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5章 シュメールとアヌンナキ-1:地球人のルーツ(Project Vega)

2016-01-20 | 宇宙種族

Project Vegaさんより http://www.project-vega.org/2014/03/5_30.html 

(1章序文より抜粋) この文章は様々な専門家が、インターネット、テレビ、本などで断片的に論じている出来事を集め、年代別に並べたSFである。可能な限り確実性の高い物的証拠やデータを優先的に集めているが、偽情報やノイズの判断が難しいこともある。特にチャネラーのチャネリングに頼った文章に関しては、本当かどうかは判断が難しい部分なので、この内容を鵜呑みにするのではなく、最終的には自分の頭で考え、確認して、正しいかどうか判断する必要がある


5章 シュメールとアヌンナキ : 地球人のルーツ

 
■紀元前45万年頃

ニビル星の大気圏の崩壊と地球の金---------------------------------------------------------------------

 ニビル星の大気層は、はじめのうちは有害な宇宙線から守られていたが、年月が経つと次第に大気圏に亀裂が生じ始め、惑星内部まで宇宙線が侵入してくるようになった。そして、ちょうどその頃から、平穏の日々が続いていたアヌ一族にも亀裂が入り地球を巡る領土争いで、一族は二手に分かれて戦い、その危害は地球にも及び始めた。
 地球への移住が始まるまでは、アヌの一族は統治者であるアヌの元で団結した社会を築き、進化したテクノロジーを享受して、創造というネクターを飲み干しながら平和に暮らしていた。しかしながら、ニビル星の大気圏の亀裂が広がることで、ニビル星にも異変が起きはじめた。これが、人工的に造られた星の不自然さであろう。
 いわば、どんな星であろうとも、この銀河には永遠に存在することは許されないのである。白色矮星(はくしょくわいせい)は褐色矮星(かっしょくわいせい)に移り変わり、いずれは銀河の塵となる運命にある。命あるものはすべて、惑星でさえも死と再生を繰り返すのが宇宙の掟である。

 ニビル星の大気の成層圏を修復できる唯一残された方法は、鉱物である金を単原子まで微塵(みじん)に粉砕し、大量に大気圏にばら撒くことだった。 

アラルのニビルからの逃亡--------------------------------------------------------------------------------

 アラルがニビルから逃亡したのがその始まりだった。アラルには偉大な理解力が与えられており、彼は学習により多くの知識を得ていた。彼の先祖アンシャーガルにより天と軌道に関する知識が増え、エンシャルにより知識が大幅に増大した。アラルはそれを盛んに学習した。彼は賢者たちと語り、学者や司令官たちに相談した。このようにして原初の知識が確認され、アラルはその知識を得た。「砕かれた腕輪」に金のあることが確認された。「砕かれた腕輪」に金があるということは、ティアマトの上半分にも金があることをそれは示していた。
 
 

 アラルはアラルとのもみ合いで亡くなったラーマのように殺されることを恐れ、密かに逃げ出した。“天の二輪戦車”の場所へ大急ぎで行き、ミサイル投下用の二輪戦車に乗り込んだ。“道筋を示すもの”のスイッチを入れると青みがかったオーラで部屋が満たされ、二輪戦車の“大きな爆竹”を活気づけると、赤みがかった光輝が放たれた。そして、ニビルから脱出し、地球へ進路を定めた。“始まり”の秘密、すなわち太陽系創造の歴史により、地球が“打ち出し細工のブレスレット”の片割れであることを知っていたためである。
 “打ち出し細工のブレスレット”は誰も横断したことがなかった。アラルは、迫り来る“打ち出し細工のブレスレット”の巨石に対して“恐怖の武器(核兵器)”を発射して粉砕し、見事、危機を乗り切った。そして、未知なる地球に到達した。地球の頂上と底は雪のように白く、真ん中は青と茶色だった。地球を旋回するため、彼は二輪戦車の停止翼を広げ、“貫くビーム”で地球内部を調べた。多くの金の存在を、ビームが示していた。アラルは二輪戦車を運命の手に委ね、地上に何とか着陸した。 

