亢進症な生活

甲状腺機能亢進症(バセドウ病あらため甲状腺ホルモン不応症)と膠原病(SLE&シェーグレン)を併発した働き者。のんびりと♪

難病医療券の更新で惜しいことが

2022-06-28 | 甲状腺&膠原病
急に猛暑でからだもついていかない感じですね。

難病の医療券の更新の時期がやってきました。
いつもバタバタと焦るので、更新に必要な診断書(臨床調査個人票)はネットから印刷して早めに先生方に書いて頂いていました。
そんなわけで、まだ暑くなる前に提出ができました。

申請の時に過去の医療費についても記録を提出します。

「軽症で高額」というのがあって、過去1年で医療費総額が33,330円を超える月が3回以上あるもの。(総額なので、自己負担の額ではなくて、保険適用前の金額です)
これに該当すると、症状がある程度落ち着いていても、申請が通るような配慮がされるような話を聞いたことがあります。
つまり、自己負担して続けるにはしんどい医療費を負担してなんとか維持されているのだろうと考えられるようです。

もうひとつ、「高額かつ長期」というのは、5万円を越えることは1年に6回を越える場合。この場合は、ひと月の自己負担の上限額が半額になるようです。
振り返ると、この1年は具合のよくないことも多くて、49,560円なんて月が何度もありました。惜しい!(笑)

それでも、症状からも負担(軽症で高額)からも認められるのではないかなと思います。
次の1年は5万円越えを目指すより、あんまり通院しなくていいようになるといいなぁ。

そういえば、申請する時に、マイナンバーを書くか納税の記録を添付するかを選べるのですが、どう違うか聞いてみました。
・納税情報をもらうのは数百円のお金がかかるから、マイナンバーがわかっているなら、マイナンバーを書いて、参照書類(マイナンバーカードなど)で確認してもらうのが安い。
・マイナンバーだと、都に書類を出し、都からマイナンバーで納税情報を問い合わせされて、届けることになるので、納税情報を添付した方が審査は早そう。(お役所の負担も軽い)
ということで、メリット、デメリットがあるようです。

今年は急がないからよいのですが。

ともかく年に一度の提出が終わると、ほっとするものですね。なかなか病気から卒業にはいたりませんが、上手につきあっていこうと思います。

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医療券が届きました!

2018-09-15 | 甲状腺&膠原病
エリテマトーデスと甲状腺ホルモン不応症を併記した医療券が届きました。例年のことながら、ほっ。

このところ、突然の疲労感に襲われていて、もしや再燃?私もまだ若いなぁなどと呟いています。

度を越して忙しく、プレッシャーが大きい案件が続いた訳ですが、易疲労・倦怠感、関節の腫れ、浮腫みと言っても特異的でなく、ま、早く寝よう、と思っていました。
でも、インフルエンザにかかり始めのような身体の違和感が続いて、寝ても寝ても、元気がこぼれていくのは、もしや!?

プラケニルは薬疹でストップになったし。
腎臓が元気なら、まずは寝ろ!と言われそうだけど。

でも血圧はちょっと落ち着いてきました。

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医療券きたーー!

2017-10-07 | 甲状腺&膠原病
この3年ほど、難病助成の制度が舵を切って変化している真っ只中です。いよいよ以前から助成の対象だった人も、新しい基準で、条件の項目や助成の金額が切り替わるタイミングになってきました。

私自身は、紆余曲折がありつつ、結局、締め切りギリギリに更新の申請を出したのですが、前の医療券の期限が切れても、新しい券が届きません…。
一度は更新しなくてもやっていけるんじゃないかな…と思っていても、急に寒くなって熱や関節やお腹の痛みもいろいろあって出る時期だけに、うっかり入院するくらいしんどくなったら…?と不安がよぎったりしていました。

月が変わって4日目、ようやく無事に手元に届きました!!
たった4日でもドキドキですね。

12月まではこれまで通りの支援で、年内に来年からの医療券が改めて届くようです。担当の事務の方々の二重の作業を思うと、なんだか恐縮してしまいます。

それでも、ほんとに支援が必要な人が必要な支援を受けるというための理解や仕組みづくりはまだまだこれから進んでいくことだと思います。必要って何?どこが充分なの?ということがいろんな人にとって納得のいく説明と設計って簡単じゃないと思うけれど、きっと大事。
そのために、患者のひとりとして、何ができるでしょうね。


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難病助成の申請を出しました

2017-07-31 | 甲状腺&膠原病
難病助成の継続をお願いする書類を出してきました!
暑いなか、倒れ込みそうにながらいきましたが、とりあえず提出は完了しました。

今回は、マイナンバーが必要ということで、その確認をしたり、医療費(自己負担でなくて10割のもの)月に33300円を越えた月が3回以上ありましたか? 月に50000円を越えた月が6回以上ありましたか? というようなことを聞かれました。高額で頻度が高い場合は自己負担は規定の半分になるそうです。

あとから、医療費が高いことがおきたら、そのときにも申請できるそうです。
私のように、複数の病気で助成を受けていて、あわせて月の医療費が高くなるみたいな場合は、どう考えるのかは、まだよくわかりませんでした。

年内いっぱいは、今と同じ条件で助成されて、来年からはどうなるか?
通常なら1〜2ヶ月で通知が届くので、ドキドキ待ってみます。

皮膚科や耳鼻科や歯科でバタバタといろんなことがありますが、そちらの話は改めて。胸のしこりが痛いけど、これはまた、良性ですよと言われるかなと思いながら、定期検査の時期を待っています。



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難病助成もいよいよ新しい基準で更新!

