放射性廃棄物処理

2015-10-17 15:15:58 | 日記
 原子力発電所や再処理工場からは放射能を帯びた生成物や器具、衣類などが廃棄物として必然的に発生する。これを放射性廃棄物と呼ぶ。
 これらは放射能の強さにより高レベル、中レベル、低レベルに分けられるが、このうち放射線管理区域内で使った衣類などの低レベル廃棄物は圧縮処理や焼却処理が行われた後ドラム缶などに密閉し保管される。
 高レベルの廃棄物についても、ガラス固化を中心としていろいろな方法が研究されているが、完全には解決されていない。
 なお、福島原発事故により放出された放射性物質(事故由来放射性物質)を含む廃棄物については、上述の放射性廃棄物とは区別して、放射性物質汚染対処特措法(2011年)により処理されることになっている。

亜酸化窒素

2015-10-17 15:14:50 | 日記
常温常圧では無色の気体。麻酔作用があり、笑気とも呼ばれる。
 二酸化炭素、メタン、クロロフルオロカーボン(CFC)などとともに代表的な温室効果ガスの一つである。
 温室効果の強さは二酸化炭素を1とすると、亜酸化窒素では約100倍である。
 物の燃焼や窒素肥料の施肥などが発生原因であると言われている。
 2002年度の日本のN2O排出量は35.4(百万トンCO2換算)、90年度と比べ、4.8(百万トンCO2換算)減少した。

塩化ビニル

2015-10-17 15:13:22 | 日記
塩化ビニルは、正確には塩化ビニル(別名:クロロエチレン、CH2=CHCl)のモノマーを指すが、日本ではその重合体(ポリマー)であるポリ塩化ビニル(PVC)またはその樹脂の慣用名としても用いられることが多い。そこで、ここでは慣用名としてのポリ塩化ビニルについて解説し、塩化ビニルモノマーについては別用語として解説する。

 塩化ビニル樹脂(塩ビ樹脂)は、モノマーを重合したポリ塩化ビニルに、さらに可塑剤、安定剤などの添加剤を調合して、成形加工したものである。塩化ビニル樹脂は耐久性、難燃性、耐薬剤性に優れ、上下水道用のパイプ、電線被覆、床タイル、農業用フィルム、医療用器材、生鮮食品の包装材など広範な分野で利用されており、日本における塩化ビニル樹脂の生産量は1,797千トン(2008年)である。

 近年、軟質の塩化ビニル樹脂に添加されるフタル酸エステル類(可塑剤)の安全性の問題が指摘され、EUでは幼児が口に入れる可能性のある玩具・用具にフタル酸エステル類6種類を用いた塩化ビニル樹脂の使用禁止措置が行われた。また日本でも、食品衛生法で食品用の器具・容器包装、幼児用おもちゃについて特定のフタル酸エステルを可塑剤として用いた塩化ビニル樹脂の使用が禁止された。