アラルの地球調査-------------------------------------------------------------------------------------------

 アラルの戦車は轟音とともに、偶然にアラビア半島に着陸した。着水地点は、アラビア半島東南のアラビア海である。自分の居る場所を確認するために、光線を使って彼はその場所を走査した。彼の戦車は乾いた大地に降りていて、広い沼地の端に着陸していた。
 

 彼は鷲(わし)のヘルメットをかぶり、魚の服を着た。この服装は宇宙服であった。最初は大気の適合性が解らなからないので宇宙服を着た。しかし、地球がニビルの衛星の衝突によって形成され、その際、生物種のDNAが地球に蒔かれたので、2つの星は類似していた。まったく他の星系からの訪問者では、大気組成も合わず、そもそも微生物によって体がやられしまう。
 

 そして戦車のハッチを彼は開けた。ハッチを開けたとき彼はしばし立ち止まり思いに耽(ふけ)った。大地は黒っぽい色をしており、空は青と白だった。何の音もしなかった、彼に挨拶する人は誰もいなかった。彼はただ一人異星の地に立っていた、ニビルから永遠に追放の身になったのではないかと考えながら。
 大地に彼は降り立ち、黒っぽい土壌の上を歩いた。遠くに丘が見え、近くには植物が繁茂していた。前方には沼地があった、彼は沼地の中に歩を進めた。水の冷たさに彼は身震いした。乾いた地に彼は戻った。ただ一人異星の地に彼は立っていた。彼は思いに耽(ふけ)った。配偶者と子孫のことを彼は懐かしく思い出していた。彼はニビルから永遠に追放されたのだろうか?何度も何度も彼はそれを考えた。間もなく彼は、食べ物と飲み物で体を維持するために戦車に戻った。それから深い眠りが彼を襲った、強烈な眠気だった。どのくらい眠ったのか彼には分からなかった。何が彼の目を覚ましたのかも検討がつかなかった。外は明るかった、ニビルでは見たことのないような輝きだった。彼は戦車から竿(さお)を伸ばした、それには試験器が付いていた。その機器は惑星の空気を吸い込み、呼吸可能であることを示していた。彼は戦車のハッチを開け、開いたハッチから息を吸い込んだ。
 もう一度息を吸った、それから更に何度も吸った。キ(地球)の空気は本当に呼吸可能だった。アラルは手を叩いた、喜びの歌を彼は歌った。鷲のヘルメットなしに、魚の服なしに、彼は大地に降り立った。外の明るさは目を眩(くら)ませるほど太陽光線は強烈だった。彼は戦車に戻り、目に保護マスクを付けた。それから携帯用の武器を身に付け、手軽な標本採集装置を取り上げた。彼は大地に向かって降りて行き、黒っぽい土壌に一歩を踏み出した。それから沼地に向かって進んだ。水は濃い緑だった。
 沼地のそばに小石があった。アラルは小石を一つ取り上げ、沼地めがけてそれを投げた。沼地に動くものが見えた。水は魚で一杯だった。濁った水の状態を調べるために、沼地の中に標本採集装置を入れた。水は飲み水としては適していなかった。アラルは大いに失望した。彼は沼地から離れ、丘の方に向かった。植物の間を通って行った。藪(やぶ)が樹木に替わった。そこは果樹園のようだった。木には果物がたわわに実っていた。その甘い香りに誘われ果物を一つもいで、彼はそれを口の中に入れた。甘い香りがした。味は更に甘かった。アラルは大いに喜んだ。

