エコセメント

2016-11-04 15:18:22 | 日記
都市ごみや下水汚泥の焼却灰と、石灰石など従来のセメント原料を混ぜて作ったセメント。
ごみを資源として有効利用する有力な方法の一つとして、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の事業として、官民共同で研究開発が行われてきた。
地方自治体などの間でエコセメントを利用するための規格化が強く要望されていたことから、2002年にエコセメントのJIS(日本工業規格)が制定された。
エコセメントは、1300℃以上という高温で焼成されるため、焼却灰に含まれるダイオキシンなどの有害物質は、分解されて無害になる。鉛などの有害金属は塩化物として回収されるため環境汚染を引き起こすことはないとされる。

合成洗剤

2016-11-04 15:10:05 | 日記
石油を原料とし、工業的に化学合成により生産される界面活性剤を主成分とし、洗浄力を促進する補助剤としてリン酸塩(現在は富栄養化をもたらすため、代替品としてゼオライトを使用)、硫酸塩、炭酸塩、ケイ酸塩、蛍光剤、酵素などを混合した洗剤。
やし油等の天然油脂と水酸化ナトリウムでけん化して製造する石けんと、BOD負荷、分解性、環境中の残留性、環境汚染を引き起こす可能性等比較されるが、一長一短があるようである。
最近は合成洗剤と石けんが混合されたものもあるが、全界面活性剤中の石けん以外の界面活性剤が、洗濯用では30%以上、台所用では40%以上のものを合成洗剤の範疇に入れている。また合成洗剤の分解中間生成物の中には、内分泌撹乱物質となる恐れもあり、更なる研究が必要とされている。

シェールガス

2016-11-04 15:05:57 | 日記
従来、あまり利用されてこなかった油頁岩(ゆけつがん)から取り出されるガス。非在来型石油資源と位置づけられ、近年の技術開発と在来型の石油資源価格の高騰により、その利用が始まっており、新たなエネルギー資源として注目されている。このガスについては、埋蔵量も多いと推定されており、上昇基調にある天然ガス価格を抑制するものとなるのではないかと言われているが、今後どの程度商業ベースで利用可能かは必ずしも明らかではない。環境面からは、本ガスも化石燃料のひとつであり、大量に利用されると大気汚染や温室効果ガスが増加する可能性がある。また採掘に際して、地下水汚染や地震の誘発を懸念する声もあり、その大量利用については慎重な対応が求められる。