2017-06-23 | 甲状腺&膠原病
難病の助成について、新しい形が発表されて3年。
助成される病気の範囲が増えて、その代わり、重症であったり高額な治療が続く人だけが対象となりました。ただ、もともと難病の助成を受けていた人については、重症や高額という範囲を問いませんという移行期間が設けられていたのでした。
移行期間が年内で終わり、来年2018年1月からは新しい基準で、「重症」か、医療費が月に3万円ちょっとを越える高額な負担が年に3回以上あったか、ということで、審査されるようです。

都の福祉保険局には
「申請した月以前の12か月間(発症1年未満の場合には発症月から申請月の間)において、申請した疾病にかかった医療費総額(10割分)が33,330円を超える月が3か月以上ある(高額)」
と書いてあるから、自己負担額でいうと2割負担なら6,666円でしょうか。(追記)

私は、一応、高額だったこともあるので、助成の対象ですと書けなくもないのですが、もう軽症ということでもいいかな…と思ったり。いや、プラケニルが飲めるように減感作をするなら、助成を受けてデータ提供だ!と思ったり。
更新のたびに毎回、言っているような気がしますが(笑)
制度が「対象だ」としてるなら、あれこれ考えずに申請するのがいいのかもしれません。

ちなみに、軽症で助成の対象になるとしても、更新の報告をすると、先生に書類を書いてもらうと費用がかかるわけで、それなら更新しなくていいんじゃないかと聞かれることもあります。
病気によるかもしれないけれど、急にあれよあれよと具合が悪くなることもあるわけで、そうやって入院しちゃったときにも、軽症で申請しておけば、遡って具合が悪くなったと助成を受けられるんです。更新してなければ、申請を出したところからしか助成を受けられません。うっかりすると退院して申請するまで対象になりません。
そんなわけで、軽症にせよ、継続の申請はしておくのがいいなと思います。

そんな心配をしないでいいくらい病気が収まっているのがいいんでしょうけれど、そうもいかないのが難病というところでしょうか。
いつもより微妙に書類の提出期限が迫っているので、どうしよっかな…と思いつつ。

負担が増えて、十分な治療が受けられなくて、重症化することになったりする人もあるかしら。
いよいよ新しい制度への完全移行にドキドキしながら、様子を見守りたいところです。


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難病の医療助成、更新です

2016-07-12 | 甲状腺&膠原病
人によって更新のタイミングが違うようですが、わたしのところに、難病の医療助成を継続申請する書類が届きました。

2014年に制度が変わって、3年はそれまで助成されてきた人の移行期間になっていましたが、いよいよ次回の更新ではわたしも新しい制度での認定がされるようになるんだったと思います。
新しい制度では、病気の診断だけでなくて、「重症」の人が助成の対象になるので、どうなるか!? ドキドキ。

わたしはこれまで甲状腺ホルモン不応症と全身性エリテマトーデスの2つの病気で認定されてきました。
寝込んだりフラフラしたりしていますが、とりあえず働いているという状況で、重症なのかと確認してみました。

まず甲状腺ホルモン不応症(pdf)では、重症度はこんな区分です。中等度と重症が助成対象です。

・軽症:SITSH・甲状腺の軽度肥大以外の症状を示さず、日常生活に支障がない。
・中等度:頻脈による動悸や易被刺激性などを示し、日常生活に支障がある。
・重症:著しい頻脈や心房細動、注意欠陥多動障害、精神発達遅滞・成長障害など日常生活に著しい支障がある。

きっぱり不応がある人はほんとうに自覚症状がないようなのですが、わたしの場合は細かく具合がよくないところもあるので、先生によると「中等度」にあたるということでした。
わざわざ検査をしていないけれど、ADHD傾向だって、ないって断言する自信はありません。
将来。診断基準で「遺伝子変異」がある場合だけを対象にする!ということにならなければ、しばらくは対象になりそうです。

もうひとつの、全身性エリテマトーデス(pdf)は、世界的にエリテマトーデスの活性度を見るSLEDAIスコアというのがあるのですが、直近の半年で一番悪い状態の症状を確認しながら、4点以上が対象なんだそうです。
たとえば、補体が下がって発熱していても、3点だから重症ということではないようです。
わたしの場合はどうかなぁ。関節が腫れたとか口内炎が止まらないとか、そういうときに先生に診てもらえば対象になるのかもしれないけれど、ふつうの通院のときの情報だけだと軽症になるだろうなぁと思ったりします。

それから、これとは別に、軽症なんだけれど、お金がかかるという人も助成の対象となるようです。
自己負担でなくて10割の医療費が、1ヶ月で33,330円を超える月が1年に3回以上ある人。これはお薬や検査の都合でそうなる人もいるんじゃないかしら。

いろいろ考えるとドキドキするけれど、来年に自分の体調がどうなっているか、わからないし、ともかく今年の書類を整えて、申請に行ってきます~!


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いろいろあるのも当たり前!を共有するのは大事

2016-05-31 | 甲状腺&膠原病
なんだか急に夏がやってきたかと思うと、すごい寒波がやってくるとか…。身体がついていかないですね。

さて、何にもなかった訳でないのですが、突然の高熱も、関節が真っ赤に膨らむのも、地球の重力が増えた?と疑いたくなるくらい身体が重くなる疲労感も、なんだか「日常」になって、「膠原病を持っていたら、こういうのはあるよねー」と動じなくなってきました。
いいのか…!?とも思うものの、病気とつきあいながら、くたびれないためには、そういう面も大事だなあと思います。

でも、周りの人がモヤモヤしないように、わかりやすく上手に「見える化」するのも大事ですね!

今の職場では、わたしが一番弱っていた時期を知っている人もいれば、そのあとで入ってきた人たちもいます。病気のことを知らない人は、わたしが機嫌よく働いていたと思ったら溶けるように休憩にしたり休んだり、重いものを運ぶときにメンバーから外れる…、というのが、ずいぶん不可解だったようです。「なんであの人だけ…?」って。
「病気がいろいろあってね」と話をすると、本気で驚かれました! そんなに普段、元気に見えていたんですか…(笑)

振り返ってみると、大騒ぎしてご迷惑をかけた人たちには暗黙の了解みたいになっていましたが、やっぱり時々、周りに声をかけて、理解を求めるコミュニケーションも大事ですね。最近はすっかり忘れていました。

しんどさや痛みがもうちょっとコントロールできないもんかな…と思う日もありますが、上手につきあうのが近道という病気もあります。
それだけに周りの理解を時々、確認するのも忘れないでおこうっとと思った出来事でした。