 太陽光線と反対の方にアラルは歩き、丘の方に彼は向かった。木々の間を歩いているとき足元に彼は湿り気を感じたので、近くに水がある印だった。湿り気の方向に彼は向かった。森の中央に池があり、静かに水を湛(たた)えていた。池の中に標本採集装置を入れた。その水は飲み水に適していた。アラルは笑った。彼は笑いを止めることができなかった。空気は良かった、水も飲み水に適していた、果物もあった、魚もいた。アラルは急いで腰をかがめ、両手で水をすくい、それを口に運んだ。水は冷たかった、味はニビルの水とは違っていた。もう一度飲んだ、それから彼は驚いて跳び上がった。
 シュッシュッと鳴る音が聞こえた。池のそばである生き物が滑るように動いていた。彼は携帯用の武器をつかみ、シュッシュッと言っているものの方に光線を放った。動きは止まった、シュッシュッという音もしなくなった。危険かどうかを調べるためアラルは前進した。滑っていた生き物は動かなかった。その生き物は死んでいたが、非常に不思議な光景だった。その長い体は紐(ひも)のようだった、手も無ければ足も無かった。小さい頭には獰猛(どうもう)な目があった。口からは長い舌が突き出ていた。ニビルではこういう動物は見たことがなく、別世界の生き物だった。これは果樹園の保護者なのだろうか?アラルは考えた。これは水の主人なのだろうか?彼は自問した。
 このアラルが見た動物は蛇であり、ニビルにはいなかった。こうして神のシンボルとして、後に蛇が使われる。そして果樹園というのが、聖書ではエデンの園とされている。

 彼は携帯用のフラスコに水を集め、注意しながら彼は戦車の方へ戻った。甘い果物を彼はもう一つもいで、戦車の方へ彼は進んだ。太陽光線の輝きは減(げん)じ、戦車に着いたときは真っ暗だった。1日の短さを彼は考え、その短さに彼は驚いた。日の短さは、地球とニビルの公転周期が関わっている。公転周期は地球が1年、ニビルが約3600年なので、地球での3600年がニビルでの1年である。つまりニビル星人は長生きなのである。

ニビルのアラルの金の発見--------------------------------------------------------------------------------

 沼地の方角から淡い明かりが地平線上に昇って来た。白い色の球体がすぐに天に昇った。彼は今地球の同伴者である月(キングウ)を見ていた。原初の説明が真実であることを彼は今その目で見ることができた。惑星(複数)とその軌道、砕かれた腕輪、キである地球、その月であるキングウ、すべてが創造された、すべてその名前で呼ばれていた。
 アラルはもう1つ重要な事実の確認が必要であることを知っていた。救済の手段である金を発見する必要があった。原初の話しが真実であれば、もし水でティアマトの金の鉱脈が洗われたのであれば、切り取られた半分であるキの水の中に、金が発見されるはずだ。アラルは手を震わせながら戦車の竿(さお)から試験器を外した。彼は震える手で魚の服を着た、日の出を今か今かと待ちながら。日の出と同時に彼は戦車を出て、沼地の方へ足を速めた。水の深い所まで進み、試験器を水の中に差し込んだ。彼は輝いている試験器の表面を熱心に見つめた。心臓は大きい音を立てて鼓動していた。試験器は水の成分を示していた。記号と数字を使って発見した内容を表示していた。それからアラルの心臓の鼓動は動きを止めた。水の中に金がある、試験器がそれを示していた。震える足でアラルは前進した。沼地の更に深い所へ彼は進んだ。再び彼は試験器を水の中に差し込んだ。再び試験器は金の存在を表示した。叫び、勝利の叫びが、アラルののどからほとばしり出た。今やニビルの運命は今や彼の手の中にあった。
 彼は戦車へ戻り、魚の服を脱ぎ、司令官の席に座った。ニビルの軌道の方向を知るために、彼は全ての軌道を知っている「天の文字盤」を起動した。ニビルの方へ言葉を送るために、彼は「言葉を話す機器」を起動した。それから彼はニビルに向けてメッセージを送り、次のように語った。「偉大なアラルの言葉をニビルのアヌへ送る。私は今別の世界にいる、救済のための金を私は発見した。ニビルの運命は私の手の中にある。あなたは私の条件に耳を傾けなければならない。」

