Enchanted Serendipity

Love generously, praise loudly, live fully.

Performing Artsの中から…

2009-05-28 | concern
ONEのChildren/Educationのブログに書いたものです。



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アメリカ人のこどもは、基本的に大袈裟に褒められて育ちます。
どんな些細なことでも、"Good Job!"と褒められ、またがんばろうという気持ちになるのです。


アメリカは南カルフォルニアにThe Young Americans(通称YA)というNPO団体があります。
もはや学生パフォーマーであるメンバーはアメリカのみならず、イギリス、ドイツ、日本からも集まってきています。
この団体は、全世界で、主に小学校高学年から高校生を対象にPerforming Artsを通したワークショップを行っています。
3日間で学生パフォーマーからダンスや歌を学び、3日目に1時間のショーを作るというワークショップです。
一瞬、無謀とも感じるワークショップですが、こどもたちは一生懸命に新しいことに打ち込み、普段は接する機会の少ない外国人のお兄さんお姉さんかとともに笑い、泣き、一緒にひとつのものを築き上げていきます。

団体の目的の中に、“音楽、ダンス、演劇といったPerforming Artsを通して得る喜びや感動で、相互理解や敬意の前に立ちはだかる壁を乗り越えていく”というものがあります。
それに加え、YAの日本事務局であるNPO法人じぶん未来クラブではアウトリーチの目的として以下の4つの項目もかかげています。
☆参加者一人一人が他者と違った個性を持っていることを自覚し、自信を獲得する
☆自分と違った感じ方をする他者の大切さを学ぶ
☆感じたことをそのまま表現することの大切さを学ぶ
☆みんなでひとつのことを真剣にやり遂げる素晴らしさを学ぶ


参加するこどもたちが最初から最後まで、笑顔で3日間を過ごすわけではありません。
日本では小学校低学年も参加できますので、お母さんを恋しがってしまう子もいれば、初めて目にする金髪にブルーアイの外国人に恐れを感じ泣き出す子もいます。初めての試みに自信を持てず、逃げ出したくなる子もいれば、ソロをもらったんだから、“きちんと、うまくやらなければ”と自分にプレッシャーをかけてしまう子もいます。
そんなこどもたちにこそ、受けてもらいたいプログラムなのです。
というのは、壁にぶつかったこどもたちを褒め、励まし、一緒にがんばってくれるYAがそこにいてくれるからです。

YAは才能豊かな若者たちの集まりですが、決して華々しい人生を送っているわけではなく、彼らも彼らなりの悩みや苦しいことがあり、お互いにチームとして支えあってがんばっています。そんな彼らだからこそ、こどもの琴線に触れることができるのではないかとわたしは思っています。苦しいことを笑顔でhappyに変換するテクニックを彼らは持っていると思います。
わたしも彼らから学んだことがたくさんあります。




また、日本では18歳以上の学生向け(社会人も参加可能)のワークショップも行っています。
大人になっても初の試みは、ちょっとこわい感じがするものですが、
うまくできなくてもいいんです。
楽しむことが大事だということを再確認できますよ♪

The Young Americans   http://youngamericans.org
じぶん未来クラブ      http://jibunmirai.com/ya/