午前3時半に産院に着いて、分娩室に通されたものの
たまに助産婦さんだか看護婦さんが、飲み水や心拍の様子を覗きに来てくれながら
数時間ウトウト放置されていた私
6時半くらいだったろうか
「陣痛促進剤の錠剤を1時間おきに6個まで、陣痛が起きるか限界量まで服用しましょう」
促進剤は使わない出産を希望していたものの
破水となると話は別だ
破水は呼んで字のごとく破裂して羊水が流れ出す危険な状態だ
一気に流れてしまう即緊急状態と、ちょろちょろ動くたびに漏れてじりじり羊水が減って行く状態
私はどっちだったのだろうか・・・
速攻薬を使うことを決められたあたり、前者の危険な状態だったのだろうか
赤ちゃんは羊水に浸かって生存している
羊水が減る分赤ちゃんの生存可能区域が減って苦しくなる
一般的に24時間以内に8割強~9割くらいの確立で
自然陣痛が起こると言われている
要するに自然界でも破水したらもう、未発達の状態であったとしても胎盤内に留まるよりも
産まれ出てくるしかなくなってしまうのだ
もしくは母体側の生命維持生理現象かもしれない
とにかく陣痛促進剤を1錠づつ1時間おきに、錠剤からはじめる
6粒飲んでも無反応、もしくは微弱陣痛の場合
きつい促進剤の点滴に変更されるのが、一般的なんだそうだ
だけど6錠飲み終わったら即点滴に移行できるかと言うとそうでもなく
子宮口がある程度開くまで陣痛の痛みに耐えて待たなければいけない
錠剤の効き目は微弱で
これは昨日飲んだ下剤が効いているだけなのか、陣痛のそれなのか
わからないまま、産院の朝食の時間になってた
私のも運ばれてきて食べるように言われた
お産しながらのんきに朝食?となんだか拍子抜けした
「・・・はぁ、わかりましたw」
少し体を起こして食べていると、破水が当然重力で進んでしまう
「その姿勢は赤ちゃんきついみたい体を横に!戻して戻して(^^;」
看護婦さんが走って静止しに来た
横になって食べるには、今朝のメニューは和食メニューで
いわゆる温泉旅館の朝ごはんのような膳だった
横になると食べれませんがw
仕方ないので咀嚼もそこそこに、ご飯とお汁物だけ流し込むような朝食だった
なかなか陣痛が起こらず、昼前になった
そういえば、夜中破水した娘(私)を送り届けたものの家に帰された両親
さぞかし心配しているだろうと案じられた
父さんに分娩室から携帯で電話し状況を伝える(割とまだ余裕があった)
子宮口の開きが悪く、陣痛も全然足りてない
先生に今の状況の説明と今後の方針を聞く
「今日中には生まれない。明日以降になる。こればっかりは待つしかない」
赤ちゃんは生まれようとしているが
私の母胎側がその変化に追いついていない感じだった
しかしなにも出来るわけでもない
一般的に
陣痛の間隔が狭くなっていくと、いよいよお産になるのだが
3分おきに陣痛が来るようになってから14時間後が標準との事
ところで12日は新月だった
新月や満月のときに、地球の生き物は
受精したり陣痛を起こしたり、繁殖や出産をしやすいという数値があるのをご存知だろうか
『霊長類ヒト』も、もちろんその傾向はある
だからなんとなく、明日になるといわれて私は納得してしまっていた
だからだろうか、産院は混んでいるようだった
私は破水で急にそのときが来ただけで
別に4人いつ生まれてもおかしくない妊婦がいると小耳に挟んだ
聞くとその前の満月に当たるであろうクリスマスイヴも
たいそう忙しかった出産ラッシュとの事
「新月のなせる業だなんだろうなぁ・・・」
科学や時代が近代化して、およそ動物的な原住民的な生活を捨てた現代人でも
私を含め、結局は動物なのだと変に感心していた
私は長引きそうなので、分娩室じゃない控え室にとりあえず移動をと
午後のランチを食べながら告げられた
10分おきくらに痛みが走るようになって
その合間でけろりと痛みが治まるようになった
その状態でフレンチみたいな洋食のお膳を食べていた
陣痛とは要するに骨盤が無理やり開くときの痛さ
鼻からスイカとか、上唇を引っ張って頭に被る様な痛さとか、色々な例えをされるが
私の感想としては
自己誘発脱臼とでも言おうか
骨盤が左右から、すごい力で軋むように力づくで押し広げられている激痛そのもの・・だった
悶えてベッドの策をつかんだり、苦し紛れに息を吐いたり吸ったり
