12月30日（日） 再び新宿へ

　”三井ビル前”

　昨夜も雨が降った。湿ったアスファルトの道が晴天の空の下で光っている。

　お隣のご主人は器用な人で、自分で松飾を作ってしまう。我が家はそれをいただいた。朝、近所三軒そろって門松を飾った。

　数日前に新宿に行ったが、用事が足らなくて又いく羽目になった。
門松を飾ってしまったらカミサンは以外にすんなり放してくれた。

　雨上がりの都心は12月30日ということもあり、閉まっているビルも多く車も少なく、空気も澄んでいてすがすがしささえ感じるほどだった。

　でも駅前のビルに入ると買い物の人達でむんむんしていた。

住友ビル

西新宿

東北地方の出身者にとって上野駅は特別の想いのある駅であるように、
長野県中部の出身者にとって新宿駅は特別な駅である。

　新宿大ガード西の横断歩道を、西武新宿駅に向かって信号待ちしているとき後ろを振り向くとこの路地がある。昔の面影を残しているところだ。
「思い出横丁」とは知らなかった。文字のゴシック体はミスマッチの気がするが、
このミスマッチこそこの街らしい。

　

歌舞伎町

　昼近くになったら、あれほど気持ちよく晴れていた天気が一変し小雨が落ちてきた。

　新宿は私にとっては青春の街、歌舞伎町は田舎出の若者にとって最もスリリングな街でもある。

　初めて喫茶店に入ったのは新宿のこの辺だった、当時の喫茶店には文化的な格式が今よりあったような気がする。
今は漫画喫茶、インターネット喫茶などの看板が目立った。

　コマ劇場の広場に出た頃雨が強くなり、傘なしの私は逃げるように西武新宿駅へ急いだ。

元加治

　西武新宿駅を発車して数駅も行かないうちに空はまた晴れてきた。
どうなってるの、もったいないと言いたい様な日差しのなか元加治駅に着いた。

　この駅に着いてみると、都心の今までの景色が外国旅行してきた後みたいに思える。

　安上がりだなー。