ぴてのひとりごと

法務や福岡ソフトバンクホークスの話題など、徒然なるままに書き込んでいるブログです。

塾は禁止?

2006-12-26 22:59:03 | Weblog
 あっというまに年の瀬を迎えてしまいました。早くも来年の事業報告の課題が山積で頭を悩ませています。特に、社外役員に関する開示はいろいろと難しいですね。三親等以内の親族の勤務先なんて調べることができるんでしょうかね?

 さて、まったく話は変わりますが、教育再生会議で塾を禁止すべきという意見が出ているようです(こちら)。中学入試が過熱気味の状況で塾を禁止するというのが本当に現実的かどうか慎重に考えてみる必要があると思います。政府が民間の活動に介入するのは市場経済や営業の自由との観点から疑問がありますし、また教育の自由との関係でも疑義なしとしません。私立学校による教育を行う自由はあるわけですから、塾をもし本気で禁止したら、私立小学校に通うようになるだけだと思います。その結果「お受験」、つまり小学校入学段階での競争が過熱するだけだと思いますが、いかがでしょうか。

 教育再生会議の事務局は「公教育が再生されれば、自然と塾は競争力を失っていく。結果的になくなる」と説明しているようですが、これが正しいと思います。まずは公教育のレベルアップを図るべきであって、塾を禁止することによって公教育を再生するというのは本末転倒のような気がします。

会社法の基本を問う

2006-12-19 23:23:00 | 法務
 元商法の立法担当官で早稲田大学の稲葉威雄教授が会社法批判の書籍を出版されています。その名も「会社法の基本を問う」。会社法の立案方針、つまり立法論としてかなり熾烈な批判をなさっています。

 序文では、「今回の会社法立法は、あえていえば日本の最近の精神的退廃の状況を表しているという思いもする。」とまで書かれており、こんなにきつい表現の法律関係の書物というのはなかなかないのではないでしょうか。「企業会計」6月号の稲葉教授と元会社法立法担当官の郡谷さんの対談と合わせて読むとなかなか興味深いです。

スパイ小説

2006-12-02 12:30:39 | Weblog
 英国でロシア連邦保安局の元幹部が放射性物質で毒殺されて、大騒ぎになっているようです(こちら)。放射性物質なんてそんなに簡単に手に入るものではないですし、しかも実行者に危害を及ぼさないように対象者に毒を盛るのは難しいでしょうから、非常に大掛かりな組織が関与しているのでしょう。それにしても、わざわざ放射性物質を暗殺に使用する必要がなぜあったのか、その理由が不思議ですね。

 もう題名も作者も忘れてしまいましたが、昔読んだスパイ小説に、放射性物質を使った暗殺の話が書かれていたように記憶しています。確か、その小説では、傘の先に小さな放射性物質と注射器を仕込んでおき、雨の日にたまたま対象者に傘があたってしまったふりをして傘の先の注射器で放射性物質を注射するというような話だったと思います。現実もスパイ小説さながらの状況ですね。