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アナログリバーブ再評価

2024年05月21日 | 楽器・エッセイ
 今年に入り、けっこう身辺整理が進み、楽器などもヤフオクに出して販売したりしている。その中で録音機材も、コンプレッサーやデジタルリバーブなどを整理した。リバーブに関してはデジタルとアナログの両方を持っていたが、どちらを残すか、かなり迷った末に、結局アリアのアナログリバーブAR-525を残しミキシングなどに使うことにした。

 アナログリバーブは、本体の中にスプリング(バネ)が入っているだけの単純な構造で、ちょっと振動を加えただけで「ボワ~ン」と共鳴してしまい、ハウリングを起こしやすい。が、音質は暖かく、音圧とレベルをうまく調整すれば、デジタルではシュミレート出来ない良い音になる。35年ほど前に買ったのだが、その時にはすでに製造は終了していたように記憶している。少しガリが出るツマミもあるが、ヒューズも交換し、まだまだこれからも現役で使えそうだ。

 写真の様に、トラックダウン出来るようにセッティングし改めて音出ししてみると、その良さを再認識した。デジタルのようにクリヤーな音質ではなく、また、様々な残響パターンを設定できるわけではないが、わたしのようにアコースティックな音を重視する者には貴重な機材だ。ついつい、リバーブのレベルを上げて強くかけたくなるが、そこを我慢して控えめに使うのがコツ。


中央がアリアのAR-525。背面にもジャック接続できるようになっており、正面パネル側の接続が優先になる。なので、裏側は録音機器に接続しておいても、表側のジャックを使えばエレキギターのアンプ代わりに使える。上は真空管ミキサーで、サミットオーディオのTMX-420。熱を逃がすためのファンが横に付いており、その音が結構うるさいのが少し難点。意外と知られていないが、真空管の寿命は長く長期間の使用に耐える。アナログリバーブと共に、アナログミキサーも死ぬまで使いたい。

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