作文小論文講座

苦手な作文を得意に。小学生から受験生まで、文章上達のコツを項目別に解説。作文検定試験にも対応。

ちょっとひといき ~究極のダジャレ講座~

2005-04-12 | コラム
 あなたにとって、究極の九曲は何ですか? などと言っている場合ではなく、ダジャレを真剣に勉強したいというあなたのために、ダジャレ講座をお届けしましょう。もちろん、ただですよ。銀行口座から講座料を引き落としたりしませんからご安心を。

 ダジャレを得意にするためには、寝ても覚めてもダジャレを考え続けることです。というのはちょっとオーバーですが、せめて暇なときはおもしろいダジャレを考えてみましょう。私は、電車に乗っているとき、なかなか眠れない夜、何もかもがいやになったとき(笑)などにダジャレを考えます。暇つぶしにもなるし、いやなことも忘れられるからです。一度、考え始めるとつい夢中になり、ダジャレの世界にどっぷりとつかってしまいます。

 目にうつるもの、ふと脳裏に浮かんだ言葉など、何かをもとに、ダジャレができないかどうか考えを巡らせます。慣れてくると、ダジャレになりそうな言葉とそうでない言葉の見分けがつくようになります。(ここまでいけば達人です。)

 まずは、簡単なところで、二文字のダジャレ。駅のホームにハトがいます。さあ、「ハト、ハト、ハト……。」と繰り返してみましょう。ほら、「ハトにはっと驚く」が浮かびましたね。「ハトのハートがはっとする」などというトリプルダジャレが浮かんだ人もいるかもしれません。二文字のダジャレは初心者向きですが、中にはその単純さゆえに輝きを放つダジャレもあります。「たこ買った子」「棚があったな」などは、シンプルで嫌味のないダジャレと言えるでしょう。

 では次。三文字のダジャレです。川を見ると魚が泳いでいます。橋の上で、誰かがパン粉をまいています。そこで、あなたはふと思うわけです。「魚のえさかな?」と。ほら、知らないうちにもうダジャレが……。こういうダジャレは、作文の中にも自然に入ります。「私は、魚のえさかなと思いました。」と書けば、誰もダジャレだとは気づきません。(べつにかくす必要はないのですが……。)

 だんだんむずかしくなりますが、今度は四文字のダジャレです。時はクリスマス。街にはクリスマスソングが流れています。♪真っ赤なお鼻のトナカイさんは……。♪ ここで「トナカイ」を見逃してはいけません。さらに、「と」と「なかい」を切り離して考えることができるかどうかがいいダジャレを思いつくかどうかの分かれ目となります。「と」は「AとB」というように何かと何かをつなぐ役割をしますね。トナカイと言えばサンタクロース。サンタクロースは「トナカイと仲いい」となります。
 最初が「と」で始まる言葉に出合ったら、同じパターンでダジャレができないかどうか考えてみましょう。たとえば「とかげ」を「と」と「かげ」に分けます。「とかげとかげ」。無駄のないダジャレができ上がりました。

 では、このへんで、「南国ダジャレ」というものをご紹介しましょう。「南国ダジャレ」というのは、実は「難語句ダジャレ」のことなのです。中学生以上の人には是非覚えて作文に使ってほしい言葉をダジャレで覚えてしまおうというものです。たとえば「観劇で感激中の間隙を突く」では、「間隙を突く」という言い方を覚えましょう。「熱燗で圧巻」では、「圧巻」という言葉の意味を覚えましょう。(「熱燗」の方は覚えなくてもいいです。)

 ダジャレを考えることは、頭の体操にもなります。おもしろいダジャレのポイントは、語感が自然でありながら意外性があるということです。でも、むずかしく考えず、あなただけのオリジナルダジャレを作ってみてください。他人を笑わせることだけがダジャレの目的ではありません。ダジャレ作りの過程をじっくり楽しむことが大切なのです。

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