有機リン系殺虫剤

2016-01-08 14:28:40 | 日記
リン酸、ホスホン酸、ホスフィン酸のエステルまたはアミド構造をもつ農薬(殺虫剤)の化合物群。パラチオン、DEP、ダイアジノンなどの殺虫剤がこれにあたる。
有機リン系殺虫剤の作用機序はコリンエステラーゼ阻害作用である。パラチオンやメチルパラチオンなどは害虫に対して優れた殺虫効果を示すが、一方で人に対する急性毒性も強いことから中毒事故を引き起こした。
このため、今日では、パラチオン、メチルパラチオなどの急性毒性の強い殺虫剤は大部分使用が禁止されている。

窒素酸化物

2016-01-08 14:27:16 | 日記
窒素の酸化物の総称であり、一酸化窒素、二酸化窒素、一酸化二窒素、三酸化二窒素、五酸化二窒素などが含まれる。通称ノックス(NOx)ともいう。
大気汚染物質としての窒素酸化物は一酸化窒素、二酸化窒素が主である。工場の煙や自動車排気ガスなどの窒素酸化物の大部分は一酸化窒素であるが、これが大気環境中で紫外線などにより酸素やオゾンなどと反応し二酸化窒素に酸化する。そこで、健康影響を考慮した大気環境基準は二酸化窒素について定められているが、排出基準は窒素酸化物として基準値が決められている。
窒素酸化物は、光化学オキシダントの原因物質であり、硫黄酸化物と同様に酸性雨の原因にもなっている。また、一酸化二窒素(亜酸化窒素)は、温室効果ガスのひとつである。

カレット

2016-01-08 14:25:44 | 日記
ガラス溶融時に原料に加えて使用するガラスくず全般のことをいう。資源ごみとして回収されたワンウェーびんその他の使用済みガラス製品、割れたり傷ついたりして再利用不能となったリターナブルびんなどは、色別に分類され、小さく破砕されてカレットになる。
カレットは、バージン原料よりも低温で溶けるため、資源・エネルギーの節約に役立つ。しかし、ガラスびんの需要減少にともなってカレットの利用は限界に近づいている。カラー舗装用材料、路盤材その他の骨材、断熱用ガラス繊維などにも使われるが、その量は少ない。ガラスびん全体のリサイクル率は、40%前後と推定されている。
今後は、カレット使用品質の向上が必要で、異物の除去が課題であると見られる。2000年には、新びん原料の81.1%をカレットが占めていた。