採血業務に携わるようになって
7ヶ月が経った。
私の採血技術は少しはましになってきたけど、
まだまだかな
昨日は約70人採血して、血管が全然見えなくてギブアップ、
最初から看護師さんに代わってもらった人2名。
1回失敗して2度目に成功した人1名、
途中で出なくなってしまって補助してもらった人2名だった。
成功率は約7割だ
それから、上手だねと言われた人2名。
そのうちの一人の患者さんはアメリカで手術した時、
散々採血をしたけれど、1度で採血されたことがないと言っていた。
『日本人は器用よ~』と
ここまではよかったが、
ひょえ~~となった患者さん1名
1度採血が終わっていたのに、
後から追加で採血のオーダーが出て、
2度目の採血の担当が私になった。
採血管は全部で7本もあったけど、
血管はよく見えていたので、なんなく針を刺し、
最初は順調に採っていたのだが、
間を持たすために、『本数が多いけど、ご気分は悪くないですか』と話かけた。
『実は俺は針刺されるのって得意じゃないんだよ』
『気持ち悪くなったりするんですか?』
『いやそうじゃないけど』
『ふ~っと意識が遠のいたりしますか?』
『そうだなぁ』
この会話がまずかったみたいで....
最後の一本を採っている時、
『やっぱり駄目そうだ』って!
えっ?と思ったら、今度は横になりたいって!
採り終わって、針を抜きながら、
横になってもらわなきゃなぁと頭で考えた瞬間、
患者さんの目が突然上にひっくり返り、
意識を失って、痙攣を始めた。
やっとの思いで止血のテープをはったけど、
私は何もできず、ただ目をぱちくりして、
周りの人に助けを求めるだけだった。
椅子の背もたれがなかったら、後ろにひっくり返って
頭を打っていたと思う。
結局、5秒くらいで意識は戻ったけど、
顔色は真っ青で「俺、何してたんだろう?」
覚えてないみたいだった。
奥にいた看護師さんが血圧と脈を測ってくれ、
ストレッチャーで横になって休んでもらった。
これが血管迷走神経反射だそうです。
後で話を聞いたら、以前にも同じようなことがあったらしく、
前もってわかっていれば、最初からベッドに寝てもらって、
採血したんですが...
これがまだ慣れてない頃だったら、
きっとトラウマになって、採血できなくなっていたと思う。
とにかく、非常事態が起きたときの対応を
実習しておくことが必要だと思った。
看護師さんはさすがです
今日の写真は秋のバラです↓