「第60期王将戦七番勝負第2局」(静岡県掛川市「二の丸茶室」)

          

 新年最初のタイトル戦、王将戦の第2局です。久保王将による先手中飛車で2日目が進んでいます。駒がぶつかり合い、せめぎ合い、まだ互角のようですが、どちらかに緩手、疑問手が一手出ればそれで決まりそうです。

 他のタイトル戦は平日が多いのですが、今年の王将戦は第1・2・4局が休日を絡めていて有難いです。休日にゆっくりネット観戦できるうれしさ、楽しさ。一般的に日程が平日である理由はおそらく会場の「旅館」都合だと思います。前日から貸切になるのでしょうか。稼ぎ時の土日祝日は避けたいし、逆に空いている平日は是非使ってもらいたい。
 今回の休日絡みの対局も会場が大塚美術館、お城の茶室、寺と宿泊施設ではないからでしょう。対局者からすると移動なくゆっくり指せる旅館の方がよいのかもしれませんが、ファンのためには是非、せめて2日目は土曜日にしてもらいたいです。

 最近は棋譜の他にブログがあり、対局の様子、会場の紹介、昼に何を食べたか、10時、15時のおやつは何かなどが映像で紹介されていて面白いです。おいしそうな餡かけチャーハン、うな重、果物の盛り合わせ、チーズケーキなどがアップされています。
 また、今回のサイトにはファンが書き込むツイッターがあり、眺めていたら、「本日午後8時~9時30分、BS2で『死闘 渡辺明対羽生善治 ~ドキュメント竜王戦~』があります。お忘れなく!」という書き込みがありました。何!さっそく録画予約です。有難い、感謝感謝! ツイッター、昨日映画で観たFaceboookなどのツールにはまだほとんど関わっていませんが、貴重な情報交換もありそうです。

 今年のタイトル戦のネット発信も進化があるのでしょうか。無料なので無理は言えませんがいろいろと工夫を凝らしてもらいたいです。

 17:00現在、昼過ぎの豊島六段が互角かちょっと指せるかの声から、久保王将十分、優勢というコメントに変わりつつあります。
 昨年のタイトル戦の多くは2~3年前のような終盤どっちがいいのか優劣不明という大混戦が減り、ちょっと差が出来るとそのまま押し切り、秒読みに入らずにその前に投了という戦いが増えたように感じていました。これは、現代将棋が高度に戦略、戦術、読みが進化しているからなのかどうか分かりませんが、検討陣がどっちがいいのか全く分かりませんと嘆くような手に汗握る対局を沢山観戦したいです。



 と最近熱戦ないよねぇーと書いた後、19時過ぎから二転三転四転の大接戦となりました。ワォーという展開。いやぁ凄い。まだ地力の差があるのかなあと思っていましたが、やります豊島六段。

 好きな棋士はいろいろいてその対局で応援する方を変えるのですが、片方が穴熊に潜ったら、その時は相手応援です。何とかこじ開けて撃破してほしい。今回は豊島六段がやってくれました。19時54分、172手まで。あどけない顔付の若武者が久保二冠を撃破しました。ワオやりました!




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