ニビルの地球植民化計画と黄金採取計画---------------------------------------------------------------

 ニビルの運命は私の手中にあるのだから、私の条件にあなたは注意しなければならない。これがアラルの言葉、暗い色の地球からニビルへスピーカーにより送信された。アラルの言葉がアヌ王へ伝えられたとき、アヌも御前会議のメンバーたちも賢者たちも驚いた。
 アラルは死んでいないのか?彼らは互いに尋ね合った。彼は本当に別の世界で生きているのか?彼らは信じがたい気持ちで語った。彼はニビルに隠れているのではないか、戦車(飛行船)に乗って隠れ家に行ったのではないのか?戦車の司令官たちが呼ばれた。学者は送信された言葉を考えた。砕かれた腕輪の向こうから彼らに話されたのだ。これが彼らの発見であり、彼らはこれをアヌ王に報告した。
 アヌは驚愕し、彼は出来事を思い巡らした。返答の言葉をアラルに向けて送信させよう、集まった人たちに彼は言った。天の戦車のある場所で命令が与えられ、アラルに言葉が伝えられた。「アヌ王はあなたに挨拶として、あなたの安寧を知って彼は喜んでいる」と伝えた。「憎しみはアヌの心にはない。救いのための金が本当に発見されたならば、ニビルは救われよ。」  アヌの言葉がアラルの戦車に着いた。アラルは彼らに急いで応えた。
「あなたの救い主に私がなり、あなたの命を救うならば、王子たちを招集し、私の先祖が最高権力を宣言する!司令官たちに私を彼らの指導者とさせ、私の命令に頭を下げさせよ!御前会議に私を王と発表させ、王座のアヌを交代させよ!」
 アラルの言葉がニビルで聞かれたとき、驚きは大きかった。アヌの退位がどうして可能だろうか?御前会議のメンバーたちは互いに尋ね合った。アラルが真実でなく、冗談を言っているとしたら?彼の避難所はどこだろう?金を本当に彼は見つけたのか?彼らは賢者を召集し、智恵と学識のある助言を求めた。彼らの中のアラルの先生だった最長老が話した。
「彼は天地開闢についての教えに耳を傾けた。天の戦闘について彼は学んだ。水の怪物ティアマトとその金の鉱脈について彼は知識を得た。もし本当に砕かれた腕輪を越えて彼が旅をしたのであれば、地球、第7惑星が彼の避難所である!」

 その集会で一人の王子(アヌの子、アヌの配偶者アントゥの胎"たい"から生まれた)であるエンリル(指令の主)が、注意深い言葉を語った。
「条件についてアラルは語れない。災難は彼のなせる業、一回の戦闘で彼は王座を放棄した。それは本当に我々の大気を守るのに十分なのか?どうやって砕かれた腕輪を通ってニビルへそれを運べるか?」
 また他の人たちも多くの質問をした。多くの証拠が大いに必要とされていた、多くの答えが要求されている。そして全員が合意した。集会の言葉がアラルに伝えられ、応答が要求された。アラルは言葉の理非曲直(りひきょくちょく)を考慮し、秘密を伝達することに合意した。旅とその危険について真実の説明を彼は与えた。テスター(試験器)から彼はそのクリスタル(結晶)の内部を取り除き、サンプラー(見本抽出検査装置)からそのクリスタルの心臓部を取り出した。すべての発見を伝達するために、彼はスピーカーにそのクリスタルを挿し込んだ。「証拠が送られた今、私を王と宣言せよ、私の命令に頭を下げよ!」彼は厳しく要求した。

