ぴてのひとりごと

法務や福岡ソフトバンクホークスの話題など、徒然なるままに書き込んでいるブログです。

内部統制システム

2006-04-16 01:33:35 | 法務
 決算短信、営業報告書、招集通知となにかと忙しい毎日ですが、今年はこれに加えて「業務の適正を確保するために必要な体制」の整備に関する取締役会決議をしなくてはなりません。

 もちろん、上場会社である以上、きちんとした内部統制システムは既にあるので、その内容を取締役会決議に落とし込むだけなのですが、全部を体系的に見直すということはそれだけで結構大変な作業ではあります。

 加えて、現在国会で審議されている証券取引法の改正案が成立すると、財務報告に係る内部統制システムの構築も検討していかなければなりません。

 この財務報告に係る内部統制システムと会社法上の内部統制システムがどのような関係にあるのか議論もあるようですが、私は密接に関係していると考えています。そもそも金融庁の報告書でも内部統制の定義として

内部統制とは、基本的に、業務の有効性及び効率性、財務報告の信頼性、事業活動に関わる法令等の遵守並びに資産の保全の4つの目的が達成されているとの合理的な保証を得るために、業務に組み込まれ、組織内のすべての者によって遂行されるプロセスをいい、(後略)

と記載されており、業務の効率性、コンプライアンスという会社法の「業務の適正を確保するために必要な体制」が目的としているものもカバーしているのは明らかです。

 個人的には、会社法の要求する「業務の適正を確保するために必要な体制」とは、コーポレート・ガバナンス+内部統制システムのことではないかと思います。ただし、その内部統制システムは必ずしもCOSOのフレームワークだけが唯一絶対のものではない、その他のフレームワークの利用ももちろん可能であるということではないでしょうか。
 他方、財務報告に係る内部統制については、外部の公認会計士が監査する以上、一定のフレームワークが必要であり、そのフレームワークをCOSOをベースに作っているのかなと感じています。


実務立法技術

2006-04-09 00:32:26 | 正しい日本語?
 さすがに4月は決算短信やら営業報告書の作成やらで目が回るほどの忙しさです。ということで、ブログのエントリーの方もぱったり止まってしまっています。

 そんなか、商事法務メルマガでこんな本を見つけました。

実務立法技術

 目次を見ると「第四編 用字用語配字」などもあって、正に「正しい日本語?」ワールド炸裂のようです。これは是非買ってみて読まなければなりませんね!(笑)