ペレット

2018-08-22 15:19:53 | 日記
ペレットは「小さな球」という意味。環境関連では、いくつかの意味で使われる。
ポリエチレンやポリプロピレンなどプラスチック製品の原料となる、直径数ミリ程度の粒を「プラスチック・レジン・ペレット」または「レジンペレット」という。輸送中などに流出して、海岸などに漂着する。生物への影響も危惧され、問題となっている。
生ごみやペットボトルなどの廃プラスチック、古紙などの可燃性のごみを粉砕・乾燥して、生石灰を混ぜて圧縮・固化して円筒形に成型されたものは「RDFペレット」と呼ばれる。専用の施設に移送され、発電用燃料として用いられる。
一方、おがくずや木くずなどの製材廃材などに圧力を加えて固めた固形燃料のことを「木質ペレット」という。専用の「ペレットストーブ」の燃料として使い、バイオマスエネルギー源のひとつとして注目されている。木材を原料とするためカーボンニュートラルと見なすことができ、地球温暖化防止に有効とされる。

コイヘルペス

2018-08-22 15:17:44 | 日記
コイヘルペスウイルス(koi herpes virus/KHV)と呼ばれるウイルスを病原体として、マゴイとニシキゴイに発生する病気。
感染したコイから水を介する接触により別のコイに感染するが、コイ以外の魚やヒトには感染しない。幼魚から成魚まで感染し、発病すると行動が緩慢になったり餌を食べなくなる。死亡率が高い病気だが、現在、有効な治療法はない。
1998年にイスラエルやアメリカでコイの大量死があり、2000年にこれが新しいウイルス(KHV)が原因であると発表されたが、その後、ヨーロッパやインドネシアなどでも同ウイルスによる発病が確認されている。
日本では、2003年10月頃から霞ヶ浦のコイ養殖においてコイのへい死が見られ、原因について調査したところコイヘルペスウイルス(KHV)が確認された。同ウイルスは、その後、全国の水域に拡大し、現在(2004年9月)では、39の都道府県でKHVが確認されている。
このような状況から更なる蔓延を防止するため、特別の監視体制、養殖場における自衛措置及び感染ゴイの処分、感染ゴイが確認された天然水域におけるコイの持ち出し禁止措置、一般人に対するコイの移動についての注意等の措置がとられている。

杉並病

2018-08-22 15:16:29 | 日記

1996年頃から東京都杉並区の都清掃局杉並中継所井草森周辺の住民が、視神経異常などの化学物質過敏症に類似した健康被害を訴え続けている問題。
杉並不燃ごみ中継所が原因物質の発生源ではないかという住民運動が起きている。「化学物質過敏症」の患者の大半はいわゆるシックハウス病症群と呼ばれる室内空気の汚染によるものだが、杉並の患者のように大気汚染が引き金となって集団発症したと疑われる事例は珍しい。大気分析では、アルデヒド類などが多く、クレゾールなどのような異臭が発生し、一般の都市の空気と異なり通常なら多くみられる石油系の成分が比較的少なく、杉並の空気の異様さを指摘している。
2000年になり、硫化水素が原因物質であるとの都の見解が出されたが、詳細は解明されていない。現在、国の公害等調整委員会に原因裁定の申し出をし審理中。