明日は明日の風が吹く

60にしておひとりさまに。
この先、どんな人生になるのやら?

津軽はまだまだ冬 {{{{(+_+)}}}} その2

2015-03-26 | 旅行
2日め

朝起きたら日が差していて喜んだのも束の間、
すぐにどよ~んとした冬空に。
天気予報は雪だるまのマーク 
降水確率50~80%、気温マイナス1℃ 

北国の春はまだまだ遠い。



五所川原の 立佞武多の館 へ。






ここのねぷたは昨日見た弘前のねぷたとは違い、
立佞武多(たちねぷた)という、高さ23メートル(ビル6階の高さに相当)にもなる
縦に長い巨大ねぷた。

戦後しばらく立ち消えになっていたものを98年に復活させたという。
毎年、巨大なものは1台だけ作る。
そして、「 館 」 には3年ぶん(3台)のねぷたを展示し、
展示期間が過ぎれば解体してしまうのだという。

去年のものはブラジルサンパウロのカーニバルに「お嫁に出した」(!)そうで、→詳細
今は2台だけの展示だった。



     
  手前の人と比べるとその大きさが実感できる
 (青森県観光情報サイトよりお借りしましたm(__)m )



立体オブジェゆえ見る角度によって表情が違って見える






製作中の今年のねぷた。木材、針金、電球…こんがらがりそう^^;緻密な作業だこと。
パーツに分けて骨組みを作り、和紙を貼って彩色。


この巨大なねぷたを人力で引くのだと。重さ19トン!
お祭り当日、「 館 」の扉が開き、立佞武多が出陣する時が一番盛り上がるそうだ。

そりゃもう大迫力、作った人たちは感無量だろうね。


     
     (「まるごと青森」よりお借りしましたm(__)m )
     出陣するところ。おお~!かっこいい!






昼食は「館」の隣の市場の食堂で。
ゴハン+シジミ汁+お漬物 の基本セットに魚屋さんのお刺身を乗っけてもらって
計750円。
かなりお得感あり。おいしかった!




五所川原駅から金木駅まではストーブ列車。
吹雪の中、だるまストーブで暖を取りながら津軽平野を走る。
古い電車で、木の窓枠の隙間からは雪が吹き込む^^;
車掌さんは切符を切ったりスルメを焼いたり、大忙し。
ほんとに何もない田舎のローカル線だが、鉄ちゃんには人気なんだろうな。
窓の外は吹雪と田圃と白鳥と。人の姿はほとんどない。





太宰治記念館「斜陽館」@金木


太宰の生家。大地主の父が建てた豪邸だ。
地位と権力の象徴なのだろうが、冬はさぞかし寒かったろう。
なんてつい、現実的なことを思ってしまう。

若い頃、太宰の小説はいくつか読んだはずだが、
暗い印象以外にこれといったものがない^^;



初めての東北、初めての青森。
一番の印象はやっぱり五所川原の立佞武多。
展示してあるだけでもあの迫力、
これは是非、動くねぷたを見たいと思った。



今回は去年のひとり旅ツアーで知り合った I さん、INさんとご一緒だった。
トシはバラバラだがどことなく境遇が似ている。
3人ともバツイチ、3人とも元夫は既に病死。
一期一会のはずがよくもまぁ上手い具合に、似たのが集まったものよ。
人と人の縁はほんとに不思議。