ママがパパの単身赴任先に行って2日目。
今日の夕飯、どうしようなんてトボトボ帰っていたら、私の名前を呼ぶ声がした。
「おーい!ハルナ!!」
顔を上げて声のする方を見たけど、逆光で良く見えない。
良く見えないけど、こ、この声は……
「かずにぃ!!」
かずにぃは私の家のお隣りに住む4つ年上の幼なじみ。
私の成績がズンドコだった時に、家庭教師を(タダで)してくれたこともある頼りになるお兄ちゃん。
じ、実は密かに初恋の人だったりするんだけど、コクる勇気が無くてウダウダ悩んでいるうちに、東京の大学に行ってしまったの。
「よぉ。今帰り?結構、遅くねー?!」
かずにぃは日に焼けた逞しい腕でちょっぴり伸びた髪をかきあげた。
かずにぃ・・・、何だか暫く見ないうちに大人びた。
それに以前より、痩せた?
と、言うより、程よくスポーツマンらしく引き締まってきている感じがする。
ちょっと眩しくて、ドキドキして、目を伏せた。
「かずにぃこそ。どうしてここにいるの??大学は・・・?あ!分かった!!遂に、リョーコさんに家を追い出されたんでしょ!!」
リョーコさんって言うのはかずにぃと一緒に暮らしている女性。
かずにぃと同じK大の医学生。
ショートカットでサバサバとした姉御肌の素敵なヒト。
「おーい。だ~か~ら、それは勘違いだって言ってるだろ?ヤツは同居人。ただ、部屋をシェアしてるだけだっつーの」
そう言いながら、かずにぃは頭の後ろをくしゃくしゃに掻きながら「はぁ~」溜息を吐いた。
え?え?なんで溜息吐くの???私、何か地雷踏んじゃった?
「ま、いいけどさ。ところでまたおばさん、おじさんとこに行っちゃったんだって?」
「あ、うん。日曜の夜には帰るらしいけど」
「オフクロがさ、うちに食いに来いってさ。お前の大好物のグラタン作って待ってるよ」
「え!?ホント!!わぁ~いヾ(@⌒▽⌒@)/あ。じゃぁ、ちょっと待ってて、着替えてくるから」
久し振りに会うかずにぃ。
ちょっと眩しくて結局、まともに顔が見られなかった。
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今日の夕飯、どうしようなんてトボトボ帰っていたら、私の名前を呼ぶ声がした。
「おーい!ハルナ!!」
顔を上げて声のする方を見たけど、逆光で良く見えない。
良く見えないけど、こ、この声は……
「かずにぃ!!」
かずにぃは私の家のお隣りに住む4つ年上の幼なじみ。
私の成績がズンドコだった時に、家庭教師を(タダで)してくれたこともある頼りになるお兄ちゃん。
じ、実は密かに初恋の人だったりするんだけど、コクる勇気が無くてウダウダ悩んでいるうちに、東京の大学に行ってしまったの。
「よぉ。今帰り?結構、遅くねー?!」
かずにぃは日に焼けた逞しい腕でちょっぴり伸びた髪をかきあげた。
かずにぃ・・・、何だか暫く見ないうちに大人びた。
それに以前より、痩せた?
と、言うより、程よくスポーツマンらしく引き締まってきている感じがする。
ちょっと眩しくて、ドキドキして、目を伏せた。
「かずにぃこそ。どうしてここにいるの??大学は・・・?あ!分かった!!遂に、リョーコさんに家を追い出されたんでしょ!!」
リョーコさんって言うのはかずにぃと一緒に暮らしている女性。
かずにぃと同じK大の医学生。
ショートカットでサバサバとした姉御肌の素敵なヒト。
「おーい。だ~か~ら、それは勘違いだって言ってるだろ?ヤツは同居人。ただ、部屋をシェアしてるだけだっつーの」
そう言いながら、かずにぃは頭の後ろをくしゃくしゃに掻きながら「はぁ~」溜息を吐いた。
え?え?なんで溜息吐くの???私、何か地雷踏んじゃった?
「ま、いいけどさ。ところでまたおばさん、おじさんとこに行っちゃったんだって?」
「あ、うん。日曜の夜には帰るらしいけど」
「オフクロがさ、うちに食いに来いってさ。お前の大好物のグラタン作って待ってるよ」
「え!?ホント!!わぁ~いヾ(@⌒▽⌒@)/あ。じゃぁ、ちょっと待ってて、着替えてくるから」
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ちょっと眩しくて結局、まともに顔が見られなかった。
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