 賢者たちは仰天した。恐怖の兵器でアラルはニビルに多くの大混乱を引き起こした。恐怖の兵器で腕輪を通って行く道を彼は爆破した。突然のことに御前会議では、多くのうろたえる場面があった。王権の交代は実に重大事件であったからだ。
 アヌは家系のみで王になったのではない。公平な闘いにより王座を彼は獲得した。王子たちの集会で、アヌの息子エンキが立ち上がって話した。エンキはあらゆる面で賢く、賢者たちの間でも評判が良かった。水の秘密について彼は達人であった。水を家とする人、そう彼は呼ばれた。アヌの子としてエンキは長子(ちょうし)であったし、アラルの娘ダムキナを彼は妻にした。「私の生まれながらの父はアヌ王である」と、エンキは言った。 
 「アラルは結婚により私の父である。2つの氏族を一つにするのが私の配偶者の意図であった。私がこの闘いに統一をもたらす者となろう!私がアラルへのアヌの密使となろう、私がアラルの発見を支持する者となろう!私が戦車で地球に旅しよう、火ではなく、水の腕輪を通過する道を、私は造ろう。地球では、水から貴重な金を獲得しよう。ニビルへそれを送り返そう。アラルを地球の王にしよう。賢者たちの票決が待たれる。もしニビルをそれが救うならば、第22の格闘を行おう。誰がニビルを支配するかそれで決定しよう!」
 

 王子たち、御前会議のメンバーたち、賢者たち、司令官たちはエンキの言葉を驚嘆して聞いた。それは智恵に満ちていた、闘いに彼らは解決を見出した。「そうあれかし!」アヌは発表した。
「エンキに旅させよ、エアに金を試験させよ。アラルと2度目の格闘をそのとき私はしよう、その勝利者をニビルの王にしよう!」
 決定の言葉がアラルに伝えられた。彼はそれを熟考し合意した。
「結婚による私の息子エンキを、地球に来させよう!水から金を得させよう。ニビルの救いのためにそれを試験させよう。第2の格闘で王権を私かアヌに決めよう!そうあれかし!」
 アラルは集会で命じた。 エンリルは立ち上がって反対したが、王の言葉に変更はなかった。

 エンキは戦車の場所に行き、司令官と賢者たちに相談した。使命の危険度を熟慮し、金の抽出・運搬方法を考えた。アラルのメッセージを彼は注意深く調べ、アラルに追加試験の結果を要求した。その使命のための運命のタブレット(書字板)を彼は作った。
 水が力であるなら、どこでそれは補給できるか?戦車のどこにそれは貯蔵できるか、それはどうやって変換されるか?ニビルの一周が瞑想の中に過ぎた。ニビルの1シャル(3600年)が準備のうちに過ぎた。最大の天の戦車がこの使命のために装備された。周期の運命が計算され、運命の板がしっかりと固定された。50人の英雄が使命のため地球へ旅し、金を得るように求められている。旅の認可をアヌは与え、旅を開始する適切な時期のため天文学者たちがその後選ばれた。戦車のある場所に大勢の人々が集まった。英雄たちとその指導者に別れを告げるため彼らはやって来た。
 王の祝福を受けるために、父アヌの前に彼はひざまずいた。
「息子、長子よ、遠い旅にあなたは出発する、危険に晒されている私たち全員のために。あなたの成功によりニビルの災難を追い払おう。行きなさい、そして無事に帰って来なさい!」
 そのようにアヌは息子を祝福し、別れを告げた。

 ニヌル(ニムル)と呼ばれるエンキの母は、胸に彼を抱きしめた。
「アヌにより息子として私に授けられた後で、どうして、あなたは彼に不安な心を与えたのか?行きなさいそして帰って来なさい、危険な道を無事横切りなさい!」
 彼に彼女は言った。優しくエアは配偶者のダムキナに接吻し、何も言わずに彼女を抱擁した。エンリルは腹違いの兄弟と腕を組み合わせた。「祝福あれ、成功あれ!」彼は言った。重い心でエンキは戦車に入り、飛翔するための命令を彼は与えた。

ニビルの宇宙船シェム-------------------------------------------------------------------------------------

