最近、Word 2016で「挿入」タブをクリックすると
即クラッシュしてしまうという不具合に遭遇しました
いろいろな対処を試しましたが
最終的に原因はWindows Updateで配信された
ある更新プログラムにあることがわかりました
■ 症状
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Word 2016を起動し、「挿入」タブをクリックした瞬間に
クラッシュ(強制終了) -
何度再起動しても同じ現象が発生
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Officeの修復や再インストール、
アドインの無効化などでは改善せず
■ 原因はKB5002700(2024年4月配信)
調べた結果、原因は2024年4月に配信された
「KB5002700:Office 2016 セキュリティ更新プログラム」
であることが判明しました
この更新プログラムを適用すると
特に32bit版のWindows 10+32bit版のWord 2016
の組み合わせでこの問題が発生します
一方、64bit環境PC+WORD2016では
この現象は発生しませんでした
■ 対処法:更新プログラムのアンインストール
下記手順で「KB5002700」をアンインストールすることで
問題は解消しました
<手順>
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「コントロールパネル」→「プログラムと機能」
→「インストールされた更新プログラムの表示」 -
一覧から「KB5002700」を探して右クリック
→「アンインストール」 -
パソコンを再起動
■ 32bit環境の限界も視野に
今回の不具合は、32bit版 Windows 10 と Office 2016
の組み合わせに限定されているようです
Microsoftはこの環境に対するテストやサポートを
縮小しつつあると考えられます
Office 2016自体も2025年10月に延長サポートが
終了予定のため
今後の安定運用を考えると
64bit環境への移行やOfficeの新バージョン導入も
検討する時期かもしれません
■ 最後に
同じ環境で突然Wordがクラッシュする…という方は
ぜひ一度「KB5002700」のアンインストールを
試してみてください
少しでもお役に立てば幸いです