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難病助成 100個くらいの病気が先行指定へ

2014-08-02 | 甲状腺&膠原病
暑さで溶けてしまっているうちに、もう8月になってしまいました~。

難病の医療費助成の制度が変わって、対象が広がるという議論が今、進んでいます。

厚生労働省の対策委員会の議論をもとに5月にはようやっと法律ができて、どんな病気を対象にするかを議論する疾病対策部会の指定難病検討委員会ができました。第一回会合が7月28日に開かれたところ。
NHKが「難病助成 100余の病気を先行指定へ」と報道していますが、予定通り9月ごろにむけて一部を先に認定して、1月から助成の対象に入れられるようにして、そのあと追加認定になるみたい。

指定難病検討委員会の予定でわかっているのは3回分です。
7月28日が、指定難病の検討の進め方について/指定難病の要件について。2回目の8月1日が、個別疾患の検討について(1)、3回目の8月4日が個別疾患の検討について(2)。
先行指定は、基本的にはすでに目処が立っているものが対象なので、そのあたりで、早々に、第一弾は発表されるのかしら?

第1回の資料によると、この助成の対象となるには、その病気について、「発病の機構が明らかでない」、「治療方法が確立していない」、「長期の療養を必要とする」、「患者数が人口の0.1%程度に達しない」、「客観的な診断基準等が確立している」という条件を満たすことが必要なんだとか。
自分の甲状腺ホルモン不応症の診断基準も、ずいぶん長い議論を経て、決着しようとしていることを考えると、けっこう診断基準の確立はハードルが高いのかなと思ったりします。
案外、診断基準が定まっていないものこそ、心身どちらもサポートが必要ということもあるように思うのだけれど、「自称専門家」みたいな人が勝手に「診断」するようなことを避ける意味では、そういうサポートは「生活の困難度」みたいな別の基準で別の保証を考えていかなくてはいけないのかもしれませんね。

小児の方は、25日に対象が発表された様子。新たに107疾患(約3万~4万人)を加わり、現行の514疾患(約11万人)も整理・細分化され、子どもの指定難病は705疾患、計約15万人に拡大されるみたいです。
同じ「全身性エリテマトーデス」でも、医療負担は大人の半分になる見通しです。子どもの医療は、両親がケアのために負担を背負う部分が大きいから、大切な支援ですね。
ただ、すでに限界に来ている小児科の先生が、情報を集めて説明する必要が出たり、毎年、更新の書類を書かなくてはいけなかったり、負担が増えるのがかなり気になるところ…。大きな病院ならそういう専門のソーシャルケアの窓口を用意できるかもしれないですが、そんなことができるのはごく一部ですよね。それなら保健所で、というにも情報が浸透するまで時間がかかりそうです。

目が離せません…。


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骨密度の検査の結果…

2013-11-18 | 甲状腺&膠原病
内分泌の外来、行ってきました!
この間の骨密度の検査結果も出てました。

骨が折れたし、代謝には問題があるし、全身性エリテマトーデス(SLE)はあるし、陽にあたってなかったり、運動してなかったり…、いいところがまったくなかったのですが、大方の予想を裏切って、結果はとてもよかったです!

背骨と足の付け根の大腿骨の密度を測ってくれたのですが、同じ年齢の方の平均と比べると、なんと120~130%くらい骨がつまっていることがわかりました。やったね!
骨太のぷろぱ、と呼んでください(笑)ひとまず安心です。前回の検査からもう6年も経っていて、減ってはいるようですが、食生活は今のままでいいんじゃないかなという話になりました。

今は骨粗鬆症のいいお薬も増えているから、心配はしていませんでしたが、「とってもいい」なんて検査結果を聞くことはあんまりないので、うれしかったです。

気になるのは、骨が溶ける作用を見る尿中のNTXという値が高いこと。
閉経前なら35よりも低い値を目安にするそうで、それを越えるとリスクが高くなると言われるのですが、かすかに超えていて骨が減らないようにお薬を考えるくらいの値になっていました。(55を超えると骨折を心配するみたいです。)

そういえば、NTXは、デオキシピリジノリンよりも実際の溶ける勢いがはっきりわかるようと先生はおっしゃってました。以前、甲状腺ホルモンの負荷検査をしたときに検査したのはデオキシピリジノリン。このときも骨が再生のために溶ける「骨吸収」は活発(亢進)で、骨を実際に作るのはゆっくり、となっていたので、傾向としては活発に溶けつづけているみたいですね。
ちなみに、尿中のクレアチニン、カルシウムは問題なし。

ただ、とりあえず骨は大丈夫そうだから、様子を見ることになりました。薬を飲み始めてカルシウムが骨にくっつき過ぎてもややこしいですものね。

今回は、あんまりよくない結果が出ても驚かないつもりで病院に行ったので、逆に「よかったね」と言われてびっくりです。ちゃんとした食事をこれからもがんばります~♪


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骨粗鬆症の検査を受けてきました!

2013-11-12 | 甲状腺&膠原病
雨が降るたびに寒くなっていく感じ。
とはいえ、毎年この時期に行われる米国リウマチ学会の頃には調子が悪くなるものだけど、今年は乗りきれたかも♪ 疲れると目が回ったり、関節は腫れたりしたものの、予約外での外来は回避しました!

さて先月は、経過観察で循環器の先生に会いに行ってきました。エコーでも問題なさそうです。逆流も少しだけ。自覚症状もあまりない中で、毎回エコーしていただいてかえって申し訳ない感じです。
あわせて、骨粗鬆症の検査をしてもらってきました!
腰椎と大腿骨のレントゲンです。二種類のレントゲンを組み合わせて、濃度を比べてみるDEXA法というものです。

検査室に行くと、すぐ着替えて呼ばれました。ベッドに寝て、膝の下にクッションをいれて膝を立て、まずは腰椎を撮ります。
つづいて、左右の大腿骨。クッションを抜いて、足首の下に台を引いたら、ちょっと内股に足を傾けて固定すると、両手を胸に乗せて、左、右と撮影です。

15分くらいであっという間に終了しました!

