ドナー化支援

2015-10-01 14:14:19 | 日記
開発途上国であって何らかの理由で「援助供与国」(Donor Country、援助供与国、「ドナー」とも呼ばれる)であろうとする国(「新興援助国」と呼ばれる)に対して、日本などの先進国、国際機関等が必要な支援を行うことを「ドナー化支援」という。新興援助国によって他の開発途上国に必要な援助が行われれば「南南協力」に、またドナー化支援は日本の「南南協力支援」に該当するものとなるものである。支援はドナーとしての組織構築のための支援、組織における人材の育成支援、日本の経験・ノウハウの移転などを通じて行われる。環境分野については、これまでに実施したいわゆる「センタープロジェクト」の成果から、南南協力を行う事例があり、センタープロジェクトは「ドナー化支援」に役割を果たしたといえるものである。

ストック汚染

2015-10-01 14:13:13 | 日記
 環境に有害な物質による汚染が蓄積されるということ。
 大気や公共用水域といった環境媒体への汚染物の排出では、拡散による希釈効果が期待され、汚染は一時的な現象(「フロー汚染」)と捉えることができるが、これに対する概念として「ストック汚染」という言葉が使われる。
 大気や公共用水域への汚染物の排出は、それらを規制することで一定の改善が期待できるのに対し、土壌や地下水、底質のような環境媒体では、いったん汚染されると拡散による希釈効果はあまり期待できない。ある時点で土壌などへの汚染物の排出を止めても、そのままでは長期にわたり汚染状態が改善されない、いわゆるストック(蓄積)汚染となり、放置すれば人の健康に影響が及ぶことも懸念される。
 このようなストック汚染によるリスクの低減を図るため、「土壌汚染対策法」の制定や地下水汚染対策のための「水質汚濁防止法」改正などがなされた。

エアロゾル

2015-10-01 14:12:14 | 日記
固体または液体の微粒子が、気体中に比較的安定して浮遊し存在している状態をエアロゾルという。
大気中のエアロゾルには、海水の飛沫からなる海塩粒子や土壌粒子のような自然起源のものから、石炭燃焼で生じるフライアッシュなどの人為起源の一次粒子がある。さらに、SO2が硫酸となって水と結合したもの、硫酸や硝酸がアンモニアと反応したもの、炭化水素が大気中で酸化されて酸になったもの(光化学エアロゾル)など、大気中で生成される二次粒子と呼ばれるものもある。
エアロゾルは視程の障害だけではなく、特に微粒子はガス状の大気汚染物質と共存すことで健康に悪影響を及ぼす。また、オゾン層の破壊、酸性雨の原因物質となるなど、地球表層の環境にも影響をおよぼす。さらに、大量のエアロゾルは太陽光を反射して地表面に到達する光量を減らすため、気候変動にも大きな影響を与えるといわれる。