現代アート道楽の日々。

首都圏の展覧会の感想など。しばしば遠征。【不定期更新】

大地の芸術祭(その7:津南エリア)

2006-08-05 | アート感想@遠征
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いったん中里エリアを出て、津南エリアに移動。以下、今回の新作のうち、特に印象に残った作品の感想(カッコの数字は作品番号)。

霜鳥健二の《「記憶-記録」足滝の人びと》(152)は、地域の人びとをモデルにした鉄板約40枚を、川沿いの土地に並べた作品(冒頭の写真)。この人数が減ることはあっても、増えることはないんだろうなあ……と、感傷的になってしまった。このほか、木の棒を柱に打ち込む観客参加型の作品もあり。

池田光宏の《ポップアップ・プロジェクト・足滝バージョン》(154)は、天井の穴に頭を入れる観客参加型の作品。頭を入れる穴には、顔の部分だけ穴が開いた布が付いていて、ほっかむりをしているような状態(なかなか可愛い)で他の観客と顔をあわせる。あと、作品にはもう一つ仕掛けがあり。

クイビーン・オフラハラの《涙雲》(156)は、マウンテンパーク津南に続く道の途中に設置された作品(上の写真)。集落の人びとと協働で設置したタワーは、なんとなくアジアンテイストだけど、作家はアイルランドの方らしい。中に入って、集落の方々が集めた白い布を見上げるのもオススメ。

景山健の《ここにおいて 妻有 2006》(164)は、マウンテンパーク津南の頂上付近に設置された赤い絨毯(上の写真)。近づいてみると、この赤いのは全て割り箸でビックリ!緯度経度1秒(30.824×24.718m)を視覚化した作品とのこと。空の青と緑と赤の対比が美しい。

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