結果は次の内分泌の外来までに出ているといいなあ。つまずいて骨を折った話から、念のため検査をすることになったわけですが、40代では10人に1人、60代になると3人に1人が骨粗鬆症と聞くとドキッとします。まして、全身性エリテマトーデス(SLE)の関係で光線過敏があるから太陽にあんまりあたってないし。
骨はすぐには症状として感じにくいから、検査結果が気になるところです。

でも、大丈夫だったね、という結果になるといいな。


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難病があっても自分で生き抜く制度?

2013-10-31 | 甲状腺&膠原病
寒くなってきましたね。
ネットで一部、大騒ぎになっていたのでご存知の方もいるでしょうか。特定疾患の医療費を「公費負担」として国が助けてくれる制度が大きく変わろうとしています。心配に感じることもたくさん出てきました。(だから今日は長めですよ。)「わたしのフクシ。」というところにわかりやすい説明があります。

これまで何度か書いてきたように、難病の支援をどうしていくか、いろいろな議論が重ねられてきました。そこには患者会の方たちも参加するなど、新しい試みがありました。わたしとしても、いくつか注目してきたところがあります。

支援の対象を広げること・・・稀少難病は何千もあると言われます。お薬を飲みつづけることで現状を何とか保つような治療法しかないものもたくさんありますが、医療費支援の対象になるにはたった56の疾患だけだったのです。たくさん働いてたくさん稼ぐのが難しいからこそ、広い支援が必要という声が挙がっていました。中には、診断基準を定義する過程にある疾患もあるなど、いろいろな状況からまず300くらいの疾患まで対象が広がるといいねという議論がされているところです。

内容の充実・・・身障者の支援はきちんと法律があるのですが、難病支援はこれまで法律がありませんでした。そしてアスリートになるほど活躍する身障者が受けられる支援を、歩くだけで走っているくらいの負荷がかかる難病の患者さんは受けられないことがあったのです。
もしかしたら、これは、難病支援を広げるよりも身障者支援の対象を、もう少し広く「内部障害」を想定して見直すということができたら、それは格差を一気に穴埋めしていきます。

研究する環境の整備・・・特に患者数が少ない稀少病では、信頼できる情報を集めることが大切で、それなのにとても難しいことがあります。どこかの研究機関が文科省の科学研究費で研究をするというだけでなくて、全国の情報を集めたり、海外の研究と連携したりすることで、わかってくることが増え、研究が進んでほしいという願いがあります。
わたしとしても、「甲状腺ホルモン不応症」という相当マイナーな病気などもあって、ここには注目していましたが、中間発表でこうした計画案が打ち出されていました。

そんななかに10月18日に発表された厚生労働省からの案に対して、大騒ぎになりました。いろんな視点があると思いますが、わたしが「えっ」と思ったのはこんなところです。

重症な患者さんの負担増・・・「重症」の定義もこれからもっと整理されるのだと思いますが、重症の人もだいたい年収の1割くらいを負担してほしいというのが説明でした。
18日に発表された案では、その世帯全体の年収370万(手取りではないですよ!)の家庭では、お薬を含めて毎月4万4000円までの医療費は自己負担してください、とされていましたが、それは年間で最大で52万8000円の自己負担が必要、という意味です。例えば、親の介護をしていて、子どもが2人いて・・・というような状況をイメージすると、めまいがしませんか? その設定は見直されるようですが、かなりの負担です。
それから、同じ金額の収入でも生活に必要なお金は地方によってかなり違います。デフレを脱却!と言っている今の流れからすると、格差がどう変化するかも気になるところです。

子どもの患者さんへの負担増・・・世帯への負担と書きましたが、これまで支援されてきた子どもたちへも大人と同じ負担が求められるようになろうとしています。月額上限2万円という案が23日に出ていましたが、難病のお子さんがいて、なかなか共働きはできない、教育も特別な形を考えなくては・・・という状況で、親の負担はかなりずっしりとのしかかるように思います。たとえば病気が兄弟に次々に見つかったという状況を想像すると、かなり厳しいと感じるのではないでしょうか。
そんな中で、子どもの生きる権利や教育を受ける権利を守りきることができるか、考え込んでしまいました。

軽症の患者さんは自己負担・・・難病があってもきちんとした医療で状況を保ち、お仕事をしている患者さんはたくさんいます。場合によっては、毎月通院しなくてもよかったり、それほどたくさんの高い検査がない場合もあります。
それでも歩けそうな距離でもバスが必要だったり、食事を用意する元気がなくて買ってこないといけないものがあったり、生活上の小さな負担はいろいろあります。
通院といっても、その病気を診てくれる先生が近くにいるとは限りません。特急に乗っていくようなところに通う場合もあるのです。
ここをまったく支援しないとなると、治療や経過観察に通うのをあきらめて、結果的に重症化する人が出てくるのじゃないかと思うのです。
少子化や労働人口がたりない!と言っている中で、ちょっと支援があれば活躍できる人が働けなくなるとしたら、それはあまりにもったいないことです。
(ちなみに、これまで支援を受けてきた人をどうするかはまだ打ち出されていません。)

そうなると、社会全体で見ても、自己負担を背負えなくて重症化する人や、働くことをあきらめて生活保護を受ける人が増えたなら、みんなの負担も重くなっていきますし、自立して生き生きと生きる環境が守られない世の中って、どうなんだろう。
誰でも、ある日突然、難病患者さんになる可能性があるのに。

実際、自分のこれまでを振り返ると、体調がよくなくて、病気の状態がよくわからないようなときこそ、月に何回も病院に行き、いろんな検査をし、仕事もお休みしていました。そういうときに、家賃を払い、生活費を出した上で医療に必要なお金を払えるのかなと考えると心配になります。
今は働いているからといって、収入が十分にある場合ばかりではないのです。ふつうより疲れやすかったり、体調に波があったりというような症状が出る病気を持って、収入を維持するのは簡単ではありません。
毎日の生活でだって、重いアイロンを持つのがつらくて、やわらかい服を着たり形状記憶の服を着ていましたが、仕事で必要なシャツのクリーニングをお願いした時期もありました。

