明日は明日の風が吹く

60にしておひとりさまに。
この先、どんな人生になるのやら?

友の一時帰国

2020-03-15 | ひとりごと
ヨーロッパで新型コロナウイルスの感染者が出始めた頃から、
ポーランドにいる友人Yのことが気になっていた。

LINEで連絡を取ってみたら、帰国して東京にいるとのこと。
ああよかった。




帰国に際しての顛末を教えてくれた。

帰国するべきかどうか迷っていたところ、
2月初めから「帰ってこい」と息子さんから頻繁にメールが届き、
3月になるとついに電話までかかって来たと。

「はよ帰れ!封鎖されるぞ」

3月3日、帰ると決め、
4日のチケットをなんとか見つけることが出来た。
5日以降の便では、地方空港でチェックインして預けた荷物も
ワルシャワで一度受け取り、自分で成田行きに移さないといけない、
それも1時間以内に。
などということになっていたという。
それって職員がいないか人数を減らしているってことなのかな。

地方空港では
セキュリティチェックの時にひとり列から出るように言われ、
アジア人の彼女だけ体温を測られた。
ちょうどその時ポーランドで初めての感染者が出たとの報道。
機内で席に着いたら、隣のシニアが3列前の席に逃げていった。
ワルシャワでは隔離されたゲートから成田行きに搭乗させられた。

うわ~大変だったんだね。

「ひどいとか人種差別とかはあまり感じなかった。
(逃げた隣席の人は)単なる自己防衛本能で動いている
 ちょっとprimitiveでchickenな人て感じ」

ふふ、彼女らしい表現だ。
まぁでも殴られたり罵られたりしないでよかった。



彼女の暮らしているところは田舎町なのでみんな親切、
だからこのまま現地に留まってもいいような気もしていたが
やはり医療体制の不備が一番の不安理由だったという。
日本の医療のすばらしさをつくづく感じたと。

そして今、ポーランドは入国禁止措置を取った。
感染者が出た日から空気は一変、今は買い占めも起きているらしい。
どこも同じだな~。
おそらく日本同様、デマやパニック、差別もあるだろう。
町の人が今まで通りに彼女に接してくれるかどうかはわからない。

4月上旬に向こうへ戻るチケットを買っているというが、
はたしてその頃はどうなっているだろうか。
彼女の任期は6月まで。
少しでも早く戻れるといいけど。