ハルナの家の前に車を横付けしたが、彼女は車から下りるのを渋った。
「カズト、やっぱり違う日にした方が・・・・・・」
心配するハルナに軽くキスをして「大丈夫だよ」と笑った。
ハルナの家の隣りにあるオレの家の車庫に車を入れると、雨の中、ハルナの肩を抱いて小走りで彼女の家へと向かった。
チャイムを押すと中からいきなりおじさんが出てきた。
大丈夫とは言ったものの、さすがにこれには固まった。
「お久し振りです・・・・・・」
「やぁ、カズト君。随分大きくなったね」
おじさんの思いも掛けない笑顔のお蔭で、安堵に胸を撫で下ろした。
「ここで立ち話もなんだから、入りなさい」
「・・・・・・失礼します」
ハルナはやはり不安そうにオレの方をちらちらと見ていた。
「大丈夫だって」と小声でウィンクすると、「もう!」と呟きながら笑った。
靴を脱いでリビングに行こうとしたところでおじさんが、
「カズト君、ちょっと、2階の私の書斎に来て貰えるかな」と階段を指差した。
「はい・・・・・・」
また、不安そうな目をしているハルナと目が合った。
おじさんの後について彼女が一緒に2階へ上がろうとしたところでおじさんが振り返った。
「男同士の話しだから、お前は席を外しなさい」
「でも・・・・・・」
ハルナは後に続くオレの方を、振り返り顔を曇らせた。
オレは黙って微笑んだ。
ハルナはしぶしぶオレの横を摺り抜けると、「ごめんね」と呟いて階下へと向かった。
再び、オレが手摺に手を掛け上を見上げると、おじさんの顔からは笑顔が消えていた。
オレは息を呑み、永遠に着かないだろうと思われる位、長い長い魔の23階段を一歩ずつ踏みしめて上って行った。
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「カズト、やっぱり違う日にした方が・・・・・・」
心配するハルナに軽くキスをして「大丈夫だよ」と笑った。
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チャイムを押すと中からいきなりおじさんが出てきた。
大丈夫とは言ったものの、さすがにこれには固まった。
「お久し振りです・・・・・・」
「やぁ、カズト君。随分大きくなったね」
おじさんの思いも掛けない笑顔のお蔭で、安堵に胸を撫で下ろした。
「ここで立ち話もなんだから、入りなさい」
「・・・・・・失礼します」
ハルナはやはり不安そうにオレの方をちらちらと見ていた。
「大丈夫だって」と小声でウィンクすると、「もう!」と呟きながら笑った。
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「カズト君、ちょっと、2階の私の書斎に来て貰えるかな」と階段を指差した。
「はい・・・・・・」
また、不安そうな目をしているハルナと目が合った。
おじさんの後について彼女が一緒に2階へ上がろうとしたところでおじさんが振り返った。
「男同士の話しだから、お前は席を外しなさい」
「でも・・・・・・」
ハルナは後に続くオレの方を、振り返り顔を曇らせた。
オレは黙って微笑んだ。
ハルナはしぶしぶオレの横を摺り抜けると、「ごめんね」と呟いて階下へと向かった。
再び、オレが手摺に手を掛け上を見上げると、おじさんの顔からは笑顔が消えていた。
オレは息を呑み、永遠に着かないだろうと思われる位、長い長い魔の23階段を一歩ずつ踏みしめて上って行った。
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