活性酸素と固体マイナス水素イオン

生活習慣病の原因は活性酸素です。活性酸素と固体マイナス水素イオンと生活習慣病の関わりについて記載します。

アジア人男性は前立腺癌(がん)の予後が良好

2008年04月06日 | Weblog

前立腺癌(がん)の生存率には人種および民族的背景によって差があるという報告が、医学誌「Cancer」オンライン版に8月13日掲載された。研究を行った米カリフォルニア癌登録機構のAnthony Robbins博士によると、アジア系男性は白人に比べ生存率が高いという。しかし、南アジア系の男性は黒人や白人よりかえって生存率が低い。さらに、アジア人男性は診断時の年齢が比較的高く、危険因子(リスクファクター)の面からみるとむしろ不利なはずなのに、生存率は高いことがわかった。

今回の研究では、前立腺癌と診断された白人10万8,076人、アジア人(中国、フィリピン、日本、韓国、南アジア、ベトナム)8,840人の計11万6,916人のデータを収集し、予後因子および生存率を比較した。その結果、アジア人は疾患が進行していたり、非治癒的な治療を受けていたりする傾向が高く、危険因子の面では白人よりも不良であった。しかしアジア人(南アジア人を除く)の生存率は白人と同程度かそれ以上で、日系アメリカ人は前立腺癌による死亡率が白人よりも34%低かった。一方、南アジア系(インド、パキスタン、バングラデシュ、スリランカ、ネパール、ブータン)の死亡率は白人より40%高かったという。

この結果をもたらした因子としては、食生活、運動および遺伝などが考えられ、医師はこのような差を考慮した上で治療計画や生存率の告知を行う必要があるとRobbin氏は述べている。米国癌協会(ACS)のDurado Brook博士は、この研究で、従来のように南アジア人集団をその他のアジア人と一緒に扱うと誤った結論を導きかねないことが示されたと指摘している。ASCによると、2007年に米国で新たに約21万8,890人が前立腺癌と診断され、約2万7,050人が死亡すると推定されている。ただし、早期発見により死亡率は減少傾向にある。

同じ号に掲載された別の研究では、黒人女性は乳癌の生存率が癌のステージにかかわらず低いことが判明した。これまでにも、黒人女性は腫瘍が大きく侵襲性の高い乳癌に罹りやすい傾向があることが知られていたが、今回の研究では黒人女性の乳癌による死亡率が白人より56%も高いことが明らかになった。研究グループは、この生存率の格差は予想外に大きく、治療を受ける割合や治療の質といった臨床的因子ではない要因が影響を及ぼしていることが示唆されると述べている。

固体マイナス水素イオン健康法:http://tinyurl.com/2056r2