 こうして二ビル王アヌの決定により、地球から黄金を採掘(さいくつ)し、大気拡散防止のためのシールドをつくるプロジェクトが組まれた。その方針に基づき、「偉大なるアヌンナキ評議会」において、地球植民化計画および黄金採取計画が具体的に立案され、事前調査として、無人宇宙船による地球探査が実施された。

 アヌンナキの惑星ニビルが地球の太陽系へ侵入を繰り返すその時期が、これからの地球上の大混乱や非常に大きな変動の時期と合致しており、約3600年ごとに定期的に戻ってくることになる。

 豊富な金が眠っている地球を発見した彼らは、地球から彼らの「シェム」と呼ばれる宇宙船に金を積んで、ニビルまで運ぶことにした。そこで金は精製され、me(メ)の装置を使って大気圏にばら撒かれる。金は大気圏に放射されると、放射能を含む有害物質を打ち消すことができる。これによって、再びニビル星はいつもの機能を取り戻すことが可能になる。これはプレアデスのテクノロジーの1つだった。
 要するに、地球はニビルにとって、金を提供するための星となるのである。こうして生まれたカルマを、今、ニビル星人は地球に向けて援助の手を差し伸べることで、完全にカルマを解消させようとしていることは確かである。その時がやってきていることを彼らは知っている。このようにして、地球がニビルの植民地になっていくことになる。
この「アヌンナキ」と言う言葉で示しているのは、ニビル星の暗黒面を生きる存在である「アヌの戦士」のことであり、ニビルも地球と同じく3次元の惑星であり、地球に光と闇、愛と憎しみといった2元性があるように、ニビル星においてもまた、闇の力と光の力が働いている。つまりニビル星においても、地球と同じように、そこに生きるそれぞれの存在たちに、魂の目覚めや成長がある。
 ニビルに生きる彼らの種族が自由意志で選択したこととはいえ、彼らが負うことになったカルマは、霊的な意味における成長が信じられないほど遅い。意識ある生命のすべては、「至上の創造主」の火花を内に秘めている。ニビル星にも、暗闇を旅しながら、恐れおののく母親や乳飲み子たちがいる。そして彼らもまた、「創造主の火花」を内に宿す「すべてなるもの」の一部であって、地球人以下でもなければ、他の地球外生命体以下でもない。
 アヌンナキはもともとリラ星からやって来た文明であり、地球文明の起源となる文明なのである。彼等は自らをリラ文明の言葉で”アヌ”と呼んでいたので、地球人は自然と彼等を”アヌンナキ”と呼ぶようになった。

エンキの地球への旅----------------------------------------------------------------------------------------

 海からやって来た魚神の伝説はこのように始まった。

 戦車に入ったエンキは、飛翔命令を与えた。飛行船の司令官の席はエンキでなく、アンズにより占められた。天を知る者が彼の名前の意味であった。それが彼が特別に選ばれた仕事であった。彼は王子の中の一王子であり、彼の家系は王家のそれに数えられた。
 天の戦車を彼は巧みに操縦した。それはニビルから力強く舞い上がり、遠い太陽の方向に彼はそれを向けた。10リーク、100リーグと戦車は進み、1000リーグと戦車は旅をした。小ガガ(冥王星)がやって来て彼らに挨拶をした。英雄たちにそれは歓迎の手を差し伸べた。美しく魅惑的な女性、アントゥの方向に、それは道を示した。彼女を見てアンズは魅了された。「彼女の海を調べて見よう!」アンズは言った。エンキは止まらず(旅を)続けるよう命令を与えた。「それは帰らざる惑星だ」彼は力を込めて言った。

 3番目の惑星である、天のアンの方向へ戦車は(旅を)続けた。彼の横にアンは横たわっていた、たくさんの月が彼の周りで回転していた。テスター(試験器)の光線は水の存在を示していた。エンキにとって必要なら着地をそれは示していた。旅を続けるようにエンキは言った。天の最高の王子アンシャー(土星)の方向に彼は向けた。間もなく魅了するようなアンシャー(土星)の引力が感じられるようになり、色の付いたその輪を恐れを持って彼らは賞賛した。巧みにアンズは戦車を操縦し、衝突の危険を彼は賢明に避けた。

