花粉症

2016-06-17 14:25:33 | 日記
花粉に対するアレルギーによっておこる鼻炎や眼の症状である。原因となる花粉が発生する時に一致して発生する。症状は、クシャミ、水性鼻汁、鼻塞、眼のかゆみ、流涙の他、場合によっては頭痛、全身倦怠等の症状も現れることもある。
歴史的には、古代ローマの記録にも同様の症状が記録されており、19世紀末に、これらの症状が花粉によって起きることが解明された。日本における研究では、1960年に、ブタクサ花粉症について研究発表がなされたのが最初で、その後、1964年にはスギ花花粉症等が報告され、多くの花粉が関係していることが知られるようになった。
近年、日本では、花粉症の患者数は極めて多く国民病とまで言われるようになっている。原因となる花粉は、春季に飛散するスギ、ヒノキ等、秋季に飛散するブタクサ、セイタカアワダチソウ等がある。ことに、スギは、第2次世界大戦後、荒廃した山野に盛んに植林したスギが成長し、今や大量の花粉を飛散するようになり、大きな影響を及ぼしている。
花粉症の発症については、大気汚染も関係するとも言われており、特に、ディーゼル排出微粒子等の粒子状物質が鼻粘膜に影響を与え、花粉の体内への侵入を容易にしている可能性が高いと言われている。
また、人の体内からカイチュウ等の寄生虫を徹底駆除したために免疫力が低下して多発したとの説もある。

光触媒

2016-06-17 14:23:35 | 日記
太陽や蛍光灯などの光の下で、それ自身は変化することなく化学反応を促進させる物質。
光触媒はあるエネルギー以上の光(紫外線)が当たることにより、表面で強力な酸化力を生み出し、それにより接触してくる有害物質を分解することができる。
光触媒の一般的機能としては、脱臭、防汚、抗菌なども挙げられる。これらの機能を利用して、空気清浄機、キッチン関連の防汚・抗菌などに応用されている。また、自動車排出ガスにより窒素酸化物の濃度が極めて高い幹線道路沿いでは、遮音壁、構造物の側壁、歩道の敷石などに光触媒の一種である二酸化チタンを塗布し、大気中の窒素酸化物を分解する方法について研究開発が進められている。

バイオガス

2016-06-17 14:22:28 | 日記
再生可能エネルギーであるバイオマスのひとつで、有機性廃棄物(生ゴミ等)や家畜の糞尿などを発酵させて得られる可燃性ガス。
主な成分はメタン(CH4)が60~70%、二酸化炭素(CO2)が30~40%、その他微量の窒素(N)や酸素(O)、硫化水素(H2S)及び水(H2O)等を含む。
このようなガスの熱源利用は、南アジアや中国で古くから行われている。一方、欧州の酪農国では1980年代末から家畜糞尿の処理を主たる目的として取り組まれてきたが、近年では化石燃料に替わるエネルギー源としての活用が地球温暖化防止対策に有効であるとして、廃棄物処理の観点以上に注目されてきている。
埋立地等で有機性廃棄物の分解過程等で発生し大気中に放散されるメタンガスは、CO2の21倍の温室効果を有し、京都議定書の対象ガスのひとつに定められている。バイオガス利用により、大気中への自然放散が抑制されることもまた、温暖化防止対策につながる。
なお、発酵処理後に残る消化液は、液肥と呼ばれる良質な有機肥料として農場に還元される。