うめき声を上げる陣痛が数分おきにやってくるようになった
分娩室を明け渡して控え室に行ってまもなく
私は耐えれないほどの痛みが波のようにやってくる状態になった
打ちひしがれるしかない
痛みとそれに耐えようとすることで汗だくになる
耐えれない痛みになったら、申し出て無痛の処置をしてもらう事になっているけど
ぎりぎりまでは耐えようと思った
「これ、耐え続けると、そのストレスや疲労で、いきむ体力が残ってないな(-_-メ)」と
痛いながら冷静にギブアップ
無痛の処置を頼むまで1時間ほどしか掛からなかった
結局点滴はせずに、急激に陣痛薬が効きだしたようだった
驚いたことに
普通1日とか2日かかる事もある
いわゆる、いきんで良い状態になってしまうまでに
私は1~2時間で到達した
そんだけ急激に無理やり、出産準備を私の体は整えたというのだ
先生も助産婦さんも珍しいスピードだと驚いていた
・・・痛いわけだ orz
慌てて元の分娩室に戻され
無痛の処置をしてもらった
背中から注射をして、カテーテルをいれ
腰の辺りに麻酔をこの先分娩中も追加できるように処置をしてもらう
じんわりと激痛から解放されて行った
夕方の5時くらいになっていた
明日以降になるといわれていたそのときが、あっさり夕方にやってきた
助産婦の女性が慣れた手つきで準備を進めて行く
今までとは明らかに違うベッドの設定や器具の数々
「さてお母さん、そろそろいきんで見ましょうか(`・ω・´)」
いよいよ分娩台で、TVの出産シーンのような
産み落とす段階を迎えた
赤ちゃんとは、母親を無条件で受け入れ、溺愛し、愛されることを求めるもの
当然母親が嫌がる苦痛を嫌う
痛みのしんどさにばっかりに母体が照準を絞っていると
自分のせいでお母さんがしんどいのは嫌だと感じるのか
赤ちゃんは気を使いなかなか降りてこないそうだ
だから「私は大丈夫、安心して出ておいで」心の中でそうつぶやいた
これはリフソロジーという最近知名度を上げている出産の苦痛緩和の考え方や心構え
友人がプレゼントしてくれた本にヒントがあった
その絵本の絵を思い出しながら「産まれておいで」とメッセージを伝え続けた
③へ続く~
たまに助産婦さんだか看護婦さんが、飲み水や心拍の様子を覗きに来てくれながら
数時間ウトウト放置されていた私
6時半くらいだったろうか
「陣痛促進剤の錠剤を1時間おきに6個まで、陣痛が起きるか限界量まで服用しましょう」
促進剤は使わない出産を希望していたものの
破水となると話は別だ
破水は呼んで字のごとく破裂して羊水が流れ出す危険な状態だ
一気に流れてしまう即緊急状態と、ちょろちょろ動くたびに漏れてじりじり羊水が減って行く状態
私はどっちだったのだろうか・・・
速攻薬を使うことを決められたあたり、前者の危険な状態だったのだろうか
赤ちゃんは羊水に浸かって生存している
羊水が減る分赤ちゃんの生存可能区域が減って苦しくなる
一般的に24時間以内に8割強~9割くらいの確立で
自然陣痛が起こると言われている
要するに自然界でも破水したらもう、未発達の状態であったとしても胎盤内に留まるよりも
産まれ出てくるしかなくなってしまうのだ
もしくは母体側の生命維持生理現象かもしれない
とにかく陣痛促進剤を1錠づつ1時間おきに、錠剤からはじめる
6粒飲んでも無反応、もしくは微弱陣痛の場合
きつい促進剤の点滴に変更されるのが、一般的なんだそうだ
だけど6錠飲み終わったら即点滴に移行できるかと言うとそうでもなく
子宮口がある程度開くまで陣痛の痛みに耐えて待たなければいけない
錠剤の効き目は微弱で
これは昨日飲んだ下剤が効いているだけなのか、陣痛のそれなのか
わからないまま、産院の朝食の時間になってた
私のも運ばれてきて食べるように言われた
お産しながらのんきに朝食?となんだか拍子抜けした
「・・・はぁ、わかりましたw」
少し体を起こして食べていると、破水が当然重力で進んでしまう
「その姿勢は赤ちゃんきついみたい体を横に!戻して戻して(^^;」
看護婦さんが走って静止しに来た
横になって食べるには、今朝のメニューは和食メニューで
いわゆる温泉旅館の朝ごはんのような膳だった
横になると食べれませんがw
仕方ないので咀嚼もそこそこに、ご飯とお汁物だけ流し込むような朝食だった
