多分駄文のおじさん日記

我輩は駄文を書くおじさんである。旅、音楽、MLB、株式投資、etc., 日々想いつくままに思いを巡らすのである。

Washington D.C.(7) National Gallery of Art Part-2

2005-04-19 23:28:23 | Weblog
日曜日のNational Gallery開館時間は少し遅くて11時。
待ち切れない人たちが既に大勢、入口近くにひしめいている。

東館は現代アートの館である。近代以前の美術品を揃えた西館とは対照を成している。

幾つかの見覚えのあるタッチの壁画などが大きな空間に設置されている。取り合えずはここでまずはアートの香りを体に染み込ませ、次に西館へ行く、という点ではほど良い助走区間となっているようだ。(3月6日訪問)

「想定外の」終わり

2005-04-19 00:04:43 | Weblog
ニッポン放送争奪を巡るライブドアxフジテレビの買収戦は、週末にかけて急展開、あっけなく収束したようだ。
ライブドアが保有するニッポン放送株をフジが全株取得し、ニッポン放送を完全子会社化のうえ業務提携することで合意、和解したらしい。フジはライブドアが実施する440億円の第三者割当増資に応じ、最終的にライブドア株の12・75%を保有。和解に伴いフジがライブドアに支払う資金は何と約1470億円に上る。

何ともつまらない終結の仕方であった。
「劇場型ライブ」、これまではそれぞれが役者を演じてきて見るほうからも面白かった。
成り上がりのやんちゃ坊主に、利権意識の強い悪代官、経営者の器ではなかったDJ・制作畑出身のサラリーマン社長、と聊か陳腐ではあったが、それぞれの役者に見所もあった。M&A用語も飛び散り、多少教養講座のような様相もあり、社会的・特に経営的な問題提起も少なからずあったが、SBI北尾のオッサンが出てきてからは、急にドラマとしては面白くなくなった。
舞台に居て舞い踊っていた役者が皆萎縮してきたような感じになってきたと思っていたら、最後はこの始末。
本来は、ホリエモンの志が遂げられず経済的にも破綻し奈落の底に落ちるようなシナリオが面白かったし、本人の為だったのではないのだろうかと期待しておった。見るほうとしてもそうでなければカタルシスはない。(最近の文芸春秋の特集にもそんな投稿があったように記憶している。)

「焦土作戦」とか言いながら結局はニッポン放送を見捨てることが出来なかったフジテレビ、1470億円のバカ高い授業料まで払わされた。幾ら早期に問題を収束させたいとは言え、TOB価格5950円を遥かに上回る6300円でライブドアからニッポン放送株を買う、というのは如何なものか。
一般株主やTOBに応じた株主からみれば著しく不公平な対応である。 みすみすホリエモンを喜ばせるような条件まで出さざるを得なかった背景が良く見えてこない。 
一方、ホリエモンも、ニッポン放送には長期投資する、とか言いながら、結局はサヤ取りに終わってしまい、放送ビジネスへの大きな志というものが最後まで表層的なものでしかなく、やはり本質は単なるGreenmailerだったか、という印象しか残らなかった。最後は、普段のマスコミに対するぞんざいな口の利き方から一変、奇妙な丁寧言葉で、失望!
我輩にとっては、「想定外」の実につまらない終結であった。

記者会見を終え、カメラマンの注文に応じて四者が手を重ねあうのは愚かしい。茶番である。
このときばかりは、初めてであるが、フジテレビ側に同情を禁じえない気分となった。
表情が各者の立場を良く捉えているナア。
サラリーマン社長、カメちゃんだけが、取り合えずは会社も空中分解せずにホッとした表情で、素直にこの終結を喜んでいる風だったのが印象的。
日枝、村上両フジテレビ首脳は渋い顔だ、今更文句も言えないだろうが。
本当に業務提携、上手く行くのだろうか?まだひと波乱もふた波乱もあるのではないか?

一方、ホリエモンも、これで収まる器ではないだろう。
問われているのは、業務提携で何をする?の筈だが、どうもそれよりは、手にしたキャッシュで次は何する? こちらの方に大きな関心を持っている筈。
この69日間の闘争でマスコミから浴びた脚光は決して忘れられないことだろう。
次のスポットライトに入ることを考えない筈はない。悪い癖だ。
いたづらに世間を騒がせることなく、是非ともまっとうな事業で評価を受けるよう精進してもらいたいものだが...。

結局は、当事者間では、勝者なき戦いのように見えた。
ホリエモンもフジテレビもその対応においては信用に値する経営としての見識や尊厳は見えなかった。負け、と言う点では、経済的損失において、フジテレビはより大きく負け!

得をしたのは、黒子に徹してライブドアから莫大な手数料を獲得したリーマン・ブラザーズ、一方、損をしたのは生兵法は怪我の元、宜しく、金儲けに色気を出して損したライブドア株投資したサラリーマン、なんちゃって。

いや、これで本当に終わったのかな...?