現代アート道楽の日々。

首都圏の展覧会の感想など。しばしば遠征。【不定期更新】

金沢21世紀美術館 その2

2004-12-23 | アート感想@遠征
昼食後、再びバスに乗って美術館に戻り、いよいよ有料ゾーンへ!

金沢21世紀美術館 開館記念展覧会『21世紀の出会い―共鳴、ここ・から』

受付を抜けると、山本基の《迷宮》が床一面に広がっていた。これは塩で迷路を描いた作品で、吹けば飛ぶような作品を良く作ったものだと感心。

オリファー・エリアソンの《反視的状況》は、巨大なフジツボのような作品。中はガラス張りになっていて、万華鏡の世界。外側のお客さんが穴から覗いたり、手をかざしてくれるのも面白い。

エルネスト・ネトの《身体・宇宙船・精神》は、行列ができていた。この作品は、ストッキングのような伸縮性の素材を作った空間に人が入る作品。中央には良い香りのする巨大なビーズクッション(のようなもの)があり、そこに寝転がると和んで癒される気分。この作家は、東京国立近代美術館でやっていた「ブラジル:ボディ・ノスタルジア」展にも、同様の作品を出展していたけど、今回の作品は青緑&ピンクと色鮮やかで、前作よりもエンターテイメント的?

アニッシュ・カプーアの《世界の起源》は、コンクリート打ちっぱなしの斜壁に、巨大な黒い楕円がある作品。この楕円は穴なのか、平面なのか、盛り上がっているのか……。答えはテレビで見て知っていたけど、不思議な感覚は十分味わえた。

カールステン・ヘラーの《金沢の自動ドア》も面白かった。鏡にもなっている自動ドアが延々と続く通路を歩いていると、永遠に自動ドアが続くかのように錯覚。

圧巻だったのは、ゲルダ・シュタイナー&ユング・レンツリンガーの《ブレインフォレスト》。ワタリウムで以前やっていた「エンプティ・ガーデン2」展でも同様の作品《くじらのバランス》を観たが、今回の方が圧倒的にスケールが大きい!ベッドに横たわり、天井を見上げるとしばらく言葉を失ってしまった。天井から透ける自然光も心地良い!

この他にも素晴らしい作品の数々で、金沢まで来た甲斐があったと実感。1月から一部作品が入れ替わるので、また行かなくては!

3月21日まで、休館日は月曜日(1/10、3/21開館)、12/29~1/3、1/11。

つづく

最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
コメントありがとうございます♪ (pizz)
2004-12-30 10:56:53
《ブレインフォレスト》良かったですね。あれだけ広い空間なのに、どこから見上げても絶妙なバランスでした。素晴らしい!



カプーアの《世界の起源》、テレビで見たときは何とも感じなかったのですが、実物は違いました。まさに地上に降りたブラックホールですね。照明がやや暗いのも効果的でした。



金沢は、夜行バスでも往復15,000円くらいかかりますからね。学生さんにはきついと思います。「青春18きっぷ」を使えばもっと安く行けるのですが、期間限定ですし、なにより時間かかり過ぎです。



ダブったTB消しておきました。gooは反応がちと遅いので、仕方ないです。気にしなくていいですよ。

返信する
あああ・・・ (ling-mu.m)
2004-12-30 09:58:21
ごめんなさいごめんなさい、TBがえらいしつこいことに・・・消せますかね、消してください、ホントにスイマセンm(_ _)m
返信する
コメント有難うございますv (ling-mu.m)
2004-12-30 09:54:16
ブレインフォレスト、気持ち安らぐ作品でした。二回も行ってしまった。絶妙な隙間感が何とも言えず好きでした。

カプーア、すごい囚われました。あの黒い大きな穴(に見えた)を見てると動揺した。落ちそうで怖かったんです。でも目が離せなかった。



展示替えしたらまた行きたい・・・けど、交通費がバカにならない(涙。遠いなー金沢。
返信する