覆土

2017-08-05 10:19:55 | 日記
廃棄物の埋め立て地では、汚染物質が粉塵となって飛散したり、ガスや悪臭を放散したりするのを防ぎ、雨水が浸透して浸出水により土壌が汚染されるのを抑制するために、埋め立てたごみ層の表面を、通常2m程度の土砂で覆う。これを覆土という。
とくに雨水の浸透を防ぎたいときには、ベントナイトなどの粘土ライナーやゴムシートを施すが、そのような覆土は、衛生害虫獣の発生や繁殖防止、火災予防にも役立つ。
しかし、最終処分場で必要な中間覆土は埋立量の30%近くになり、大量の覆土の施工は、処分場地の延命のためにはできるだけ避けたいところである。
このため、即日覆土代替材としてウレタンフォームや古紙を散布する方法が研究されている。前者は消失型の材料であり、後者は自然に分解されるため、埋立容量を浪費することが避けられる。

フードマイレージ

2017-08-05 10:17:33 | 日記
1994年に英国の消費者運動家ティム・ラング氏が提唱したといわれる考え方(元の用法は、Food Miles)。輸入食糧の総重量と輸送距離を掛け合わせたものである。食料の生産地から食卓までの距離が長いほど、輸送にかかる燃料や二酸化炭素の排出量が多くなるため、フードマイレージの高い国ほど、食料の消費が環境に対して大きな負荷を与えていることになる。
農林水産政策研究所の中田哲也政策研究調整官(当時)の試算によると、2000年の日本の食料輸入量は約5,300万トンで、輸送距離を掛けたフードマイレージは約5,000億トン・キロメートルとなる。これは、韓国の約3.4倍、米国の約3.7倍になるという。また、日本人1人あたりのフードマイレージは約4,000トン・キロメートルであり、1人あたりの年間食料輸入量の約420キログラムで割ると、平均輸送距離は10,000キロメートル弱になる。これは、直線距離にして、ほぼ東京から米国シカゴまでの距離に相当する。


水質汚濁

2017-08-05 10:16:05 | 日記
人間の生活様式の変化や産業の発達により、有機物や有害物質が河川、湖沼、海洋等に排出され水質が汚濁すること。
発生源は、生活排水、工場排水の他、農業/牧畜排水、大気汚染の降雨による水質汚染などがある。影響としては、有害物質による魚介類・ヒトへの被害、有機性汚濁による水質の悪化などのほか富栄養化による藻類の異常繁殖及び貧酸素による水生生物の死滅などがあげられる。
対策としては、工場及び事業場での排水基準の遵守、排水処理技術の向上、各家庭の生活排水に対しては下水道、農業集落排水施設、コミュニティ・プラント等の整備、合併処理浄化槽の設置などである。