翌朝6時前、タクシー1日撮影プランで雪裡川に行った。
この川は湧き水があって凍らないので、丹頂のねぐらになっている。
ここには丹頂撮影用の赤い橋がかかっていて、
今の季節、世界各地からカメラマンが殺到する場所で有名だ。
気温はマイナス12℃位。
今回、一番楽しみにしていた場所だけど、
この寒さは千葉県在住の私には未知の世界だった。
行く前から防寒具をいろいろ調べ、一番お金をかけて準備した。
<着る物>下着、むくみ予防のガードル、厚手のタイツ、薄手の靴下、
厚手の靴下、現地調達したひざ丈で中にウレタンの入った防寒長靴。
ズボンの中に履くダウンの下着、
発熱効果のあるアウトドア用のズボン、ゴアテックスの合羽。
上は遠赤外線の肌着、フリースのアンダーシャツ、厚手のシャツ、セーター、
フリースのベスト、お尻が隠れる長さのダウンコート、マフラー。
発熱素材の薄手の手袋、毛糸の帽子。
おすもうさんの肉襦袢に匹敵する勢いだった(笑)
<カメラの防寒>これも未知の世界だったので、念には念を入れた。
予備のバッテリーとメモリーカードを用意し
カイロを入れたコートのポケットに入れ、
ホッカイロをカメラのバッテリー部分に貼った。
カメラのレンズにはスキーの時、首の防寒に使うフリースの筒状の布をかぶせた。
またカメラの結露防止のため、1.5リットルのペットボトルが6本入る大きさの
クーラーバックを買い、カメラの機材はプチプチで巻いて
その中に入れておいた。
でも通常のカメラバッグでも平気だったみたい。
撮影中は夢中なので寒さはそれほど感じなかったけど、
1時間位でバッテリーは動かなくなり、足と指先は冷たくなった。
また寒いのか周りが白いせいなのか、オートフォーカスが利きにくかった。
夫が5本の指先を切ったミトンと薄い手袋の2枚重ねもやっていたが、
中にはめる手袋が薄いと指先がかじかむので、
逆に発熱効果のある薄い手袋一枚の方がよかった。
寒ければタクシーの中で暖をとれるのに、
1度も入らなかったなぁ
人が多いと橋の上が2列3列になるらしいけど、
この日はそれほど多くなく、私は橋のほぼ中央の場所が取れた。
やっぱ、雪が少ないからキャンセルするお客さんも多いと聞いた。
カメラマンは600mm+テレコンの大きなレンズの人がほとんどで、
みんな常連さんみたいだった。
私のは80-400のVRレンズです(^_^;)
だんだん夜が明けてきました
丹頂が横一列に飛んでいるのがわかるかな?
これから給餌場に向かいます。
手前の2羽が鳴き合いをしています
後ろはたぶんこの2羽の子供と思われる。
川面が金色に輝いてすごく綺麗だった。
川から立ち上がるもやがまた幻想的でした。
マイナス15℃以下になるともっと周りの木に樹氷がついて
それはそれは幻想的な世界になるということでした。