ぴてのひとりごと

法務や福岡ソフトバンクホークスの話題など、徒然なるままに書き込んでいるブログです。

正しい日本語?(その2)「より」と「から」

2005-10-29 00:58:21 | 正しい日本語?
 ある弁護士事務所から挨拶状をいただきました。その手紙には「○○は、9月より勤務しています」というような表現がありました(表記は少し変えてあります。)。特に違和感を感じなかった方、正常です。何か違和感を感じた方、かなり文書・株式担当の日本語病に毒されています。

 公用文においては「より」は比較を示す場合にだけ使用されるので、期間や場所の起点を示す場合には「から」を使います(公用文作成の要領 第2 文体について 4.注1を参照)。したがって、上記の事例では「○○は、9月から勤務しています。」が正しいことになります。

 一般人にとってはどうでもいい内容ですが、どうも文書・株式の仕事をしていると「より」と「から」の使分けが気になってしょうがありません。完全に病気ですね・・・。

日本シリーズ

2005-10-23 21:47:12 | 福岡ソフトバンクホークス
 千葉ロッテマリーンズが圧勝で二連勝のようですね。ソフトバンクファンとしては、なんとしてもマリーンズに日本一になってもらわないと困りますからね!
 正直な話、やはり投手力の差が大きいんではないかと思います。マリーンズの投手陣は素晴らしいですからね。あと、いいか悪いかは別として、パリーグの審判はストライクゾーンが狭い上に、人によって(and/or日によって)ストライクゾーンが変るので、パリーグの投手陣はそれに対応しなければなりません。その分、パリーグの投手陣は投球術に長けているように思います。
 それから、パリーグはセーフティーバント等のイヤらしい攻撃が多いのも特徴ですね。大技小技のコンビネーションが素晴らしいので、そこにタイガースはリズムを崩しているのかもしれません。
 こりゃ、マリーンズの四連勝の可能性もありますね。

インスタントラーメン

2005-10-23 00:54:42 | Weblog
 メキシコで東洋水産のマルちゃんが大人気のようです(こちら。英文はこちら)。確かに安くてお手軽ですからね。私も愛用しています(笑)。
 アメリカでも学校の売店やスーパーでカップヌードルが売られていましたね。時々お昼ごはんに食べてました。それに、とても安いんです。袋タイプなんか1個10セントでしたから。やっぱりインスタントラーメンは偉大な発明なのですね。

テレビ東京に感謝の声?

2005-10-17 01:06:48 | 福岡ソフトバンクホークス
 福岡ソフトバンクホークス-千葉ロッテマリーンズ戦を地上波で放送したテレビ東京に感謝の電話が多数寄せられているそうです(こちら)。


 このプレーオフは手に汗握る好試合が多くて、放送すればかなり好評なんじゃないかと思うのですが、地上波で放送されていないのが不思議でした。第1Sなんか千葉テレビすら放送していなかったのには驚きました。放映権料で折り合いがつかなかったのでしょうか?


 さて、試合の方はホークスがズレータの大活躍で連勝!このままホークスが勢いにのって三連勝で優勝するですね!頑張れホークス!


劇的大逆転勝利

2005-10-16 02:18:30 | 福岡ソフトバンクホークス
 いやぁ、今日の劇的な大逆転勝利には本当に感動しました!!このプレーオフ、まったくつながらなかった打線が最後の最後でようやくつながりました。こんなことってあるんですね。
 今日のポイントは、9回裏の王監督の行動だと思います。鳥越の走塁妨害、本塁進塁の判定が覆り三塁に戻されたとき抗議しなかったこと、あれは倫理的にも戦術的にも正しかったと思います。あの時点で3点差あったのですから、1点入ろうと入るまいと、結局二塁走者が本塁に生還しない限りどうせ勝ち(または引き分け)はないのですから、三塁走者が本塁進塁かどうかはあまり関係ないのです。試合の流れを大事にして抗議をしなかった王監督の判断が光ったと思います。(それに比べて、観客がモノをグランドに投げ込んでいたのは同じホークスファンとして恥ずかしい限り。)
 それに、その後の代打荒金がきっちり結果を出したのも大きかった。それから、先頭打者のカブレラが変なバントのような構えを見せて小林を幻惑させたのもよかったのかも。それにしてもあのカブレラの動きの意味はなんだったのだろうか。
 いずれにしても、これで流れはホークス。この勢いで一気に三連勝して日本シリーズに行こう!

著作物の適正な利用

2005-10-14 00:28:33 | 法務

 ちょっと気になるニュースを2件みかけました。ひとつは、絵画をインターネットオークションにかけた横浜市が、その絵画の写真をインターネットに掲載した行為を著作権侵害として訴訟が提起されたというニュース(こちら)。もうひとつは、国語の教科書準拠型テスト集や大学入試の過去問集に問題文が掲載できないケースがあるというニュース(こちら)。

 条文上形式的にはどちらも著作権侵害を構成しうるのかもしれませんが、個人的な価値判断としてはあまりにも行き過ぎではないかと思います。日本の著作権法は極めて例外的にしか著作物の無許諾での利用を認めていないためにあまりにも著作権が保護されすぎているような気がします(この辺はたぶんに個人的な価値判断が含まれているかもしれませんが)。逆説的ですが、あまりにも過剰に著作権が保護されすぎているがために著作権が守られていないのではないでしょうか。人々の規範意識から離れたルールを作っても、人々のルールを遵守するという意識が低下していくだけです。子どもがアニメのキャラクターの絵を描いて手紙を送るのも著作権侵害を構成することになるわけですから、ちょっと異常だと思います。その上、(著作権者の許諾を得ずに複製を行える)私的利用(著作権法第30条)の規定自体がおかしい(私的利用を認めるべきでない)という論調まで出てきてさすがに行き過ぎではないかと思います。

