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晶月のほっこり・おつきみじかん ~エガオールのこと 風水のこと 川柳のこと 日々のつれづれを大阪から~

株式会社エガオール代表の土本晶子です♪ HPは「エガオール」で検索を(http://www.ega-all.com)

2013年の夏 わたしを残しておく川柳 ~やっぱり言葉が好き~

2013-08-09 21:16:35 | 川柳


お盆目前。

早いところは明日から長期でお盆休みのようですね。

弊社は11日~13日までお休みをいただきます。

あまりゆっくりはできませんが岡山の実家に帰省してきます。お正月以来です。

さて、昨夜は私の所属する川柳社「川柳文学コロキュウム」の月一の定例句会でした。

たくさんある川柳社の中でも平日の夜間に句会を開催している団体は珍しいのですが、仕事をしている身にはとてもうれしい設定です。

毎月楽しみにして参加しています。

私はな、なんとこの年齢で会の中では最年少。皆さんによくしていただいています。

人生の諸先輩方のボキャボラリーと感性にはいつもいつも感服するばかり。

言葉は決して付け焼刃では動かない深さと重みがあるものだと痛感する時間です。

川柳は短詩文芸。いろんな表現方法がありますが、絵は苦手だし手先は不器用。

やっぱり川柳をこれからも分身としていきたいと思っております。

さてさて、昨日の入選句を。

読み返してみると、川柳は自分を映す鏡のようです。



『蛇行する川に沈めてしまう語尾』

『くねくねを集めて導火線にする』  宿題「くねくね」


『見開きの塗りつぶされた頭文字』  宿題「塗る」


『秋が来る前に開いておく小窓』    自由吟

『もう捨てていいよと立秋のくしゃみ』 自由吟


『桃色になって予約済みのチケット』  席題「チケット」


『透かし絵をくぐって前世へと急ぐ』  印象吟


『生まれ変わるから砕いてゆく時間』  宿題「欠片」秀句入選





【川柳】 「旅に出たいなあ」と小さく言ってみる

2013-07-14 19:19:30 | 川柳
起業3期目に突入。届きたいけど届かない時間が忙しい毎日。

遊ぶことや楽しむことはおおいに歓迎すべきことなのに、時にいけないことのように思ってしまうのはどうなんだろう。

私に内臓されているオンとオフのスイッチはきっと埃をかぶっているんだろうなあ。



最初に就職した会社を辞めて再就職をするまでに、北海道へ2週間一人旅に出た。

大きなリュックを背負ってパーカーとジーンズとスニーカーで。

たくさんの人に会ってたくさんの話をしてたくさんの元気をもらった。

私の人生の分岐点だったかもしれない時間を想いだしている夕刻。


カウントダウンに入っているこれからの行先には何が待っているんだろう。


『風を集める単線の終点で』  桂 晶月

川柳文学コロキュウム61号 (2013.7)
カレイドスコープより




【川柳】 どこまで熱くなれるのか  いっそのこと燃えてしまえばいいのかも  

2013-07-05 21:14:56 | 川柳


大雨の後にやってきた灼熱の太陽。

なんでもほどほどがいいのですが、自然現象は人の力の及ばないこと。

こうなったら一緒にヒートアップして汗だくを楽しむのもひとつかもしれませんね。

梅雨明け前にやってきた真夏は、胸にしまった想い出とまだ見ぬこれからを浴びせかけてきたのです。


『お日さまになって忘れてきた日傘』

桂 晶月

川柳文学コロキュウム38号
カレイドスコープより (2009.7)


*本日もうひとつのお店紹介ブログを更新しました。今回は豊中、岡町の老舗です。
きらびやかに変身できるお店です。こちらからどうぞご覧ください。




【川柳】 何年たっても追いかけていたいものがありますか

2013-06-29 23:28:34 | 川柳


どうなるかわからないことを「希望」という言葉に置き換えてみる。

でもどうにかしたいので、この希望を「信じる」ことで継続させようとする。

信じることは難しい。時にいろんなことを深読みしたり勘ぐったりして折れそうになる。

そんな傾いた心はあの時の指きりを思い出していた。

ひとりぼっちじゃないんだ。大丈夫。


『風上に置いた透きとおる約束』

桂 晶月

川柳文学コロキュウム43号(2010.5)
フィッシュアイより




【川柳】 スーパームーンは何処に

2013-06-24 02:53:06 | 川柳
こんな時間。

食後にちょっと仮眠したからまだ大丈夫。

今月は会社を作って2度目の決算月。

数字を見ると及ばずばかりだけど、去年とは明らかに違ってきた仕事内容。
提案させていただける時間が増えてきたことは、会社の目指すところなので
しっかりと大切にお届けしてお客さんと共に在りたい。