どうなっていくかな、と本気で心配です。

支援の対象になる疾患の一覧は、これから発表される予定です。
患者数が多くなってきた病気や比較的、現状を保つ治療が確立されてきた病気が対象に残るか、気になるところです。
厚生労働省が発表している特定疾患の申請数によると、安倍総理もかかったという潰瘍性大腸炎が13万人あまり、つづくパーキンソン病が12万人弱、その次に全身性エリテマトーデス(SLE)の6万人弱というのが患者数が多い病気。
お薬を適切に飲めなくなると、寝たきりにもなるリスクがあって、患者さんや患者会はとても心配しています。
関節リウマチなども早くから治療を始めて悪化させないようにしようという動きがありますが、患者数が多くて、稀少難病とはされていません。結果的に、病気が進行して関節の変形が進んでもなかなか支援が得られないのです。新しいお薬が開発されても高くて手が出ないという声を聞くと切なくなります。
悪化を防ぐ方が全体の負担はきっと軽いはずなのに。

重症の人だけを対象とする場合、軽症の人が重症化したようなものを支援できる仕組みが整うことも大切だなぁと思います。わたしも、「働けているから」「支援を受けなくても今は生活できるから」と特定疾患の申請をしていなかった時期がありました。
少しずつ調子を崩して、急に入院することになったのですが、たまたま家族も近くにいない時期で、入院中に申請することができずにかなりの自己負担が必要だったことがありました。退院して這うように役所に行ったものです。しばらく復職する体力が戻らず、「家賃が払えるかなぁ」と心配して、本気で生活保護について調べたことを思い出します。
そういう重症化した場合にさかのぼって支援されるような制度はぜひ検討してほしいものです。

それから、研究の面で、重症の例しかあつまらないのは、何としても変えてほしいところです! 始めに書いているように、研究が進んでいない稀少難病こそ、広いデータが必要です。
重症の人だけをするということで情報が集まらなくなっては、本当に稀少な病気の研究が切り捨てられてしまいます。そこは、「支援」と「研究」をきりわけてでもぜひいい解決方法を打ち出してほしいと切望するところ。

検討という面では、難病患者の負担を増やすくらいなら、生活習慣病を防ぐためにタバコ増税や、ポテトチップスや甘い清涼飲料への課税を考えてはどうだろうという人がいました。きっと「検討チーム」が違って難しいところがあると思うのですが、案外、難病の患者さんに無理をさせるよりもみんなが元気に生きる役に立ちそうな気がします。

難病があっても自分で生き抜く制度ということでなくて、難病があっても自立してそれぞれなりに貢献できる制度になってほしいと思っています。

制度のスタートはすぐそこ。実際の法律が議論されるまでにもっといろんな人が「難病」ということに触れたり知ったりする必要があるんだなと思います。そんなわけで、できるところから・・・と、個人的にも今まで伝えていなかったような人にも、「こう見えて、実は稀少難病をいくつか持ってるんですよ」とか、「厚生労働省が支援案を作っているんですけど、予算の限界かかなり厳しいことが起きていて」という会話をしてみるようになりました。
たくさんの方に、「それはたいへん!」という共感が得られたら変わっていけると思うのです。


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患者として思うこと~稀少病・難病の対策の見直し~

2013-03-14 | 甲状腺&膠原病
4月みたい!という暖かさのあとにぐっと冷え込んだり。風邪だか花粉症だかわからないくしゃみをしている人が周りにもチラホラしてます。東京はもう春ですね。

つづけてきた難病支援のお話、これでまずは締めくくりです。

厚生労働省の言う難病は稀少性(患者がおおむね5万人未満)・原因不明・効果的な治療法が未確立長期療法が必要、の4つを満たす病気と言われています。そして、原因や診断基準、治療を探る(1)調査研究、(2)医療施設等の整備、(3)保健・医療福祉の充実・連携、(4)QOLの向上を目指した福祉施策の推進などが行われています。
そのバランスって大事だな、と感じています。

たとえば、2月28日の稀少病の日でも、日本でも全国でいろんなイベントが行われ、NHKでも取り上げられていました。
認知が拡がるとほんとうにうれしいことです。その一方で、命に関わる重い病気にだけ注目が集まるという傾向もあるかなと思います。まずは大切な命を守ることは大切とわたしも思います。それでも、生活の質(QOL)に大きく影響を与える脱毛症のような病気や、地味にカラダにダメージを与え続ける甲状腺ホルモン不応症(RTH)のような病気も、やはりきちんと理解がひろがり、研究が進められるようになっていってほしいと強く願います。

すぐに命に関わる症状が出てくるということではなくても、ちょっとずつしんどい、ちょっとずつつらい、先行きは見えないという状況に対しては、「身体障害者」という切り口でのサポートを受けることはとても難しくて、やっぱり稀少・難病としてのサポートが必要だと思うのです。
難病研究の予算を「重症度」だけで切り分けられて、あっさり後回しにされてしまうとしたら、けっこう切ないです。「お姉ちゃんなんだからガマンしなさい」的な悲しさがあります。

わたし自身のことを考えると、全身性エリテマトーデス(SLE)については、いろいろあるけれど、病気の概要もわかってきていますし、最近は落ち着いているので、あまり不安はありません。もし再燃したときに入院や退院後の復帰にむけて保障がないと心配…ということでしょうか。

甲状腺ホルモン不応症の方は、いろいろ考えてしまいます。
甲状腺ホルモン不応症では、すぐに命に関わる症状が出てくるわけではありません。でも、甲状腺ホルモンの濃度が高い状態がつづくので、脈拍だったり脳のテンションだったり、一部の代謝だったりが、高いまんまところとすごく低下してしまっているところが混在していて、お薬で手をつけにくい症状が、何年もつづいています。けっこうしんどいと思うけれど、これといって治療法が確立されているわけではありません。代謝のバランスがよくない結果もいろんな形で出てきます。

さらに、歯医者さんでも内科でも整形でも、診断や治療で病院に行くと「甲状腺ホルモン不応症の影響かもしれないから、よくわからない、診られない」と言われてしまいがち。これは、病院を転々とすることにもなるし、何より気持ちのダメージってけっこうあるのです。
こういう心に溜まっていくつらさは、稀少難病だからこそだなと思うのです。

