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とてもいい雰囲気の優しい絵。人物や建物もいいが、小鳥たちがとても可愛い。簡単な線で描かれているのに、小鳥の特徴がそれぞれよく出ていると思う。
一人暮らしの少し風変わりな男の人ミンケパットさんが、野鳥の世話をするうちにだんだんと小鳥の言葉がわかるようになり、そのさえずりをピアノで弾けるようになる。ミンケパットさんの住む屋根裏部屋には、やがてたくさんの小鳥たちが集まるようになり、冬越しまでするようになる。しかし餌代が大変なことに……。
はじめのうちはそんなミンケパットさんのピアノの音がうるさいと文句を言っていた近所の人たちも、飼っていた小鳥が逃げ出した時に、ミンケパットさんがピアノを弾いてその小鳥を呼び寄せてくれることがわかり、お礼を払って小鳥を探してもらうようになる。そのお礼でいっぱい小鳥の餌を買い、たくさんの渡り鳥たちと冬越しをするというお話。
いわさきちひろさんの息子さんである松本猛さんによると、ちひろさんの『ことりのくるひ』という絵本は、この本からヒントを得て描かれたのだと思うということだった。ちひろさんの本棚にこの本が置いてあったらしい。
とてもきれいな絵なので、年が開けたら、この作者さんの絵本を探してみようと思う。
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