４月３０日（木） 相模川へ釣に

　かつて相模川で、６月の鮎の解禁前によくハヤ釣りをした。解禁前といっても５月のことである。

　今日は気合を入れて家を出た。今年初めての竿出しだ。
６時前に川原に着いたが川はまだ日陰、それに寒い。

　何より釣りの気分を害する風が少しある。あわてることはない、少し待とう。
車中で３０分ほど眠ったら日がさしてきた。　いざいざ。

相模川

　川で黒川虫を捕って餌にするのがベストだ。ところがいつもこの川での餌捕りは苦労していた。

　そんなことに備えて、前日上州屋で予備餌を仕入れる。
バイオ養殖されたブドウ虫もどき３０尾で５００円程。高い高い。

　「相模川でハヤですか、マニアックですね」「昔ほど出なくなりましたよ」。
店員にこういわれて私が驚いた。

　これ以上にも以下にもこれほど庶民の釣りはないのに。何が普通の釣りなの？

　

相模川

　やっぱり餌が捕れない。端の石を起こしていたら通りかかりの人が、川の中ほどの強い瀬の脇まで行けば黒川虫がいると教えてくれた。

　流れを渡って中州に入り強い瀬脇を探したが居ない。
水かさが少し多いみたいだ。そうなるとなおさら捕れない。

　バイオの餌は釣れる気がしない。今日の結末が頭をよぎる。中州のケシの花でも土産写真にと撮り始める。

いい運動になりました

　結局釣り始めの14～15センチのハヤ４尾だけだった。
ここでは２０センチクラスが揃うのが魅力の場所だったのに。

　川原の中を1.5Km位歩いた。長靴で川原の石の上を歩くのは足首と足の筋肉を使う。おまけに水中の石はすべる。
　流れに踏ん張ったりバランスをとったり。今流行の体の中心部の筋肉のトレーニングではないか。
　呼吸は全く乱れないのだが心地よい疲労感にに包まれた。昼寝の心地よかったこと。　
　　釣れない悔しさをじっと抑えて、次の釣りのイメージを描こう。