通院しても「治療法はない」と言われつづけます。先生方の研究発表があると、少し検査項目が増えて、お会計に行くと医療費の負担はちょっぴり増えますが、それでお薬が変わったりするわけではありません。
この病気がもっと解明されてほしい、診断や治療がみつかっていってほしいから構わないと思っているけれど、何年も何年も自分の治療に結びつきそうなカケラもみつからないと、ときどき切なくなったりするものです。結局、「難病と言っても、生活できているからもういいじゃん」というような形で研究も後回しされるのかしら、という思いになるのです。
それなら、年に1~2回くらいホルモン値や代謝、甲状腺の大きさを経過観察するだけでいいんじゃないか?とふと思うこともあります。

…そう言いながら、信頼できる先生方にいろんなことを診てもらっているし、これはどうなんだろうと思う症状を定期的に聞いてもらえるだけで救われているんですけれどね。

そんなわけで、地味でも解決方法が見えていない生活の質(QOL)を下げる病気についても、しっかり研究を進めてほしいと強く願っています。日本のサイフは限界がすぐそこになっているので、わがままは言えないというのは承知しながら。
よりよい研究のために、重症のものも軽症のものも、しっかり情報が集められて、研究が進む形をみつけるには、どうするのがいいのでしょうね。医療イノベーションにはつながりにくい領域については、経済的に厳しい局面では、現実的には欧米諸国のように研究支援財団をつくって寄付集めをする必要が出てくるということかなともチラッと思ってみたりします。

潰瘍性大腸炎とクローン病の組織が、今後の難病対策のあり方について検討するチームをつくっています。厚生労働省の難病対策委員会などの会議に参加したり傍聴したり、いろんな協議・連携などをされているそうです。こんな風に、見えるところに出て行って、もっと勉強して、声をあげていくことが必要なのかもしれませんね。
まずは、ここでブログを書きつづけていくことかな♪


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もっと理解を、もっと社会に~稀少病・難病の対策見直し

2013-03-06 | 甲状腺&膠原病
いつまでも寒いと思っていたら、あれ?けっこう暖かくなっている気がします。

さてさて、1月25日に提出された「難病対策の改革について(提言)」のこと。もう少しつづけます。
もうひとつの切り口として、稀少・難病があっても、社会で気持ちよく暮らせるサポートをしようということが打ち出されています。

患者が少なくて、あまり知られていない稀少・難病のことをもっと正しく広く理解してもらおうという考え方がひとつです。病気によっては、日によって調子がぜんぜん違って、「この間は平気だったじゃない!?」ということもありますね。意外なところに、ちょっとこうしてくれたら助かる、ということがあるものもあります。そういう理解を社会に伝えていこうというのがひとつ。

それから、患者さん自身でも、正しい情報を集めるのがとっても大変ということがあります。だから、難病相談・支援センターを充実しようということも提言されていました。

わたしも経験があります。甲状腺ホルモン不応症かも、と言われたときに、いろいろ調べたのですが、当時は、厚生労働省の難病情報センターのサイト以外には、情報はほとんどありませんでした。仕方がないと、辞書みたいに分厚いお医者さんの教科書を読んでみたけれど、有名な本にも一行も書いてないじゃん!ということもありました。何冊も読んで、ようやく数行の説明を見つけられるような状態でした。
だから、信頼度の高い論文を探して、ひとつひとつ読んで、信頼できる先生たちにいろんなことを教えていただいたりして、「そういう病気なんだ」「だから診断や症状への治療のために、こういう検査をするのか」「この検査はそういうわけで議論があるのね」「研究が進んでいる治療法はそういうことね」っていうことを勉強したのを思い出します。

患者として暮らしていると、微妙に偏った話をきっぱり話す先生に会ったこともありますし、保健所の窓口の方が「こうなのよね」と話してくれた情報が、それはちょっと違う病気のことだな…ってこともあったので、各地に難病相談・支援センターを設置しても、山のような数ある稀少・難病について、サポートの質をある程度、維持するというのは、簡単ではないかなと思います。
ただ、だからやらないってことではなくて、まずは相談できる窓口が確実にあること、病気のことだけじゃなくて生活のことも相談できること、そうした「現場の声」がちゃんと集約されて、「ほんとうに困っていること」が見えてくるというのは、未来のために、いいことじゃないかなと思います。

難病情報センターのサイトが新しくなったのも、そういう流れのひとつかもしれませんね。

それから、難病手帳(カード)も検討されているようです。
2011年の障害者基本法改正で、障害者の定義が見直されています。「身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む。)その他の心身の機能の障害(以下「障害」と総称する。)がある者であつて、障害及び社会的障壁により継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態にあるもの」とあって、難病によって起きる障害についても「その他の心身の機能の障害」に含まれるとことになりました。
そうした流れから、これまでの身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳などを参考に、難病についても「難病手帳(カード)」のようなものを考えていきましょうということになっているそうです。

内部障害を伝える「ハートプラスマーク」や東京都が提示した「ヘルプカード」(大江戸線で配布中)、「見えない障害バッジ」など、これまでも見えない障害が見えるようにする、いろんな試みがありました。
つけていてもわかってもらえなかったり、さりげなく持つのに抵抗があるデザインだったり、いろいろありますが、上手に使い分けるのもいいのかもしれません。わたしが取得できるものかどうかわかりませんが、そこに「難病手帳(カード)」が加わるのは、とっても楽しみです。
ソフトバンクの「ハートフレンド割引」のようなサポートが他の携帯会社に広がったりするきっかけになったりするのかしら!?

就業支援なども展開が検討されているようです。
障害者雇用の枠とは違いますが、難病のある人を継続して雇用すると「難治性疾患患者雇用開発助成金」(pdf)が支給されるというのはすでに始まっていたようですが、知りませんでした。ハローワークの紹介で就職しないといけないとか、親戚の会社というような場合はダメだったりとか、条件があるようですが、短時間労働でも対象になるようですから、これは見逃せませんね!

