「トール!こっち!!」
声のする方を振り向いた。
「グレイス!!」
「乗って!早く!!」
猛ダッシュで彼女の運転するバイクに飛び乗ると、彼女はフルスピードでバイクを飛ばした。
「閃光弾、役立ったみたいねー!!」
彼女はさっきキスした時に僕のコートに忍ばせた閃光弾について言及した。
「あんなもの持っているなんて、君は一体・・・・・・」
僕の疑問に答えず、彼女は、「かばん、開けるわよ!!」と叫んだ。
なだらかな丘陵に辿り着くと、軽く弧を描きながらバイクを止め、「あそこにケッチャムとキンケイドがいるわ」
と、木々の隙間から辛うじて見えるリムジンを指差した。
「君は、一体、誰だ?」
僕はかばんに詰められた手榴弾や銃を見てその正体に疑問を持った。
「ハザウェイの妹というのは、ウソなんだろう?」
彼女はくすくすと笑うと、そっと僕の耳に唇を寄せながら「エフ、ビー、アイ」と囁いた。
「さ。彼らを助けるわよ。ここで待っててね」
彼女は僕を車の至近距離にいるように指示し、プランを話すと、再び1人でバイクに跨り車の前に踊り出た。
そして、バイクごと横滑りに横転し、「キャー!」と叫んだ。
バイクはそのまま火花を散らしながら路上を滑り、木にぶつかって止ると大破した。
車に乗っていた男二人が車外へ飛び出し、「大丈夫か」と彼女に駆け寄った。
「イヤだわ・・・・・・。怪我しちゃったみたい・・・・・・」
彼女は魅惑的な微笑をたたえながら、ゆっくりとライダースーツのジッパーを下ろし始めた。
豊かな胸の谷間に男達が唾を飲み込んだ頃、「あ、あれは!」と彼女は叫んで後方を指差した。
僕は先程の閃光弾を男達に向かって投げつけるとリムジンに飛び乗った。
グレイスもリムジンに乗り込んだ頃、リンカーン記念公園の方から銃声が幾つも鳴り響き始めた。
「応援が間に合ったようね」
彼女は金髪を掻き揚げながら微笑むと、親指を立て「Good job! トール」と笑った。
「・・・・・・胸、早くしまったら?」
僕は彼女の肌蹴た胸が気になり、目のやり場に困ってしまっていた。
一瞬、きょとんとしたグレイスは、やがてからかうように、更にジッパーを下ろし始めた。
「もっと、見てもいいわよ~♪」
「運転を誤って昇天しますよ。あの世の道連れになりたくなかったら、仕舞って下さい」
彼女は横目で僕の顔を見つめると、くすくすと笑いながらジッパーを上げた。
この女性を乗せてAMH社まで行かなくてはならないのかと思うと、
やれやれ・・・・・・
僕は自分の身に起きた不運を嘆いていた。
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「グレイス!!」
「乗って!早く!!」
猛ダッシュで彼女の運転するバイクに飛び乗ると、彼女はフルスピードでバイクを飛ばした。
「閃光弾、役立ったみたいねー!!」
彼女はさっきキスした時に僕のコートに忍ばせた閃光弾について言及した。
「あんなもの持っているなんて、君は一体・・・・・・」
僕の疑問に答えず、彼女は、「かばん、開けるわよ!!」と叫んだ。
なだらかな丘陵に辿り着くと、軽く弧を描きながらバイクを止め、「あそこにケッチャムとキンケイドがいるわ」
と、木々の隙間から辛うじて見えるリムジンを指差した。
「君は、一体、誰だ?」
僕はかばんに詰められた手榴弾や銃を見てその正体に疑問を持った。
「ハザウェイの妹というのは、ウソなんだろう?」
彼女はくすくすと笑うと、そっと僕の耳に唇を寄せながら「エフ、ビー、アイ」と囁いた。
「さ。彼らを助けるわよ。ここで待っててね」
彼女は僕を車の至近距離にいるように指示し、プランを話すと、再び1人でバイクに跨り車の前に踊り出た。
そして、バイクごと横滑りに横転し、「キャー!」と叫んだ。
バイクはそのまま火花を散らしながら路上を滑り、木にぶつかって止ると大破した。
車に乗っていた男二人が車外へ飛び出し、「大丈夫か」と彼女に駆け寄った。
「イヤだわ・・・・・・。怪我しちゃったみたい・・・・・・」
彼女は魅惑的な微笑をたたえながら、ゆっくりとライダースーツのジッパーを下ろし始めた。
豊かな胸の谷間に男達が唾を飲み込んだ頃、「あ、あれは!」と彼女は叫んで後方を指差した。
僕は先程の閃光弾を男達に向かって投げつけるとリムジンに飛び乗った。
グレイスもリムジンに乗り込んだ頃、リンカーン記念公園の方から銃声が幾つも鳴り響き始めた。
「応援が間に合ったようね」
彼女は金髪を掻き揚げながら微笑むと、親指を立て「Good job! トール」と笑った。
「・・・・・・胸、早くしまったら?」
僕は彼女の肌蹴た胸が気になり、目のやり場に困ってしまっていた。
一瞬、きょとんとしたグレイスは、やがてからかうように、更にジッパーを下ろし始めた。
「もっと、見てもいいわよ~♪」
「運転を誤って昇天しますよ。あの世の道連れになりたくなかったら、仕舞って下さい」
彼女は横目で僕の顔を見つめると、くすくすと笑いながらジッパーを上げた。
この女性を乗せてAMH社まで行かなくてはならないのかと思うと、
やれやれ・・・・・・
僕は自分の身に起きた不運を嘆いていた。
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