10月初旬にポットに蒔いた、来年の4月取りのキャベツを定植する。
ポット苗の定植には、根が傷まないよう、
また苗が簡単にポットから外れるよう、
必ず定植する前にポットをしばらく水につける。
雨上がりでもないかぎり、植え溝に散水するのも根つきをよくするポイント。
これは、10月中旬に蒔いた来年5月どりの春キャベツ、
定植は一ヶ月先、本葉4~5枚になってから。
春作はすぐにとうがたち裂球するので、
収穫幅は一ヶ月もない、
それで10株~15株ぐらいずつ、
4月どり、5月どり、6月どりと、3作に分けて種まきし育苗する。
6月どりは来年の3月初頭に蒔く予定。
こちらは、8月中旬に蒔いた、12月~1月取りのキャベツ、冬場は収穫幅を二ヶ月と長く取れる。
しかし9月10月の異常な残暑でずいぶん生育が早まっている。
年中どこのスーパーの野菜売り場でも見かけないことはなく、
年間食べる野菜の中でもっとも消費量の多いキャベツは、
種まきから収穫まで、十数回もの農薬を散布して作られ、
無農薬では栽培不可能ともいわれる、
でもそれは出荷する栽培農家のことである。
一作形、多くても20個前後ほどしか作らない家庭菜園ではまったく可能だ。
まずなにより害虫がつきにくい、晩秋から初夏の時期だけ栽培して、
旬でない夏場は無理に栽培しないことだ、
そして種まき直後から玉になるまで防虫ネットを使って保護する、
それでも虫がついたらわずか20個前後なので手でとって駆除するのである。
一作形、何百個も栽培する農家では、
すべてに防虫ネットをかぶせることはとてもできないし、
手で虫をとるなんて不可能、、
そしてもし一匹でも青虫がついていたり虫食いがあれば売り物にならない、
農薬に頼らざる得ないのだ。
見方を180度変えることが必要だ、
少しぐらい青虫がいたり葉に虫食いがあっても受け入れる、
「虫も食べるほど安全なんだ」と。