子どもの稀少・難病についても、家族の負担は大きくなります。そうした家族への支援も大切だと提言されています。その患者さんが成人になったときに、治療も環境も変わらなくても、急に支援が打ち切られることで大変になるという問題についても、うまく橋渡しをしようということも考えられています。

いろんな形での支援が考えられています。
病気の支援を考えるとき、病院や自宅で療養しているというイメージだけでなくて、仕事をしているお隣に稀少・難病の人がいるというイメージ、社会の中に患者さんがいるんだというイメージを持ってもらい、共有されて広がっていったら、すてきです。そういう仕組みが周り始めるいいきっかけにしていけるといいですね♪

個人的には、手帳の制度に注目です。少なくとも世の中の窓口にいる人たちに対して「見える化」するわけですものね!


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医療費をサポート~稀少病・難病の対策見直し

2013-02-27 | 甲状腺&膠原病
あいかわらず寒いけど、陽射しがちょっと強くなってきたかしら。

ひきつづき、稀少病・難病の対策見直しのお話。
難病の支援のなかで、治療で必要な「医療費を公費で負担」するというサポートがあります。
これは、大きく分けると2つの目的があるそうです。ひとつは患者さんが少ない病気について、ちゃんと病院に通いやすいサポートをしながら、症例の情報をきちんと共有していこうということ。もうひとつは、完治していくような治療法がないために、何年も何十年も治療をつづけなくてはならなかったり、高いお薬が必要だったりする患者さんが、途中で治療をやめないでいいように、治療費を援助することです。

今回の見直しでも、患者さんの数が少なかったり、病気の原因がわかっていなかったり、すっきりよくなる治療法がまだできていなかったり、医療費で生活が圧迫されたり、という場合に医療費をサポートするのがいいだろうという考え方です。
公費対象となる病気はぐっと広がる方向です。ただ、軽症の人の公費負担を削って、重症の人に予算を使うという計画です。

これに対してはいろんな議論がされています。

まず、範囲が広がっても病名で保障するという考え方では、たとえば、診断に時間がかかったり、まだ基本的な研究が進んでいる段階で、診断基準がはっきりしていない病気については、保障を受けられないじゃないか!ということ。病気によっては、ふつうに生活することがままならない状況になっても、うまく支援を受けられないという状況があります。
個人的には、これは「難病の対策」ということでなくて、身体障害者の認定を見直して、病気でなくて、症状(起きている現実)をもとに支援するのが現実的なのじゃないかしらと思ったりします。

もうひとつ、軽症だから保障は必要ないということにもならない場合がけっこうあるように思います。お薬によってコントロールされて症状としては「軽症」となっている場合、「それでしっかり働いて、医療費は稼いでね」というのはちょっと強引かなと思います。働き過ぎないようにしているからこそ病状が落ち着いている患者さんの支援を打ち切るかどうか、という判断は、ていねいに考えてほしいなぁと思っていました。
「重症」ということにはならなくても、病気によってはお薬ひとつがびっくりするほど高いので、治療法があるのに十分な治療を受けられないということも起きかねません。
これは、「病気がちであったり、費用が高額な治療を長期にわたり継続しなければならない患者」という切り口でサポートが検討されているようです。ほっ。

予算にも限りがあるので、重症の患者さんにきちんとサポートが届くことは大切だと思うのですが、「軽症」というところの切り口があまり前面に立つと、軽症の場合や派手な症状が出にくい稀少病については、後回しになりかねない…と思うと、かなり切なくなります。保障とは別に、よーく研究が進んでほしいと強く願っています。

今回の見直しでは、前回も書いた「難病指定医」というような役割の先生方が全国に配置されて、診断もこうした先生方が担うという提言がありました。
医療費のサポートを受けるために、認定を受けようとすると、この指定医が今の「臨床調査個人票」にあたる診断と情報を書いたものを用意してくれるという体制が考えてられているようです。
都市部で、すぐ近くで簡単に診察が受けられる場合であればよいのですが、地方によっては、医療事情がかなり厳しいのが現実。第三次病院の診察は朝早くから並ばなくちゃはならないとか、その病院が遠いとか、そういうことになると、前泊して行くのかしら、と考え始めると、大変な話ですね。
もちろん人工呼吸器を使っていたり、離島だったり、なかなか遠くの先生に会いに行くのが難しい状況では、考慮されるということなのですが、ただでさえ体調が悪くて仕事を休みがちの患者さんに、けっこう負担をかけるかなと想像します。考え方として、支援をするんだから「病気の治療のためには他を犠牲にしてくれ」という考えだったらつらいかもと思いました。病気があってもみんなと一緒に生活していこう、というノーマライズの考え方とは逆行している考えだから。

この「難病指定医」なる先生がたは、名前もお勤めしている病院の名前も公表されていくというので、専門家に相談したい患者さんの立場からすると、ありがたい制度となると思います。

あとは、この認定にあたっては、これよりももっときちんと審査をする、という方向だそうです。新規の場合は、ちゃんと写真やレントゲン、MRIやCTなどの画像もつけて。認定された人の治療やお薬の申請も確認できる体制を作ろう、という動きもあるようです。認定されたのとは違う病気についても公費助成されていたりしないかという確認です。

そうそう、それから、夏の時期に更新するというのも見直す方向のようです。患者の誕生月に更新しよう、というアイデアが出ているようです。
先生が臨床調査個人票をつみあげて書き続けているのも大変そうですし、真夏に患者さんたちが行列をつくって継続を申請する理不尽を感じていましたし、地元の自治体の事務も集中してたいへんそうでした。だから、これは大賛成!

いっぱいいろいろ書いちゃいました。
無理がない、みんながそれなら頑張れそうと言える方向になっていけるといいですね♪


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よりよい治療と研究~稀少病・難病の対策

2013-02-21 | 甲状腺&膠原病
いやはや、いつまでも寒いですね!

