翌朝目覚めると、穏やかな寝息を立てているハルナが目の前に転がっていた。
道理で温かかったはずだ。
ハルナはオレのベッドから布団一式を引き摺って来ていて、オレの上にも掛けていた。
「ば~か。これじゃ、オレがここで寝てる意味ねぇ・・・・・・」
オレは苦笑しながらハルナのふわふわの髪を撫でると、そっと手を移動し、そのまま鼻の穴を塞いだ。
数秒もしないうちに、ハルナは息苦しさのあまりのたうち始めた。
「ははっ。直床で寝ると風邪引・・・・・・」
言ってる途中でハルナのビンタが飛んできた。
最近、こいつキョーボー化してねぇか?
これがニンプ特有のマタニティーブルーってやつだろうか??
・・・・・・いや、間違いなくパワーアップしてるからそれは有り得ないだろう・・・・・・。
中途半端なブランチを食ってる最中に、ハルナはアルカイックスマイルを湛えながら(だが微妙に口元が歪んでいるのが気に掛かったが)、下記の通り述べた。
「今日のデートコース、私に任せて貰えるかなぁ?」
「え?いいけど、どこか行きたいとこ、あんの?」
「・・・・・・うん。ちょっと、ね」
「どこだよ」
「それは~、・・・・・・内緒!」
「内緒じゃ、そこに行けねぇだろ?」
ハルナはこくんと頷くと、だからカーナビのマニュアルを貸せという。
「(機械ドオンチのお前が)設定できんのか?」
余計なビンタを受けまいと学習したオレは慎重に言葉を選んで質問した。
オレは車の鍵とマニュアルをハルナに渡した。
「あいつ、一体、何企んでるんだ?」
暫くするとハルナは息をゼーゼー吐きながら部屋に駆け込んできた。
「かずにぃ!大変!!カーナビ壊れてるよ!!」
「うそだろう・・・・・・」
オレ達は慌てて車に乗り込み、キーを回しエンジンを掛けた。
カーナビは普通に作動した。
「あ、あれ?」
ハルナは首をちょこんと傾げ、ごまかし笑いをした。
「・・・・・・お前ぇ、まさかさぁ・・・・・・」
「ドアの鍵を開けたらカーナビが点く訳じゃないんだね」
「ったりめーだ。エンジン掛けろ!エンジン!!」
「そんなの知らないもん!」
確かに15歳には難問だったか・・・・・・。
って、んなわけねーーーー!
っつーかむしろ常識だろう!
こうして、ハルナ主導型の不安なデートは幕を開けた。
(・・・・・・生きて還れるのだろうか)
恋に夢中なあなたに♪アルファポリス
楽しい小説を読みたい貴方へ
道理で温かかったはずだ。
ハルナはオレのベッドから布団一式を引き摺って来ていて、オレの上にも掛けていた。
「ば~か。これじゃ、オレがここで寝てる意味ねぇ・・・・・・」
オレは苦笑しながらハルナのふわふわの髪を撫でると、そっと手を移動し、そのまま鼻の穴を塞いだ。
数秒もしないうちに、ハルナは息苦しさのあまりのたうち始めた。
「ははっ。直床で寝ると風邪引・・・・・・」
言ってる途中でハルナのビンタが飛んできた。
最近、こいつキョーボー化してねぇか?
これがニンプ特有のマタニティーブルーってやつだろうか??
・・・・・・いや、間違いなくパワーアップしてるからそれは有り得ないだろう・・・・・・。
中途半端なブランチを食ってる最中に、ハルナはアルカイックスマイルを湛えながら(だが微妙に口元が歪んでいるのが気に掛かったが)、下記の通り述べた。
「今日のデートコース、私に任せて貰えるかなぁ?」
「え?いいけど、どこか行きたいとこ、あんの?」
「・・・・・・うん。ちょっと、ね」
「どこだよ」
「それは~、・・・・・・内緒!」
「内緒じゃ、そこに行けねぇだろ?」
ハルナはこくんと頷くと、だからカーナビのマニュアルを貸せという。
「(機械ドオンチのお前が)設定できんのか?」
余計なビンタを受けまいと学習したオレは慎重に言葉を選んで質問した。
オレは車の鍵とマニュアルをハルナに渡した。
「あいつ、一体、何企んでるんだ?」
暫くするとハルナは息をゼーゼー吐きながら部屋に駆け込んできた。
「かずにぃ!大変!!カーナビ壊れてるよ!!」
「うそだろう・・・・・・」
オレ達は慌てて車に乗り込み、キーを回しエンジンを掛けた。
カーナビは普通に作動した。
「あ、あれ?」
ハルナは首をちょこんと傾げ、ごまかし笑いをした。
「・・・・・・お前ぇ、まさかさぁ・・・・・・」
「ドアの鍵を開けたらカーナビが点く訳じゃないんだね」
「ったりめーだ。エンジン掛けろ!エンジン!!」
「そんなの知らないもん!」
確かに15歳には難問だったか・・・・・・。
って、んなわけねーーーー!
っつーかむしろ常識だろう!
こうして、ハルナ主導型の不安なデートは幕を開けた。
(・・・・・・生きて還れるのだろうか)
恋に夢中なあなたに♪アルファポリス
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そりゃーカーナビはエンジンかけなきゃつかないよ~もーこういうところがいいんですよね~
というか、こういう発想のできる千鶴さんかうらやましい…
それにしてもトオルくん元気かな…
私はコテコテの田舎で育ったので(ヤギ飼ってたし、牛もいたし、五右衛門風呂だったし、釜戸で料理をしていたし・・・・・・)。
それが小説ネタになっているというか。
都会に来た時は、まるで生まれたてのヒヨコのように全てが新鮮でした。
今もですが・・・・・・。
トオル君は、只今、ミクロ経済学勉強中(んな訳ないって・・・・・・)。
ちなみに手前味噌で申し訳ありませんが・・・ペアリングって付き合ってるときって普通、右につけません?左につけますか?
地域によって違うのかもしれないですが・・・・・・。
右は自分で買ったリングをつけて、左はマジリングだったような。
トモダチが、彼チャマからのリングを素に右にはめようとしたら、
「『俺はお前のことマジだから左につけてよ』って言われちゃった」
なんてノロケてたからそうか~と思ってて・・・・・・。
男のヒトにとって、左はマジで気合が入ってるのかな?と思ってたんですが。
右はそこまで行っていないと言うことなのかな~と。
すみません。
勉強不足です。