ぴてのひとりごと

法務や福岡ソフトバンクホークスの話題など、徒然なるままに書き込んでいるブログです。

迷惑メール

2006-09-30 01:26:35 | Weblog
 ここのところ迷惑メールが多くて閉口しています。一応セキュリティソフトが迷惑メールを振り分けてくれるのですが、この振り分けは完全ではなく、時に必要なメールが迷惑メールとして処理されるので、結局ある程度の確認が必要になるので、無駄な手間がかかって困っています。

 しばらく多かったのが、Fifth Third Bankなるところからの発信を装う電子メール。題名を見るとセキュリティアップデートをするとかなんとか書いてあるようですが、私はFifth Third Bankなんかに口座はもっていないのでこれはフィッシングメールでしょう。Fifth Third Bankの本当のホームページに掲載されている情報を見ると、詐欺用ホームページの精巧な作りに驚いてしまいます。

新幹線

2006-09-25 00:09:48 | Weblog
 たまたま桜蔭中学校の入試問題を見ていたら、社会にこんな正誤問題が出題されていました。
東北六県すべてに新幹線が通っている。
 鉄道オタクな人はすぐにピンときたのではないかと思いますが、この出題には問題があります。おそらく出題意図は東北新幹線の八戸延伸により、青森、岩手、秋田、宮城、山形、福島の六県すべてに新幹線が通ったということを確認することにあるのだと思います。しかしながら、法律上は秋田県、山形県には新幹線鉄道が通っていません。

 新幹線鉄道の定義は、全国新幹線鉄道整備法第2条において「その主たる区間を列車が二百キロメートル毎時以上の高速度で走行できる幹線鉄道」と定められています。また、鉄道に関する技術上の基準を定める省令第39条で、新幹線は道路と平面交差してはならない(=踏切りがあってはいけない)こととなっています。

 ところが、いわゆる秋田新幹線、山形新幹線内の最高時速は200km未満であり(正確に記憶はしていないのですが、確か130km)、踏切もあることから分かるように、両線は法律上新幹線ではありません。両線は、新幹線鉄道直通線である在来線に過ぎず、実際にも秋田新幹線内、山形新幹線内のみを乗車する場合の特急料金は、新幹線特急料金ではなく通常のA特急料金です。

 こんなオタク知識を持っていないと正解に達し得ない出題は適切とは言えないでしょう。桜蔭中学校の入試ですから、当然受験者は全員女子であり、鉄道オタクはあまりいないでしょうから実質的な問題はないのでしょうけど。

新司法試験

2006-09-22 00:47:47 | 法務
 新司法試験の合格発表が行われました。法務省のホームページに法科大学院別の合格実績が掲載されていますが(こちら)、結果を見た率直な気持ちとしては「厳しいなあ」と感じました。

 受験者総数2,087名に対し合格者1,009名と合格率は48%。予想より若干高かったと思いますが、既習者のみの受験で2人に1人以上不合格というのは厳しすぎるように感じます。来年以降は、当然合格率は下がっていくわけで、ますます厳しくなりますね。特に印象に残ったのは早稲田大学。早稲田は既習者認定が非常に厳しく、厳選された(はず)19名のみが受験したのですが、合格は12名でした。東大も170名受験して120名の合格に止まっています。合格率がよい方で目立つのは一橋大学くらいでしょうか(53名受験して44名合格)。

 そもそも法科大学院の制度趣旨から考えると経営法友会の主張するように(こちら)、司法試験は「基礎的な法的知識や判断力を備えていると認定するための資格試験とすれば足り」、選抜試験である必要はありません。つまり、一定の基準に達していれば全員合格させてもかまわないと考えます。そもそも各法科大学院の教育水準について品質管理がなされていれば、新司法試験は不要ですらあります。

 新司法試験がこのような結果となったことは、結局1)新司法試験を選抜試験として位置づけているか、2)法科大学院が法学の基礎的教育に失敗したかのいずれか(又は両方)ということになるのではないでしょうか。

 法科大学院と新司法試験の今後のあり方が見直されることを期待したいと思います。

二段階創造説

2006-09-10 03:13:12 | 法務
 会社に法科大学院(ロースクール)から研修生が来ているのですが、話を聞いてみて驚いたことがひとつ。

 手形の二段階創造説って、今の学生さんにはあまり知られていないそうですね。そもそも、手形法が新司法試験の論文試験では出題されないとか。前田先生の二段階創造説は分かりやすい考え方で、個人的にはとても好きだったんですけどね・・・。