Enchanted Serendipity

Love generously, praise loudly, live fully.

一人立ち

2007-08-28 | *pink diary*
今週から、MSⅣの2人もいなくなり、誰か新しい学生がくると思いきや、私一人。
今まで、何人か患者さんをみてきたけど、日本のようにいつもドクターか医学部最終学年のどちらかががバックについてくれてるので、安心してました。


でも、状況は一転。外来にて。
「今日、忙しいの。患者さん多くて。この人新患だから、KANAが診て。で、Attendingのとこには誰かと一緒にと行って。問診できくことわかってるでしょ?大丈夫ね?」
「・・・はい。」
「はい、じゃこれ」とカルテ類を渡された。
マージー??たぶん大丈夫だけど、マージー?
たぶん断っても嫌な顔されなかったと思う。でも、ホントに忙しそうにしてるドクターたちを前に「自信ありません」なんていえなかったし、何よりもやってみたいと思った。


患者さんは41歳男性。ヒスパニックだった。
HIV+、タバコもお酒もドラッグも。マリワナを週5日にち。
あーアメリカの法律知りたい。そう持った。どこまでlegalなの?
9ヶ月ほどで10キロ体重減少。甲状腺機能低下症のための薬を飲んでる。でも病院には5年いってない。
一番の不安の種の薬の話になった。言われてもスペルわからないのよ・・・って思ってたら、無意識のうちに患者さんにスペルを聞いていた!患者さん、気にした風もなく、教えてくれて、あーなんだ聞いてしまえばいいのかって思った。
それから、診察を一通りして、Attendingのとこに行こうと呼びに行ったら忙しいから一人でいって大丈夫って言われて、Attendingにさっとプレゼンして、解決法を聞いて、結果、薬の飲みすぎってことで終わり。処方だけ書いてもらうお願いをして、診察終了!
しっかし、よくしゃべる患者さんで話をだいぶ聞いていたと思う。でもあれくらい、訴えてくれるとありがたいなって思いました。



と、安心したものつかの間で次は「コンサル行ける?」と。
はい?一瞬迷ったけど、「やります」と答えている自分にビックリした。
75歳おばあちゃん。カルテをさっと見てちょっと嫌な予感がして、話を聞きに行くと予感的中。英語が通じない。
困り果てて、スペイン語話せそうな顔のナースに声をかけ、通訳を頼んだ。
しかし、ちょっと意識のハッキリしないおばあちゃんで自分の飲んでる薬の名前も覚えてないという始末。話はだいたいきけたし、診察もできたけど。
PCでデータをチェックして、というか、PCでのデータチェックも見よう見真似。
回診でプレゼンして、無事終了。
あまりの英語の通じなさにスペイン語で「英語わかりますか?」と簡単な単語DMとかインスリンとか注射とか覚えました。スペイン語なんて数字と挨拶しかわからないので、今後のために勉強しなきゃって思いました。




さて、コンサルは普通に任してもらえるようになりました。
暇な日はドクターと一緒に行くけど、忙しい日は分業。普通に半分まわってきて、2人の日も。病棟をきいたら、両方精神科。
日本で精神科をまわってないので、わかりませんが、アグレッシブな人が多いので、超超超初心者の私には不安でいっぱいです。しかも情報によるとインスリンを拒んでるとのこと。あー話してくれるのかなぁ。



まったく話してくれるどころか、狸寝入りされ、もうオイ!みたいな感じでした。男性は薬によるコントロールがされてたので、よかったですが。。。



とまぁ、毎日こんな感じで、コンサルにいって、コンサルシート書いて、夕方回診で先生にプレゼンしてって感じで。



こんなにやらせてもらえてるのに、先生は「面倒見れなくてごめんね。手伝ってくれて本当に助かっている。ありがとう。」
って言ってくれます。




5年になって実習がはじまって、楽しいって思ったことなんてなかった。
今は、めちゃめちゃ楽しい。