なかなか陣痛が起こらず、昼前になった
そういえば、夜中破水した娘(私)を送り届けたものの家に帰された両親
さぞかし心配しているだろうと案じられた
父さんに分娩室から携帯で電話し状況を伝える(割とまだ余裕があった)
子宮口の開きが悪く、陣痛も全然足りてない
先生に今の状況の説明と今後の方針を聞く
「今日中には生まれない。明日以降になる。こればっかりは待つしかない」
赤ちゃんは生まれようとしているが
私の母胎側がその変化に追いついていない感じだった
しかしなにも出来るわけでもない
一般的に
陣痛の間隔が狭くなっていくと、いよいよお産になるのだが
3分おきに陣痛が来るようになってから14時間後が標準との事
ところで12日は新月だった
新月や満月のときに、地球の生き物は
受精したり陣痛を起こしたり、繁殖や出産をしやすいという数値があるのをご存知だろうか
『霊長類ヒト』も、もちろんその傾向はある
だからなんとなく、明日になるといわれて私は納得してしまっていた
だからだろうか、産院は混んでいるようだった
私は破水で急にそのときが来ただけで
別に4人いつ生まれてもおかしくない妊婦がいると小耳に挟んだ
聞くとその前の満月に当たるであろうクリスマスイヴも
たいそう忙しかった出産ラッシュとの事
「新月のなせる業だなんだろうなぁ・・・」
科学や時代が近代化して、およそ動物的な原住民的な生活を捨てた現代人でも
私を含め、結局は動物なのだと変に感心していた
私は長引きそうなので、分娩室じゃない控え室にとりあえず移動をと
午後のランチを食べながら告げられた
10分おきくらに痛みが走るようになって
その合間でけろりと痛みが治まるようになった
その状態でフレンチみたいな洋食のお膳を食べていた
陣痛とは要するに骨盤が無理やり開くときの痛さ
鼻からスイカとか、上唇を引っ張って頭に被る様な痛さとか、色々な例えをされるが
私の感想としては
自己誘発脱臼とでも言おうか
骨盤が左右から、すごい力で軋むように力づくで押し広げられている激痛そのもの・・だった
悶えてベッドの策をつかんだり、苦し紛れに息を吐いたり吸ったり
うめき声を上げる陣痛が数分おきにやってくるようになった
分娩室を明け渡して控え室に行ってまもなく
私は耐えれないほどの痛みが波のようにやってくる状態になった
打ちひしがれるしかない
痛みとそれに耐えようとすることで汗だくになる
耐えれない痛みになったら、申し出て無痛の処置をしてもらう事になっているけど
ぎりぎりまでは耐えようと思った
「これ、耐え続けると、そのストレスや疲労で、いきむ体力が残ってないな(-_-メ)」と
痛いながら冷静にギブアップ
無痛の処置を頼むまで1時間ほどしか掛からなかった
結局点滴はせずに、急激に陣痛薬が効きだしたようだった
驚いたことに
普通1日とか2日かかる事もある
いわゆる、いきんで良い状態になってしまうまでに
私は1~2時間で到達した
そんだけ急激に無理やり、出産準備を私の体は整えたというのだ
先生も助産婦さんも珍しいスピードだと驚いていた
・・・痛いわけだ orz
慌てて元の分娩室に戻され
無痛の処置をしてもらった
背中から注射をして、カテーテルをいれ
腰の辺りに麻酔をこの先分娩中も追加できるように処置をしてもらう
じんわりと激痛から解放されて行った
夕方の5時くらいになっていた
明日以降になるといわれていたそのときが、あっさり夕方にやってきた
助産婦の女性が慣れた手つきで準備を進めて行く
今までとは明らかに違うベッドの設定や器具の数々
「さてお母さん、そろそろいきんで見ましょうか(`・ω・´)」
いよいよ分娩台で、TVの出産シーンのような
産み落とす段階を迎えた
赤ちゃんとは、母親を無条件で受け入れ、溺愛し、愛されることを求めるもの
当然母親が嫌がる苦痛を嫌う
痛みのしんどさにばっかりに母体が照準を絞っていると
自分のせいでお母さんがしんどいのは嫌だと感じるのか
赤ちゃんは気を使いなかなか降りてこないそうだ
だから「私は大丈夫、安心して出ておいで」心の中でそうつぶやいた
これはリフソロジーという最近知名度を上げている出産の苦痛緩和の考え方や心構え
友人がプレゼントしてくれた本にヒントがあった
その絵本の絵を思い出しながら「産まれておいで」とメッセージを伝え続けた
③へ続く~