トリハロメタン

2016-06-09 14:45:18 | 日記
トリハロメタンは、メタンを構成する4つの水素原子の内3つが塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン化合物に置換されたもの。
水道水質基準では、その中でクロロホルム(CHCl3)、ブロモジクロロメタン(CHBrCl2)、ジブロモクロロメタン(CHBr2Cl)、ブロモホルム(CHBr3)の4物質を対象としており、これらを総トリハロメタンと総称する。
浄水処理過程の塩素殺菌処理において原水中の有機物、特にフミン質等の有機物質(トリハロメタン前駆物質)が分解・塩素化して生成する。
トリハロメタンは、中枢機能低下、肝機能や腎機能への影響のほか、発ガン性や催奇形性についても指摘されており、妊娠初期の女性が高濃度(0.075 mg/L以上)の水道水を大量に飲むと流産の率が高くなるとの報告もある。厚生省より1981年総トリハロメタン濃度として年間平均値0.10mg/l以下の実施が指示された。

化学物質過敏症

2016-06-09 14:43:06 | 日記
中毒またはアレルギー(免疫毒性)といった従来の毒性学では説明不可能な、微量な特定の化学物質に対して反応する、化学物質に過敏状態の患者の存在が確認され、こうした病態を国際的には多種化学物質過敏状態(MCS:Multiple Chemical Sensitivity)、日本では化学物質過敏症と一般的に呼んでいる。その症状は、粘膜刺激症状、皮膚炎、気管支炎、喘息、循環器症状、消化器症状、自律神経障害、神経症状など多くの器官・臓器にわたる。こうした病態の存在を巡っては国際的にも否定的見解と肯定的見解があって、決定的な病態解明には至っていない。

ディーゼル排気微粒子

2016-06-09 14:39:39 | 日記
ディーゼルエンジンから排出される微粒子で、DEPとも略称される。「ディーゼル排気粒子」と呼ばれることもある。ベンツピレンなどの発ガン性物質が含まれ、それに加えてぜん息などのアレルギー疾患との関係も指摘されている。炭素と灰分から成る固体粒子の集合であり、未燃燃料、潤滑油、不完全燃焼生成物、熱分解生成物などが含まれる。また、燃料中の硫黄分の一部がSO3まで酸化して硫酸や硫酸塩の形で粒子状物質の中に存在している。その質量の大部分は粒径0.1~0.3μmの範囲にある。
2002年3月の「ディーゼル排気微粒子リスク評価検討会平成13年度報告」によれば、健康リスクの評価のまとめとして、「これまでの知見を総合的に判断して、ディーゼル排気微粒子の人に対する発がん性は強く示唆されていると考える。」と結論づけられている。