明日は明日の風が吹く

60にしておひとりさまに。
この先、どんな人生になるのやら?

NHKドラマ「ライオンのおやつ」

2021-08-16 | ひとりごと
NHKBSで放送されていたドラマ。




   →ライオンのおやつ
余命を宣告された29才の雫は、美しい島のホスピスで過ごすことを決めた。
そこに暮らす人たちとの出会いと友情が、雫にたいせつなことを思い出させてくれる。
優しく流れる時間の中で、人生の価値を描き出す物語。(NHK HPより)



両親を幼い頃に交通事故で失くし、叔父に育てられた雫。
いろんなことを我慢し、遠慮し、
自分らしさを出さずにやり過ごすことが習い性になっていた上に不治の病に侵され・・・。
自分は何と不幸なんだろう、何とつまらない人生だろうと絶望し、
最期をホスピスで過ごすと決めて、誰にも言わずにひとりで小さな島にやってきた。

この決断をするまでにどれだけ葛藤し、自暴自棄になり、世間を恨み、
辛く孤独な時間を過ごしたかと思うと、
もう見る前から胸が潰れる思い  何という設定だろう

おそらくそこから先は何もない、
ただ消えていくための場所と思ってやって来ただろうに、
このホスピスでの日々が本当の心のままに生きられる日々だった。

何というか、仕事とかお金とか日々の暮らしとか人間関係とか
そういうのを全部剥ぎ取ってただの人間ひとりになったら、何が残るか。

そんな姿で一緒に過ごすホスピスの人たちやスタッフ、
それぞれ抱えているものがあるだろうに、みんな温かい。
次第に雫は自分の人生を肯定できるようになっていく。

こんなところでこんな人たちと自分の人生を振り返ることが出来るなら
私も入ってみたいと思ったわ。
現実はそう簡単ではないけどね。

いまわの際で雫はうつらうつらと夢を見る。
幼い頃に死に別れた母親、自分より若くなってしまった母親が夢に出てきて、
「ずっと見守ってたよ。よく頑張って生きたね」と。

涙腺崩壊しました 。・゚゚・(>_<)・゚゚・。


母が先日、
「こないだおばあちゃん(母の母)の夢を見た。
 今まで見たことなかったのに。私ももう近いのかな」
と。

笑って誤魔化したけど、そうかもしれんねと思ったり。
誰かが優しく連れて行ってくれるなら、最後の旅も怖くないね。




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