 最高の堅固な惑星、巨大なキシャー(木星)が、次に遭遇する(惑星)だった。彼女の網の引力は強烈であった。優れた技術でアンズは戦車の進路を変えた。怒ったキシャー(木星)は戦車に向けて聖なる光を投げかけた。招かざる者の方向に彼女はホスト(接待役)を向けた。ゆっくりとキシャー(木星)は過ぎ去って行った。戦車は次の敵に遭遇する。

 第5惑星を越えると砕かれた腕輪が潜伏している。エンキは自分の製作物を回転させるよう水推進エンジンを準備するよう命じた。数多くの回転する岩石に向かって、戦車は突進して行った。一つ一つが投石器の石のように猛烈に戦車を狙った。エンキにより命令が出された。千人の英雄の力で水が押し出された。一つ一つ岩石が顔を背けた。戦車のための道を彼らは造っている。しかし一つの岩石が逃げると、別のが代わりに攻撃してきた。その数は数えられないほどであった、ホスト(接待役)がティアマトを引き裂くために復讐を求めている。水推進エンジンを回転し続けるように何度も何度もエンキは命令を発した。何度も何度も多数の岩石の方向に水が向けられた。何度も何度も岩石は顔をそむけ、戦車のための道が造られた。

 そして遂に道は開け、無傷で戦車は(旅を)継続できた。喜びの雄叫びが英雄たちにより発せられ、太陽が顔を現したので喜びは二倍だった。喜びの最中アンズが警告を発した。道を造るために、過剰の水が消費された。戦車の燃える石に供給する水が、残りの旅を全うするには不十分だった。

 水を使いすぎ、補給の必要が生じたので、彼らは火星に着陸した。火星の帽子は雪のように白く、中央部分は赤みがかり、湖や川がきらきら輝いていた。水は飲むのに適していたが、大気は適していなかった。その火星からは地球が見えた。彼らは地球に向け離陸した。 

 そしてアラルの信号を頼りに、地球の海に着水した。海が乾いた土地に接する場所、4つの川が湿地に飲み込まれる場所である。「地球へようこそ」というアラルの声がスピーカーから聞こえた。彼らは二輪戦車で湿地まで移動し、魚のスーツを着て、湿地へ降りた。間もなく、彼らはアラルの姿を見た。

エンキのシンボル-------------------------------------------------------------------------------------------

 エンキたちが立ち寄った火星は水が豊富だった。しかし大気組成は適合していなかった。最初に着陸したのが魚座の時代の始まりだったので、エンキのシンボルの1つに魚がある。オアンネス(アプカルル)と言う地上に最初に降りた半神半魚の神がいたという伝承の原型が、エンキである。このオアンネスが転じてヨハネという名前になった。洗礼者ヨハネと、黙示録を書いたとされるヨハネである。エンキが海に関わりが深いから海神で、水神でもある。その水神の性質が、水を吹き出している水瓶と共にエンキの姿が描かれている粘土板が示している。これは、まさに洗礼を施す様子である。それが洗礼者ヨハネで、他に水に関わるから水鳥もエンキのシンボルである。

 メソポタミアには伝説の生き物のアプカルルという魚があり、バビロニアではオアンネスと表された。発掘された彫像によると、頭から背中にかけて魚をかぶったような姿をしている。それは身体の前部が人間、後部が魚、という姿である。神話のなかでは、アプカルルは古の賢者であり、人々に知恵を授けたとされている。彫像は守護精霊として7体セットで用いられた。
 紀元前3世紀にバビロニアの神官ベロッソスがギリシア語で著述した『バビロニア史』によれば、アルリムのことを「人が動物の如くあった時、下の海(ペルシア湾)から人の頭と魚の体を持った半魚人(オアンネス)なる者が現れてアロロスと民衆に文明と法律を与えた。」としている。 

