「兄がガソリン、ごめんなさいって!」
彼女は大きな声で何かを叫んだようだったけど、バイクの音と、川から吹きつけるビュービューと言う風の音に掻き消されて、よく聞き取れなかった。
「え!!何?!」
「だーかーらー、ごめんって!!」
どうやら、謝っているらしい。
ガソリンの事だろうかと推察して、「いいよ」と適当に答えた。
彼女がコーナーで車体を傾けるタイミングに合わせて僕も重心を移動させた。
「上手ね!乗ったことあるの?」
彼女はまた何か叫んでいるようだった。
「ごめん!良く聞こえない!!」
彼女の腹筋が微かに動く。
どうやら笑っているらしい。
「トールって、とびっきりクールボーイね」
・・・・・・ボーイって言うのだけは、聞こえた。
僕はちょっとむっとして、彼女に抗議した。
「NOT A BOY! BUT A GUY!」
彼女は再び笑った。
彼女の髪からは微かにいい匂いがした。
ハルナも以前、香水をつけていた時があったっけ。
でも、ハルナの香りとは違う・・・・・・。
大人の女性に・・・・・・、この女性に良く似合う香りが微かだけど風を縫って鼻腔を掠める。
「リンカーン記念館よ!」
パルテノン神殿のような白く美しいリンカーン記念館が、僕を待ち受けるかのように厳粛にその姿を木々の合間から表していった。
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「え!!何?!」
「だーかーらー、ごめんって!!」
どうやら、謝っているらしい。
ガソリンの事だろうかと推察して、「いいよ」と適当に答えた。
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「上手ね!乗ったことあるの?」
彼女はまた何か叫んでいるようだった。
「ごめん!良く聞こえない!!」
彼女の腹筋が微かに動く。
どうやら笑っているらしい。
「トールって、とびっきりクールボーイね」
・・・・・・ボーイって言うのだけは、聞こえた。
僕はちょっとむっとして、彼女に抗議した。
「NOT A BOY! BUT A GUY!」
彼女は再び笑った。
彼女の髪からは微かにいい匂いがした。
ハルナも以前、香水をつけていた時があったっけ。
でも、ハルナの香りとは違う・・・・・・。
大人の女性に・・・・・・、この女性に良く似合う香りが微かだけど風を縫って鼻腔を掠める。
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