１２月１３日（火） クロツラヘラサギ １

　　”クロツラヘラサギ”

　今日は午後出かけました。

クロツラヘラサギ ２

クロツラヘラサギ ３

２６２日目の 陸前高田 （６）

　　”津波を受けた、陸前高田市役所”（１１月２９日）

　市役所へ行ってみました。
４階の窓ガラスまで割れています。

　市役所が低い場所に建って以降、
低い場所の市街地化が進んだといいます。

２

　”市役所内部”

　乾いた土まみれになったファイルを持った職員が建物から出て来た。
　中にはまだ書類が散乱している。

　車に名古屋市役所と書いてある。借り物の車なんだ。
さっき市の職員だった若杉さんのお母さんに会ったと話すと。

　「彼は議会担当で、私の前任です」とその人は話した。

　この津波で役所の人が三分の一亡くなって、
　５１人が消防の人だそうです。

３

　　”幸せの黄色いハンカチ”

　市街地の西側を気仙川が流れている。
気仙川と山にはさまれて細長く気仙町がある。

　河口から少し歩いた場所に、見覚えのあるのぼりが建っている。
映画の山田洋次監督がこの地に激励に来た時に立てて行ったという。
　柱に「希望よ永遠に」と墨で書いてある。

４

　　”この土地の地主の管野さん”

　そこへこの土地の地主さんが来た。
東京から来たと言うと座って休んでいけという。

　手作りの椅子や丸太が置いてある。
この気仙町は５００世帯あって１３２人亡くなったという。
　
　「訓練は自分たちでやるものだ。マスコミなんか呼んでやったりしたのはだめだ」。
訓練は毎年やっているが、３月１１日の３日前にも訓練があったそうです。
　「５００世帯あって１０数名しか参加しなかった」。

　左後方の屋根がはがれているのは、気仙小学校の体育館。
避難した人たちの車が流されて火事になって体育館が一昼夜燃えていたという。

　「子供を山に逃がせと言ったのは私だ」。
学校のプールから先は急な山の斜面になっていて、
ロープをこぶに結んでアスレチックになっている。

　大人が体力の弱い低学年や幼稚園児を山に引き上げ、
　子供は一人の犠牲者も出さなかったという。

５

　”陸前高田市立気仙小学校”

地震の時は、校舎、体育館内へは避難せず、
校庭に避難していたそうです。

　校庭の車に乗っていた人たちが遭難したとのことです。

６

　黄色い旗の近くに、しっかり建っている一軒がありました。
　片づけをしている主に話を聞きました。

　津波の時は留守だったといいます。
津波は屋根の上まで来たといいます。

　「ここでの避難場所は」と聞くと
　後方の神社を指さしました。

　あの小山の半分以上波は来たといいます。

７

　避難場所の神社に登ってみました。
木で補修してある場所は石段が流された跡です。
　水はその上の石段横の、
斜面が崩れているあたりまで来ています。

８

　神社に登ってみました。
写真中央のブルーが見えている家が、
先ほど御主人と話したお宅。

　その向こうが気仙川。
左奥にスーパーマイヤの看板。

９

　カメラを右、海側に振ってみます。
あの一本松と、手前に黄色いハンカチが。
がれきはかなり整理されています。