エンキの地球での最初の活動-----------------------------------------------------------------------------

 アラルは義理の息子エンキを歓迎した。エンキ(エア)はアヌの命令どおり、皆の前で地球に於ける指揮官であることを宣言した。やがて、空の色が変化していき、太陽が真っ赤な球となって地平線に消えていく光景に驚愕した。ニビルでは、決して見られない光景だからである。夜が訪れたが、初めての体験に彼らは動揺していて眠れなかった。そして、あっという間に朝が来た。彼らはあまりにも速い地球の自転に戸惑った。これが、地球での最初の1日である。
 2日目には水路と堤防を作って湿地帯との境界とし、飲むための真水を確保した。
 3日目には草と木が茂る場所へ行ってハーブや果物を調査し、食べ物を確保した。
 4日目には粘土からレンガを作り、居住施設を建てた。
 5日目には葦の船を作り、水中の生物を調査した。そして、空の生物も調査した。
 6日目には果樹園の生物を調査した。野生生物(特に爬虫類)の残忍さを知り、防御のためのフェンスを作った。そして、アンズが戦車から“殺しの光線(レーザー光線)”を降ろし、“言葉を送るスピーカー”をエンキ(エア)の住居に設置した。成し遂げたことは、すべてうまくいった。
 よって、7日目は休息の日とされた。7番目の日はいつまでも、休息日とすることをエンキ(エア)が宣言した。エンキ(エア)はこの最初の宿営地をエリドゥ(遠く離れた故郷、の意)と名付け、アラルをエリドゥの司令官とした。アラルはエンキ(エア)のことをヌディンムド(巧みな形作る者、の意)と呼んだ。
 

 下の図の左の2つが宿営図であり、特にその右側がガド族のシンボル、宿営地のマークであり、五七(ごしち)の桐(きり)の紋の原型である。古代においては、皇室の菊の御紋は裏の御紋であり、五七(ごしち)の桐(きり)の紋が正式だった。五七(ごしち)の桐(きり)の御紋は、初代応神天皇がガド族だったことに因む。浅草神社の社紋も、これが原型である。室町幕府では小判などの貨幣に刻印され、これ以来皇室や室町幕府や豊臣政権など様々な政府が用いており、現在では日本国政府の紋章として用いられている。

 


 エンキ(エア)は水から金を得る仕事に着手した。6地球日に亘り、水から金が採取された。7日目に検査すると、鉄や銅はたくさんあったが、金は少なかった。地球の時間で1年間、水から金を採取したが、ニビルに送り出すほどの量は無かった。金を集め、ニビルの接近時に届けるように、アヌはエンキ(エア)に命令した。しかし、水からの金だけでは、まったく量が不足していた。そこで、エンキ(エア)はアブガル(エアの司令官の1人)と共に、金鉱脈を探しに出掛けた。夜間、エンキ(エア)は月の運行に魅了された。エンキ(エア)はその周回を“月”と呼んだ。太陽は6ヶ月毎に別の季節を与え、エンキ(エア)はそれらを“夏、冬”と呼んだ。そして、地球の1周回を“年”と呼んだ。

 これは聖書の7日間での天地創造の話で、その原型となった出来事である。ユダヤ教・キリスト教の聖典である旧約聖書『創世記』の冒頭には、以下のような天地の創造が描かれている。

1日目 暗闇がある中、神は光を作り、昼と夜が出来た。
2日目 神は空(天)をつくった。
3日目 神は大地を作り、海が生まれ、地に植物をはえさせた。
4日目 神は太陽と月と星をつくった。
5日目 神は魚と鳥をつくった。
6日目 神は獣と家畜をつくり、神に似せた人をつくった。
7日目 神は休んだ。

 さらにエンキは月の運行に魅了されたので、エンキのシンボルは三日月となった。
(つづく)


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