 やはり、米国のようにフェアユースを認めていくべきではないでしょうか。著作権法には直接の規定はありませんが、民法の信義則や権利濫用の規定を使えばうまく調整できると思います。とりあえず、今の著作権法の規定はあまりに著作権者保護に偏っていて、かえって実効性が乏しくなっていると考えます。ましてや、すべての著作物は先人の業績に依拠している著作されるわけで、あまりに著作権を強化しすぎるのはかえって問題になるような気がします。著作権者と利用者の権利の適切な調和が必要であると感じています。


阪神球団上場

2005-10-11 23:48:36 | Weblog
 村上ファンドが阪神球団の上場を提案したところ、コミッショナー以下反対が極めて強いようです(こちら)。私には、なぜ球団の上場に反対なのか理解に苦しみます。上場企業が球団を保有することは許されて、なぜ球団そのものの上場が問題なのでしょうか。企業は企業価値を向上させる義務を負っているわけで、球団が企業価値の向上に資することがないのであればその保有自体が問題になると思うのですが。
 「球団はファンのもの」という主張もあるようですが、上場すればファンも球団の一部を株式という形で所有できるわけで、よほど現在の所有形態よりも「球団はファンのもの」という実態に近いのではないでしょうか。公共性、公益性を主張するのであれば、より公益性の高いインフラ関係の事業、電力やガスの供給者が上場している事実をどのように理解するのでしょうか。公益性が高いから上場に適さないというのはその前提自体が間違っていると思います。
 村上ファンド自体は自ら阪神球団を買収すると言っているわけではないようですし、阪神球団が上場すること自体がそんなに問題だとは思えないのですが・・・。

阪神電鉄の防衛策

2005-10-05 23:44:08 | 法務
阪神側が防衛策づくり着手 大和SMBCと契約 (共同通信) - goo ニュース
 村上ファンドが筆頭株主に躍り出た阪神電鉄が防衛策づくりに着手との報道ですが、この時点で対応できる手段はほとんどないような気もします。第三者割当増資をするにしても「主要目的ルール」から考えると資金需要が必要と思われますし、新株予約権発行等の防衛策は裁判所でことごとく否定されているので、なかなか難しいのではないでしょうか。

 阪神側の対応策に注目したいですね。

原油高のコスト移転

2005-10-05 00:12:40 | 法務
こういう状況で許し難い 中川経産相が北城氏を批判 (共同通信) - goo ニュース
 どのような文脈の中で中川経産相が発言をされたのかはよく分かりませんが、「許し難い」とは穏やかでないですねえ。市場経済の大原則は自由競争であり、需給バランスによって価格が決まるものです。確かに、市場経済は万能だとは思いませんし、政府が中小企業の保護を政策として行うことが(政策の妥当性は別として)一律に否定されるものではありません。しかし、法律上の根拠なく任意の協力を求めるいわば行政指導に対し否定的な見解を述べただけで「許し難い」というのは少々行き過ぎではないかと思います。


 そもそも、他社と共同して調達価格の調整なんかを始めれば、独占禁止法上の問題だって発生しうるわけで、その辺のところはどう考えているのでしょうか(意思の連絡があるか、とかいろんな論点はありますが。)。いずれにせよ、なんらかの対応が必要であるならば、法律上の根拠をもって対応すべきで(例えば、優越的地位の濫用行為を行わないように注意喚起する等)、報道を見る限りは政府の側にその点の配慮が欠けているような気がします。


物価比較の謎

2005-10-02 22:33:42 | 経営、経済
 よく「東京の物価は世界一高い」ということを聞きます。いろいろな調査でも東京の物価は世界一高いと報じられています。しかし、この点についてはかなり違和感を感じています。個人的な実感としては、東京で高いのは住居費とガソリンであり、一般的に物価が高いとは思いません。少なくとも、ロンドンやチューリッヒよりも高いなんてとても信じられません。ロンドンなんて、都心部の地下鉄の初乗りが約400円、私が行ったときはハンバーガーセットが約800円もしました。部屋の家賃もロンドンは相当高いようです。

 このような実感と統計上の数字の乖離はなぜ起こるのでしょうか。いくつか理由があるような気がしますが、とりあえず私の直感的な思いつきをメモ代わりに書いておきます。
1)「物価」の構成要素が違う
 物価というのはあるひとつ財・サービスの価格ではなく、いくつか複数の財・サービスの価格ですから、「物価」調査の対象として選ぶ財・サービスがなにかによってその人の感覚と異なってきます。実際にはあんまり利用しない財・サービスが比較されていてもあまり意味がありません。例えば、私はタクシーをほとんど利用しないので、タクシー料金がロンドンより高くても特に問題ではありません。むしろ、電車をよく利用する私にとってはロンドンのとても高い地下鉄料金の方が大問題です。
2)調査地点が違う
 日本では、最近ユニクロやら100円ショップやらが進出してきています。このような新しい形態の小売店の価格が物価に反映されていない可能性があるのではないでしょうか。「成城石井」や「紀伊国屋」の価格が調査対象とされていても、多くの人には実感がないのではないでしょうか。
3)品質が違う
 違う品質のものを同一の基準で比較しているのかもしれません。日本で売られている財・サービスは極めて品質が高く、それくらい高品質でないと消費者は納得しません。換言すると、消費者が求める最低限の品質が著しく高いのかもしれません。例えば、日本の地下鉄はほぼ時刻どおりに運行されますが、海外ではそのようなことは稀のようです。
4)為替レート
 物価の国際比較を行うに当たり、為替レートは避けて通れませんが、為替は資金の需給関係や投機的動向に影響され、必ずしも購買力平価に基づいて決まるとは限りません。