亢進症な生活

甲状腺機能亢進症(バセドウ病あらため甲状腺ホルモン不応症)と膠原病(SLE&シェーグレン)を併発した働き者。のんびりと♪

SLEの新薬って何十年も出てないらしい…

2009-07-05 | 膠原病(SLE、シェーグレン症候群)
今日は、休んだ分を取り戻すため、働く予定だったのですが、結局お休みにしました。病気の勢いが出てきたというより、紫外線で疲労感が出てるのかも。
夕方、外出して、世の中は半袖、ノースリーブばっかりでびっくりした~。わたしは長袖が定番。もうそんな季節なんですね。

新型インフルエンザに感染したらどうするか、というガイドラインを読んでいると、やっぱり膠原病の治療を可能な限り中断してでもインフルエンザの治療を集中的に行うことが推奨されている例が多いのですが、ステロイドとの兼ね合いはむずかしいなぁと、最近、しみじみ思います。

いろんな資料を調べてみると、1958年11月以降、米国食品医薬品局はループス(SLEなどエリテマトーデス)の治療薬を承認していないようです。えーー!!!50年以上経ってます!!
もう何十年も、ステロイドと免疫抑制剤の併用というのが主な治療法で、変わってないようです。その分、症例の情報が整理されて、安定した治療法になったとも言えるけれど。
患者数が極端に少ないわけではないし、永続的な治療が必要な病気であるので、マーケットとしてはないわけじゃないのに、何十年も新薬が承認されていない、と聞いて、びっくりしました!

今年の日本リウマチ学会でも議論されたようです。
何年も前から、リンパ腫の治療薬のリツキサン(抗CD20抗体)が効果があるんじゃないかというような研究がつづいていたようですが、臨床試験で有効だった症例が足りなかったそうです。同系のお薬も臨床試験で頓挫したのだとか。
実は、よく効くパターンと効きにくいパターンがあるみたいですが、SLEの複雑な病態に対する評価法がまだまだ整理されていないので、なかなか「こういう例に適用」というような形での認証を得るのも、敷居が高いようです。

実は、今、同じ生物製剤で、アタシセプトとベリムマブの検査が進んでいるそうです。今のところ、いい結果が出ているようで、楽しみです♪

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3 Comments

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なるほどぉ~ (fake)
2009-07-05 23:06:22
確かに難しいですよねー
 
みんなが同じような症状ならいいですが、同じ病名なのに一人一人が違う理由で苦しんでいたり、いろいろな合併があったり。
 
そうなると薬も安定して効くというのも難しいようにも思えるし、やっぱりとりあえずのステロイド頼りということになるんですよねぇ~。
 
私も紫外線が辛いとこですが、暑さに耐えられず半袖w
日焼け止めは腕が白くなるくらい塗ってますけどね。
それにしても疲れますね^^;
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つらいっす (ぷろぱ)
2009-07-06 00:06:08
fakeさん、こんばんはー。
疲労感、やっぱりつらそうですね。大丈夫ですか。

他の病気の場合は、重症度を段階的に割り出すようなシステムがあったりするのですが、SLEの場合は、出てくる症状がかなり多様なので、ややこしいみたいです。
たとえば、腎臓は何ともないけれど、皮膚と関節がかなりひどい、なんていう例は、軽症に割り当てられちゃったり、難しいそうです。

紫外線への過敏も、それだけじゃなかなかステロイドの量を増やさないけど、かなりダメージが大きいです。お互いつらいですねー。
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追記:最後に承認されたのは? (ぷろぱ)
2009-07-08 00:11:21
FDAのホームページで、承認日・更新日から医薬品を検索できるのですが、1958年11月には承認の該当がなかったです…。

おそらく10月30日に承認されたdexamethasone (Decadron)というステロイドが最後かも、と思われます。
http://www.accessdata.fda.gov/scripts/cder/drugsatfda/index.cfm?fuseaction=Reports.Rpt_SetCurrentDrug&ApplNo=011664&DrugName=DECADRON&ActiveIngred=DEXAMETHASONE&SponsorApplicant=MERCK&ProductMktStatus=3
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