このあいだ、稀少病・難病の対策のあり方が見直されようとしている話を書きました。
難病対策が、1975年に「難病対策要綱」が出てから約40年。臨床調査研究対象や公費負担対象の疾患の見直しなど少しずつ改定されてきたわけですが、40年も経てば、社会の状況も病気の考え方も大きく変わっているところが出てきています。だから今回は、かなり抜本的な改訂の提言がなされています。

1月25日に提示された提言では、3つの柱が出ていました。
ひとつは、効果的な治療方法の開発と医療の質の向上、もうひとつが、公平・安定的な医療費助成の仕組みの構築、そして、国民の理解の促進と社会参加のための施策の充実。

今日は、効果的な治療方法の開発と医療の質の向上のところ、言ってみると、よりよい治療と研究について少し書いてみます。
ごめんなさい、今日はちょっと長いと思います~♪

まずは、研究の区分けについて。
今は、130の疾患が「臨床調査研究分野」、それ以外の稀少疾患の研究は「研究奨励分野」などと区分けされていますが、この区分けの根拠がわかりにくいという指摘もありました。今度は4つの分け方になろうとしています。

1)診断基準がまだ確率していない病気は、確立に向けて、疾患概念の確立・実態把握(疫学調査)・診断基準作成など基盤研究をする。
2)診断基準が確立しているものは、より臨床に近い病因・病態や治療方針の開度ライン策定など臨床研究をする。
3)創薬など医師主導治験を重点的に治療法の開発・実用化を目指す実用化研究をする。
4)ゲノム解析、タンパク質解析、疫学、患者主体の研究支援体制に関わる研究や政策関連研究など横断研究をする。

1)2)の、診断基準が確率しているものとしていないもの、という分け方はわかりやすいですね!

それから、甲状腺ホルモン不応症もそうですが、診断などに遺伝子検査が必要な場合、それを応援しようということも提言されています。これはすごくいいですね!
診断が確定される前であっても、こうした高額の検査が受けられる支援というのは重要です。それから、このブログでも何度か書いてきましたが、遺伝子の検査は、自分ひとりの問題でなくて親族全体の不安を呼んだり、妊娠・出産でも不安を呼んだりということがあって、しっかりとしたケアが必要だろうと思います。小さな病院でも、情報の保護がしっかりできるような支援も必要なのだろうと思います。無邪気に、わーいって情報を集めるばっかりじゃなくて、そういう「守る」サポートがあるといいな。

創薬ということは、新しいお薬を作ること。日本が苦手にしている「臨床試験」とも関わっていきます。
完成した薬の承認を早くするということも大切ですが、やはりみんなで薬や治療法を作っていこうというムーブメントは、これから必要なのだろうなと思います。もちろん、医薬業界の国際競争力を強化するという経済的な理由も大いにあると思いますが、身近な研究機関で研究が進むということは心強いことではないでしょうか。
iPS細胞だとかゲノムだとかのお話も、これから実際の治療に応用できるか、大事なところに来ていますものね!

そんなわけで、意外と患者さんも知らないことが多い治験の情報なども、きちんとお知らせしましょう、ということが打ち出されています。
難病センターでも治験の情報が紹介されています。全身性エリテマトーデス(SLE)の治験が国内でこんなにあったんだ!?という感じがしませんか?

患者にも、病気のこと、治療のこと、今、進んでいる研究のことをもっとわかりやすい発信をしていきましょう、ということも打ち出されました。もっと患者力をつけていくチャンスかもしれません。

オーファンドラッグといって、稀少病のためのお薬の研究開発は、市場が小さいだけに、なかなか採算が取れないのですが、そういう研究を支援する仕組みがあります。こうしたところももっと活用されるようにしようとされています。
加えて、たとえば、古い薬が効くとわかった場合にはその治験を行う会社が、ある一定期間、特許に準ずるような保護が受けられるようなこともあるといいなと思います。


それから、難病医療の拠点病院・基幹病院・指定医のようなもの作っていこうということが提言されていました。
診断のデータを一元管理するセンターのようになるようです。その病気のスペシャリストのところで、新たなスペシャリストを育てていくことにもつながるでしょうし、集まるデータを有効利用されていくことが期待されます。
患者にとっても、どこに行けば、その病気の専門家に会えるか、はっきりして、的確な治療を求めていけるのは大きなメリットになりそうです。
こうしたところには、「難病医療コーディネーター(仮)」という人たちがいて、こういうところと連携したらいいとか、こういう施設が必要とか、そういうことを組み立ててくれるらしいです。実際に整備するとなると簡単ではないと思うけれど、つなぎ役が必要っていうのは本当だと思います。

集められる情報は、これまでの診断基準に関係する情報だけではなくて、家族歴や遺伝子情報なども加えていこうとしています。
今のデータは、入力が追いついていなかったり、患者IDがついているわけではないので経過を参照することはできなかったり、内容があれ?というものも含まれていたりという課題があります。これからは、この指導医のような先生のいるセンターに情報を集めて、継続的な情報が集められるようにしていきたいようです。
指導医の先生のところは事務仕事で忙しくなるなぁ…と思うのですが、場合によって保健所などでサポートすることになるとか。それはそれで、情報の安全性は大丈夫なのかしら、と心配です。データの受け渡しで漏洩しちゃったとか、入力が追いつかないので家でやろうとして電車に忘れてなくなりましたとか、そんなことが起きてしまうのではないかしら、と想像するのですが、対策はいかに!?
ともかく、貴重な稀少病がわかる先生は大事にしていただけるとありがたいです。

つづきの情報を聞きたいときには、主治医や患者さんに同意を取って連絡が取れるようなことも考えられているようです。甲状腺ホルモン不応症のようなマイナーな病気ではこういうやり方は助かるんじゃないでしょうか。

国際連携(pdf)ということも考えられていました。日本での研究もちゃんと海外にむけて発信するし、海外の情報も日本でどんどん紹介しよう!という流れ。患者数が限られているからこそ、すてきです♪

こうした施策、よい形で実現されていくといいですね。
いきなり完成系にならなくても、できるところから実現されていけば、とってもうれしいです。先生方の負担も重くならないといいけれど…。

そして研究が進んで、「この病気は昔は難病って言っていたんだって」という日がくるといいなぁ。

医療費助成とか、理解促進・社会参加のサポートについては、また改めて書きますね~!


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