらしきものをつかんだような気がします。むろんまだまだ本物じゃありません。チームが16安打していても、ボクひとりがヒットを打てなかったりするぐらいですから・・」といいながら、茅野は重松コーチのアドバイスを思い出して熱心なバット・スイングを繰り返している。茅野の課題は、このバッティングだけ。守備面ならすぐに一軍でも通用する力を持っている。重松コーチも、「三遊間寄りがちょっと弱い気もするが、守備なら一軍に出してもそれほど見劣りがしない。一か月もたたき上げるとよくなるからだ。問題はバッティングだ。ポイントをつかみかけたようだが、今のコツを忘れずに努力すれば、そのうちチャンスがつかめるだろう」と話している。西鉄に入団した久しぶりの大学卒プレーヤーだけに、周囲の関心も大きいようだ。

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