Enchanted Serendipity

Love generously, praise loudly, live fully.

Pt.の主張

2007-08-15 | *pink diary*
病院実習がはじまって2日。
システムの違いより何よりもまず印象的だったが、患者さんだ。



自己主張がはっきりしている。はっきりしすぎてる。



78歳、甲状腺腫のおばあちゃん。
薬をintakeして、直後にvomitしてしまった。
「今までこんなことなかったわ。あなた達の処方は間違ってる。今まではきちんとごはんを食べれたのに、今では水を飲んでももどしてしまうのよ。もう私は退院して、前の医師に診てもらうわ。」
「処方を変えてみましょう。薬が強すぎたのかもしれませんから。」
「処方を変えても同じよ。この病院にきて、今までにない状態になったのだから。」
「でも、違う処置を・・・」
「それで絶対によくなるとでも?私は現実の話をしていて、あなたは可能性の話しかしていないわ。ifではないの。退院するわ。」
「でも状態がもう少し安定してからでないと退院させられません。」
「退院するかしないかは私の問題よ。私がしたいと言って、書類にサインすれば退院はできるの。」
「あなたは医学的アドバイスを無視するのですね。」
「そういうことになるわね。」

おばあちゃんは明日退院します。




10歳から1型糖尿病を患っている34歳男性。
「食事をものすごく減らしている。普段の半分どころかそれ以下だ。それなのに血糖値が下がらないのはそっちが間違っているからじゃないのか?」
「いいですか。炭水化物は野菜にだって卵にだって含まれるし、もちろんジュースにも含まれるんです。どれだけ食べたかという量の問題ではなくて、どれだけ炭水化物を摂取したかが大事なのです。」
「でも、今朝もハッシュポテトを半分にオムレツを4分の1しか食べていない。」
「で、何を飲んだの?」
「コーヒー」
「ミルク入り?」
「そう、ミルク入り。とにかく僕はちゃんと食事を制限している。なのに血糖値が下がらないのはおかしいじゃないか。もう退院するのに・・・」
「じゃ、外来の摂食教育専門の看護師にちゃんと指導を受けてくださいね。」
「・・・あぁ。」

彼は薬のコンプライアンスも悪いのです。




41歳、自殺未遂を繰り返し精神科病棟にいる糖尿病の女性。
「話をお伺いしてもいいでしょうか?」
「あんたたち、1日に何回来れば気が済むのよ?さっきたくさん話したわ。」
「でも、状態をしっかり把握しておかなければ治療はできないのです。」
「1日中話をしていなければいけないわけ?ふざけんな!」
「わかりました、また明日来ます。」
彼女がしばらくしてでてきた。
「お話していただく気になりましたか?」
「んなわけないでしょ。何回言わせんだよ!」
「そうですか、ではご希望通り明日にしましょう。」
「bitch!んだよ、エラソーに。中華料理なんてクソ喰らえ!」(チーフの先生はchinese系)

明日、またうかがいます。



日本ではありえない、患者と医師の会話。日本だと未だに「先生のおっしゃるとおりに」的な雰囲気が否めない。


きっと3週間でもっともっと大きなgapを身をもって体験するだろう。楽しみだ。