今晩はスーパームーン。
ここ豊中でもちらっと見れたようだけど、、気づいた時にはあいにくの雨。

次回の満月は1か月後の7月23日。二十四節季の大暑。

さあて、いくつ進んでいるんだろう。


『次の満月までに集めるリスト』

桂 晶月
川柳文学コロキュウム50号(2011.9)
フィッシュアイ より




川柳と写真が切なくて美しくて 

2013-06-18 22:24:44 | 川柳


昨日、川柳家であり写真家の藤田めぐみさんから素敵な句集が届きました。

『なみだがとまるまで』 

この句集の作家は大阪在住の平井美智子さん。

有名女流川柳作家、時実新子さんのお弟子さんです。

揺れる女心を詠んだ句に、藤田めぐみさんが撮った絶妙な写真をご自身でチョイスされていらっしゃいます。

本に収められているのは九十二句 この一句一句に藤田さんの写真が添えられています。





藤田さんの写真は川柳と同じで余韻を含んでいるので、読み手のストーリーを広げていきます。

川柳がこんなに風景と心を映せる文芸であることが、この句集を読むと実感できます。

年齢、性別に関係なく触れてほしい句集です。

こちらの句集は個人出版なので店頭販売ではなくて
出版元の『アザミエージェント』さんで、一冊1600円にて販売されています。


藤田めぐみさんはこれまでにもフォト川柳句集の写真をたくさん担当されてきました。


そのひとつ、徳永政二さんのフォト句集 『大阪の泡
こちらの句集も素敵でした。

めぐみさん、またまた素晴らしい句集をお届けくださってありがとうございます。

心を揺らしながら、一気にページをめくりました。

これからのお写真も大いに楽しみにしています。



【川柳】 父の愛した道具たち

2013-06-16 04:10:07 | 川柳
私の父は昭和4年生まれの84歳。

アルツハイマーを発症して10年近くになります。

6年前にホームに入居して介護士さんのお世話になっています。

もう話すこともできませんが会いに行くと顔をじっと見て何か言いたげです。
時に涙も流しています。血の繋がりは永遠ですね。

父は大工でした。家の物置には大工道具がたくさんありました。

そしてひとつひとつをとても大切にしていました。

幼い私は父の仕事がまるで手品のようで、金槌や墨壺を使わせてほしいとせがんだ記憶があります。

父が愛した道具は父が家を離れてから、父のことを慕ってくれていた方が引き取ってくださいました。

今日は父の日。帰れなくてごめんね。



『父の手の形になっていた鉋』

桂 晶月

2010.7 川柳の祭典 課題「道具」 入選句





【川柳】 水の行方は・・

2013-06-08 21:55:56 | 川柳


芒種が過ぎ、本当は梅雨真っ最中のはず。

雨はどこに行ってしまったんでしょう。

六月の癸(みずのと)日生まれ。雨女。水泳が得意。でも乾燥肌。

水が恋しくなっています。そろそろ逢いたいです。



『三叉路で雨の香りを追っている』

桂 晶月

2010年 川柳文学コロキュウム7月句会 自由吟 入選

【川柳】 自分力の方程式 がありますか

2013-06-05 15:00:00 | 川柳
「力」という言葉は、いい意味で使われることが多いのですが、その感じ方は人それぞれの基準があります。

あまりにも意識しすぎると「力む」になって、本来の力が発揮できなくなることも。
出しきれないと「力不足」となって、これまた目標に届かずの事態に。

いつもバランスのとれた心身でいることは、難しいものです。

一昨日のブログでは、“時間管理が苦手です。”と書きましたが、ここも大きなポイント。

欲張ってあれもこれもになっていることはわかってても、思い切って捨てることができずにいる実感があります。

「身の丈」という言葉がありますが、これを知っている人は自分力の方程式を解くことも難しくないと思うのです。

「身の丈」をしっかりと輝かせることができれば、その丈はまた伸びていくでしょう。

物事には順番があって、一気に飛び越えてはいけないんだなあと思う今日この頃。


エンドレスと思うこともゴールはあるはず

うまく物事が運ばない、頑張っているのになかなか結果が出ない。

そんな時はきっと独りよがりになっている時。

ふっと力を抜いてみると、するすると絡まった糸が解けていくかもしれませんね。


『螺旋の端をひっぱってみる深夜』

桂 晶月

川柳文学コロキュウム50号
フィッシュアイより